女性

跡部くんへ

もう随分前の話なんだけど。
夏に会って、冬に連絡が無くなった跡部くんを今更と承知で探しています。

うん、きっと俺は君の心に入れなかったんだろうね。
意地の悪い言葉で、からかう態を装って、じょうずにお互いの距離をはかりながら優しくしてくれた君が、俺は本当はとても好きで。
でも、少しだけもどかしかった。
本当は、君が余裕をなくしちゃうくらいメロメロにさせたかったんだよ?

夏になると君の事を思い出します。
花火に行こうねって言ってた事。浴衣は見るのはいいけど着るのはやだって言ってたっけね。
秋には鹿を見に行こうって。俺が鹿凶暴だから泣かされちゃうよーって言ったら、鹿とタッグ組んでお前を泣かすとか冷たいこと言ってたな。
もーそういうつれないとこも大好きだった!
なんてね。

未だに紅葉の葉っぱが落ちるのを見るたびに君と見たかったな、とか思ってるなんてバレたらきもち悪がられるだろうなあ。
何しろ自分で自分が気持ち悪いくらいだからねえ。はは。

このままじゃ次に進めないので、一度だけここに賭けてみることにしました。
もしまだこの世界にいて、この記事を見たら一言連絡下さい。

では、奇跡を信じて。