獏夜
走り出したいけど動けない、動きたくない。見られたくない、見ていてほしい。忘れてほしい、忘れないでほしい。傷つけるのも重荷になるのも嫌だ。感情を叩き付けたいわけじゃない。でも心で生きているから。もう待てない、正解がわからない。そんなにたくさんのものが欲しいわけじゃないけどこれじゃ満たされなくて。
弱ってる時に動くべきじゃないけど衝動に任せないと動けなくて、今日も無様に葛藤してる。傷つきたがりの自分へ水葬の唄を。人は鏡、君は夢の向こうに。
冨岡義勇
お前の望み通り、己の責務を全うした。そして残ったのは虚無と未練。本当に馬鹿馬鹿しいな。まだこれほどまでに愛おしいというのに。
ラ/イ/ナ/ー(代理)
お前は最期まで、真実を何も識らずにいたんだろうな。そうでもなければあんな言葉は出てこないはずだ。
……そりゃそうだ。俺はずっと、お前の前では屈強な兵士を演じてきていたんだからな。本当の俺を見つけて欲しかった、…だなんて、この期に及んで俺は一体何を言っているんだか…ベ/ル/ト/ル/トの弱気が移ったか。
…いいや違う、俺は元々こうだったんだよ。お前と離れてようやく気付いた。気付けたんだ。
離れた事に後悔はないが時折思い出す。だがもう俺たちの道は、座標は二度と交わる事がない。じきに忘れていくんだろうな…だがかろうじて思い出せる今は、俺の知らないところでお前も幸せになっていく事を祈らせてくれ。お前に対する気持ちはここに全ておいて、俺はもう次に行く。
それじゃあな。
(世界観等全て代理)
紫陽花
誰かに誰かを重ねるのも、埋まらないって手当り次第に埋めようとするのも全部……誰に対しても失礼なことだった。自分しか見えていなかったんだなって、今更。付き合わせてしまってごめんなさい。許されることじゃないし、沢山傷つけてきた。せめて、これからは繰り返さないように。自分の中の弱さを飼い慣らそう。その前に、けじめつけさせてください。
ア/ー/ギ/ュ/ス/ト
私から君に向けるこの激情はノン・マーヴェラスなものであることは分かっている。…ああ、よく分かっているとも。だが共に舞台の上に立つほど君の中に垣間見える物語、美しい瞳、そしてひとつひとつ丁寧に科白を紡ぐマーヴェラスな声に全身の血が湧き情熱の炎が灯るんだ。…君は実に優秀な演者だ。奴の題材≠ニなってしまう前に、どうか遠くへ逃げてほしい。ああ、誰か俺を殺してくれ…!!!
イヌ
ごめんなさい。何をしても言っても、受け身に振る舞われている気がして努力する気力が尽きていきました。部屋をばんと消したということは拒絶と受け取り君を忘れます。
馬鹿だなあ、私。まだ会いたいだなんて思ってる。迷惑を考えれば捜さない方が良いなんて分かっているのに。最後だって、もう捜さないって言ったのに揺らいでしまう。ごめんなさい、最後にもう一度捜させてください。駄目ならその手で消してください。執拗いよね、迷惑だよね。分かっているんだ……でも、諦められないんだよ。どうしても。貴方が都合のいい相手じゃなかったから。ごめんなさい。弱くてごめんなさい。
五/条/悟
まだ全然経ってないなんて信じられないよ。
逢いたいな。…ごめんね、馬鹿みたいに恋しい。
逢/坂/壮/五
あの時どうするのが正解だったのか、今でもたまに考えたりもするけど、考えたところでどうしようもないよね。末永い縁を繋いでいきたいと思っていたけどもそのための努力が足りなかった、そして縁がなかったという事なんだろう。
君は魅力的な人だからと言った、あの言葉に嘘はないよ。だからこそ、君が心から愛せる相応しい人と出会ってほしい。僕じゃダメだったし、結局辛くて自分勝手に逃げ出すような形になってしまったけど、どうかお元気で。誕生日おめでとうございました。直接伝えられなくてごめんね。
戻りたいとか、もうそうは思わない。自分の過ちの愚かさに気付いたから。自己中心的だった、何もかもが。きもちわるいよね、ごめん。自惚れてた。自惚れて暴走して、余計嫌われちゃったな。
あなたは決して考えの浅いひとではないよ。とても賢くて、素晴らしいひとだから。全て私が悪いんだ。私が一番愚かしくて、ひどい人間だった。だから貴方にもう一度会えなかった。理解してるんだ、頭では。この世は私以上に素晴らしいひとで溢れてる。きっと、今は幸せに笑っているんだろうね。考えると苦しいけど。それで良いんだ。
あなたの苦しみや苛立ちに較べたら、まだ足りない。