女性

寝床の跡部、

今年の心残り。忙しい此の時季にお前がこんな所見とるとは思われへんし、未練がましいんも大概ええとこやけど。鬱陶しい後ろ髪ずっと引かれて、振り向いてばかりや。…済まん。

日付を跨いだ十二月一日、草木も眠る時間に寝床へお邪魔した。俺の強請ったキスに応えてくれて、擽ったい言うて笑た。正直可愛かった、…言わんかったけど。後日犬扱いされたり、布団綺麗にしとけ言われたり。

また馬ァ鹿って言われたいとか、病気疑うレベルで阿呆や。お前が俺の事忘れても、俺はずっと忘れられんと思う。ほんの少しの夜逢うただけで何吐かすねん思うやろけど、そんなもんや。寧ろ俺は一番信用するやつ。

ちょっと早いけど、良いお年を。お前に逢えて良え年やった。