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1 破壊主義者

宛名:無記名

ああ、もう。本当に。何時までもはっきりしないね、僕ってヤツは。


君が好きな事は確かな、揺るぐ事の無い真実だけれど、不安定な感覚は兎にも角にも駄目なんだよ。そう言うヤツなんだ。
似合わない。そうだね、らしくない。
けれど、右も左も、足下さえも見えない様な感覚には耐えられない。寂しさを埋めるのに、君に会いには行けない。
拒否された時の事を考えてしまうから。行けない。

君の事を想ってる。本当は毎日だって声が聴きたい。我儘。凄いね、僕の我儘は。
君に直接は言えない、僕の真実。


こんな、ちっぽけでしか無い僕の本当を知ってしまったら君は…如何思うんだろう、ね。呆れて物も言えないかな、ああ、それか何時もの様に笑ってくれるかな。だと、良い。


好きだよ。
君の紡ぐ唄が。
僕に言葉を唄わせてくれる君が。
きっと、何よりも。

君の最良を願わない日は無い破壊主義者から、たった一人の君へ
2 Ant.N.other
本当、いつまでもはっきりしませんね。
君って人は。

今一度言います。
大切だから、愛しているんですよ。
大事だから、愛しているんです。

喉元で溜めないで下さいよ。
我儘を聞かせて下さい、僕を困らせたらいいじゃないですか。
どうしようもなくなっちゃう位に
それが当たり前で有るように
君らしく命令したら、良いんです。
そうしたら僕は、やれやれと笑って
時には肩を竦めながら、喜んで
君の我儘に心置きなく付き合えるんですから。

毎日なら毎日
月1ならそれも良いでしょう
唄えと言えば良いんです。
毎朝、月の始まり、毎夜、月の終わり
君の望むとおり、僕の望むように

僕が君の思う以上に君を好きなんだと、
早く貴方が気付くようには
僕はどうしたら良いんでしょうね。

いよいよ僕らしく無くなってきて
いっそ使い走りの例の代理人に全て代えたい僕から君へ。
今日に限って此処を見た事、笑って下さいよ。
3 破壊主義者
本当に、笑うしかないね。…なんて、嘘だよ。

君が唄う度、僕の心が侵蝕されて如何しようも無い位に囚われてる事、君は知らないでしょ?
苦痛には程遠い、甘い痛み。
こんな気持ち、君に出逢うまで知らなかった。

本当は君を困らせたくはないんだけどね、困って欲しいとも思う。そして、困らせて欲しいとも。
君の、僕の我儘やらしくない言葉に浮かべる、困ってる様な笑みが好き。
全てを赦されてる様な感覚に陥って、擽ったいのに心地良い。

ここまで来ると、僕がどれだけ君に甘いのか思い知らされるね。…それも悪くない。


今夜、日付が変わる頃。
君に幸いな夜と朝が訪れる事への祈り、そして我儘を片手に君に会いに行くよ。


ああ、そうだ。僕、伊達男には厳しいからね、なんてね。
きっと君である限り、愛しさに変わらないだろうけど…君が良いと言い張る僕より、君へ。
4 Ant.N.Other
笑って良いです、でないと逆に物凄い勢いで恥ずかしくなりますから。

こういう時、巧く日本語が出てこないんですがどうしたもんでしょう。
のらりくらりかわすはおろか、変に全部受け止めてしまった僕は馬鹿ですか?馬鹿ですか。
貴方は案外優しい事を言うものだから、僕はその度にこうややこしい事になるんですよ。
ああ、情けない。

日付が変わる少し前、我儘な貴方を待つことにします。
言い張られていよいよ逃げ場の逃げ場の無くなってきた匿名氏は、此れにて。
5 破壊主義者
君が居ない日々、なのかな。此れが。
そんな日々に慣れそうな自分が安心で、怖いよ。

ねぇ、まだここを見ているなら。
半端は嫌いだよ、僕は。終わりは白か黒が良い。
終わりなら、白か黒を僕に頂戴。

続きが無いのなら。
―最上の言葉、君に伝える前だったと、安堵出来るから。


君へ、
6
謝罪の言葉を探していたら、こうして捜されてしまいました。
驚いています。
そして申し訳ない、とも。
形云々より数日前、即座に謝るべきでした。

詳しい事は君宛に。
少し時間を下さい、
今から梟の支度をさせますから。