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1 姫巫女

紅き双眸の貴方

諦める、なんて出来もしない事を簡単に言うものでは有りませんわね…

忘れられません…
痛くて痛くて堪りません

私は貴方に子供扱いばかりされて、悔しくて、少しでも貴方に近付きたくて、背伸びして

慣れない背伸びにも貴方は私が倒れないように、そっと手を差し延べて下さいましたね

最後の別れも背伸びをしました。聞き分けの良い妻を演じていただけです…

泣いてわめいて、
行かないで…って
見苦しい程すがりついて
貴方を引き止めたかった…

私は愚かな女です

どうか…叶うならは、もう一度貴方に。一度だけで良い…貴方に抱き締めて欲しい…

…愛しています、黒鋼…
2 紅き双眸の男
どっちに返事していいか迷ったがとりあえずはこっちにしとくぜ

…お前な、いきなり此処の部屋を案内して驚かせんな。部屋に入ったら毒があるもんかと思わせやがって…
大体、こういうのはあん時はっきり言っとけ。此処を、見てなかったらどうするつもりだ…
聞き分けの良いお前なんざ此方は望んでねえ。聞き分けの悪いのがお前だろうが。
見苦しようが、愚かだろうが、苦しむんなら本心を見せときゃ良かったんだろ

俺は最後の文で「それを本心で思ってるなら」っつったよな?
アレは本心なのを確認する意味だったのを、お前は気付いてなかったんだな

…早くいやぁ苦しまねえで済むモンを…
お前は良い妻を意識しすぎだ。

……今回は、人の事はとやかく言えねえが。

今度は素直にいえよ。言わねえと抱き締めてやんねえからな。
…今も、この気持ちなのか?
3 紅い双眸
丁度一年前、今日がお前から連絡が来た日だな
…俺がそれにどう返したかも何時返したかも文が残ってねえ今、判らねえが…やけにこの日は鮮明に覚えてる

今年もまた…共に。
4 姫巫女であり、貴方の妻
間に合って良かったですわ。記念日など貴方は無関心かと思いましたが覚えていて下さったのですね…
フフ…からかっているのでは有りませんわ。嬉しい、と伝えたいのです

丁度一年前…屋敷の縁側で貴方の帰りを待っていました。寒いから中で待て、と諭す貴方に私は一番最初に見付けて欲しいから、と意思を貫きましたわ


最近文が滞ってしまいがちですが貴方を想う心は何も変わっていません。
ずっとずっと、貴方と月日を共にして行きたいと願います
5 紅い双眸の男
…確かに記念日に興味はねえが、たまたま気付いただけで…覚えてた訳じゃねえ…っ
お前こそ妙な所でよく覚えていやがって…

そうやって頑なに譲らなかったり振り回してくれたりされた覚えしかねえのは一年前から、んな事をしてた所為か…

それでも──これから先もお前の我が儘に振り回されんのは俺だけで十分だ…
離れんじゃねえぞ…共にと思うのなら傍に居ろ。
6 紅き双眸
忙しいんなら此処を見てねえ事を承知で書く
確認してくれたのかすら手元に文がねえから分からねえ
…もしかしてお前の手元に文が返ってきたのか
それともまた文が迷ってんのかそれとも…連絡すらねえのか

………どうなんだ、知世
7 黒鋼
…どうやら俺らが出会った場所が今度閉鎖されるらしいな
お前はそれを知ってんのかどうかは分からねえが…

ただそれをいいたかっただけだ。前に残した言葉は忘れろよ…じゃあな
8 黒鋼
思い出すつもりはなかったのに昨日…俺は覚えてたみてぇだな、もう場所さえ失った出会った記念の日を…
ふっきったつもりがふっきれちゃいねえようだ
お前は覚えていねぇでも良い。寧ろ忘れろ…覚えていてほしいとまでは願わねえ…元気にしてりゃそれで良い
何処に居たとしても…な。
9 無名さん
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