自殺作詩

空白
僕の脳味噌は相変わらずのポンコツで空白がまたできて
身体はきっちり歳の分だけここにあるのに
頭の中はもう何年分零したのだろう

僕は忘れてない
事象は忘れてしまっても
記憶がなくて記録だけになっても
うれしかったって事実だけは
ずっとあの日のままだよ

机に彫られた衝動にそえられた優しさを
消したくないって我が儘だった

いつか終わる　始まりのために
時間はすすむ　誰も留まれない

空白はもう取り戻せないかもしれない
でも今だって　あの日のままだよ
その証拠に救われた心が今日も生きてる

あたま壊れる
大好きすぎて、あたま壊れる。
でも君はわたしより彼女が好きなんだよね。

どうしようもなく、
私には出来ないことを彼女は叶えたから。

悲しい悲しい悲しい
大好き大好き大好き

あたま壊れる。

生とか死とかじゃない
自分が居なかった事にしたい
産まれて来なかった事にしたい
生きていく事はもちろん死にたいと思う事さえ考える事をしたくない
余計な物を作りやがって
こんなのただ死ぬのを待ってるだけだよ

.
虚つら うつらと はなの舞い
明かなるかげ うたうは 憂い

嗚呼 たかきこえあげ そら仰ぎ
訊くものとて もう あらぬ喘ぎ

責めてせめてと かきいだく愛は
つめ剥がしても あたわざる哀

かなしとわらうは たれのこえ

だいすきです
リスカの跡まみれの汚い両腕を
拒食で痩せっぽっちになったこんなあたしに
あなたはとても優しく笑って微笑んでくれた

あなたの優しくて大きいあったかい手が好きだった
目が合うとそれだけで嬉しかった
いっぱい話がてきた日は幸せだった
握り返してくれる手の暖かさが恋しくて戀しくて、たまらない。

会いたい。
もう一度声を聞きたい
未だにあなたかもと思って目で追ってしまう
好きなんです、だいすきなんです。

ゆめものがたり
あなたが笑顔で
毎日を過ごせているだけで、
あたしは幸せです。

なんて時期は過ぎたのです。

あたしはあなたに認識されたい。
ひとりのあたしとして、

影の様に
僕が今までしてしまった全ての嫌な事、僕の思うやってしまった沢山の正しく無いこと、立ち止まる事しか出来ない取り返しのつかない出来事。全部、全部消えてくれ、流れ星になって消えてしまえ。
本当に追い込まれた時に、軽率にやってしまった事を思い出す、全部自分の決断でやってしまった、やってしまった、やってしまった、そんな出来事。驚く程に全部、全部、全部自分に帰ってくる。
だから…だから…だから…でも…でも…でも…
全部、全部、全部消えてくれ
考えたくない、思い出したくもない
自分についてくる影の様に、影の様に、影の様に。

癖
もう癖になってしまった
刃物を片手に、体を赤く染めることが
赤いのはとても綺麗なのに、心からは流れない
きっと心からも流れるのならば
その赤は、止まることを知らないでしょう
嗚呼、悲しい。哀しい。

痛い
中学生だった頃の夢が痛い

仲良くしてくれた子は顔も忘れた。
いじわるしてきた子は覚えている。

痛みはきっと忘れることはもう出来ない。
私だけが、
私だけが。

冷たい
あなたは今夜も
幸せな気分で眠るのでしょう。
私は、
冷たくなった枕で眠ります。

涙を吸い込んだ冷たい冷たい枕で。

髪止め
君がくれた髪止めは
可愛くなったるまでとっておく。

君が大人になるまでに
可愛くなってみせるから。

大好き。

君は大人になってたくさんを忘れても
君がくれた髪止めを
可愛くなった私がつけるから。

大好き。

.
そして浅ましく躍る希望的観測。
愚かしい哀を孕んだ熱は、
酷く曖昧な切望を謳うだろう。

朽ち果てた牙は尚も、
明き世の光と呼ばれるモノを、
只、噛み千切り食い荒らすだろう。

嗚呼─在りきたりな闇への憧憬など、
焦がれど意味を成さぬ儘に。

深夜の逃亡自転車
現実と理想の狭間で苦しみ、叫び、もがく。
やりたい事が出来ずやりたくない事が出来なくて。
昨日、今日叶わなかった。
なんで、なんで、なんで。
カッコ悪い事はしたくない。
それでもなぜだかすごいカッコ悪くて。
上手にやれない。なにが、なんでだろうか。

深夜を自転車で駆け抜ける。
背負い続ける悲しみを。
振り切ろうと、抗い、全力で
僕は自転車をこぎ続ける。
深夜の街はただただ明るく
忘れてはいけない事なのに
何もなかったかのように
記憶を、上書きし続け、消えた
消えた事にして全てを忘れる

悪い善人
誰か悪い事をしたなら私は捕まえて正義ぶるとベットの上から考えていました。
悪い事が目の前で起きた時、私はどうしていいか分からず見て見ぬふりをしてやり過ごしてしまった。
私は自分の生き方が酷く惨めな物だと思い、悪い事をしたその人と変わらねと笑い、
貴方の目の前に映る私はどんな風に見えますか
真っ直ぐを貫けぬ私ならば、何の取り柄があるのでしょうか。
真っ直ぐ生きられなかった今日を次の日も引きずり全く変わらない明日になるのだろうか。

この歌を誰か聞いたら。
この世の中に、要らないものなどひとつも無い。

生まれて良かった、とんでもない両親で、そこから生まれた出来損ない。

でも昼は太陽が
そして夜は月が
そして足元には

僕らを包む星がある。
[職業]
レッサーパンダ

見ないふりオレンジ逃避行
オレンジ逃避行いのだろうか。全てどうでもよくなりそうだ。だからなんだというのだ。僕が僕である事は明日からもきっと変わらない。明日にはとても辛い事があって辛い気持ちになるだろう。時間は待ってくれないから明日からも焦るのだろう。でも今までもそうだった。でもオレンジの光がとても眩しくて僕はそれが堪らなくすきだ。オレンジの光りの方に…。全くつかめない…。形のないオレンジの光りへ…。だからそこに手を伸ばそう…。ぼんやりした浮遊感の正体は何だ。駄目だ。僕には何にも分からない。

.
返事も聞こえないアロー･アロー
疑えない強迫感 鏡の部屋は出口が無い
伸ばした腕はあっさり壊され
不安が快感に変わった頃には
未来の光も望めない。

ほらほらまた同じ、炎が冷える

セイ
私のセイで不安になったのだからあなたのセイにしたくない。
あの時アレをしたセイであなたが分からなくなる。私のセイで。
あなたのセイにしたセイで私はあなたが怖くなった。
あなたのセイにしたセイで私は自分を嫌いになった。
あなたのセイで自分に期待をした。助けてくれたあなたのセイで。
あなたが側にいてくれた。どうしようもない私のセイで。
あなたのセイでここにいる。感謝しなくちゃ。あなたの「セイ」に。
[職業]

自分
もう生きられない。
こんな不必要な命背負ってまで
生きてくなんて
生きれば生きるほど地獄だよ。
信じたら失われてく
居なくなる自分というゴミ。

みんなどうしてほしい？
死ねという表情で見ないで
君はどうしてほしい？
ああそうか。
君も要らないと思ってたんだ…