女性

ブン太、御免ね。

凄く…凄く、優しくて、良い…………友人だったブン太。

完全な俺の片想い。分かってたけど、止められなかった。それ程、魅力的で…涙が出る位、心が温かいお前。

フフ…ブン太の恋人が、羨ましいな。その気持ちも変わらない。けどね、もう一度だけ謝りたいんだ。

本当に、本当に一途なお前の気持ちを知りながら…言い寄ったりした事を。

ねえブン太。今でも涙が止まらない。お前は俺には眩し過ぎた。傷付いていた俺に、お前は指一本触れた訳でも無い。なのに、まるで抱きしめられたみたいな気になってさ。思えば、その時から友情じゃなかったんだよね。俺だけが。

ブン太、ブン太。
あのね…お前に出会えて良かったよ。もう一度誰かを好きになれたんだから。

だから…どうか、御免ねと、有難うを言わせて欲しい。

お願いだ。待ってる。
あれから…何人かと関わった。けど、俺の気持ちは、まだお前にあるみたいだ。ううん…そう、確信している。

ブン太、もう一度だけ…俺を見て。一晩でいいんだ。

忘れられない。