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1 甘ったれな炎の英雄

不幸属性な貴族の双剣士殿へ

あー…と、もう別れて一年ぐらい経つのに未練がましくてごめんな…?
でもきっと…アンタは此処は見てないだろうって思ってるから、残しておく。


なぁ…元気にしてるか?

今…お相手させて貰ってる奴がさ、アンタと同じ胃潰瘍で…最近ふと気付くとアンタの事を考えてるんだ。
ほら…アンタは身体が弱いし、よく病気とか怪我してたろ?
だから…元気にしてるのかなって、心配になっちゃって…そんな資格無いのにごめん…。

俺さ…まだ別れた時の事後悔してる。
なんで“有難う”って言えなかったんだろうって…暴言ばっかで胃痛で苦しんでたアンタに余計にストレス与えて、最低だったよな。

…本当に…ごめん…ごめん、なさい。

あの頃の俺は甘えてばっかりで我が儘放題…なのに、七ヵ月…かな?傍に置いてくれて有難う。
辛いときもあったけど、一緒に居れて本当に凄く幸せでした。


最後になるけど、一時でも愛をくれて…優しく見守ってくれて本当の本当に有難う…。
そして俺の醜い感情で一方的にストレスを与えてごめんなさい。


ずっと言いたかったんだ…じゃあね、ナッシュ…。