1 紫荊の後輩
藍い策士へ
昨日…何故あのような文章を送ってしまったのか、自分でも理解出来ない。貴方を余計に苦しめるだけだと言うのに…すまなかった。
私が近付き過ぎた、依存し過ぎた、行動が軽薄だったのだ。
許せとは言わない…いや、許す必要などない。
だから……私から離れろ。
もう貴方に会わす顔がない。
既に覚悟なら出来ている。
貴方なら何れ、私よりも相応しい人に出逢える筈だ。
…最後まで身勝手で本当にすまなかった……それから…
今までありがとう………私の唯一。
私が近付き過ぎた、依存し過ぎた、行動が軽薄だったのだ。
許せとは言わない…いや、許す必要などない。
だから……私から離れろ。
もう貴方に会わす顔がない。
既に覚悟なら出来ている。
貴方なら何れ、私よりも相応しい人に出逢える筈だ。
…最後まで身勝手で本当にすまなかった……それから…
今までありがとう………私の唯一。
2 策士
謝らなければならないのは僕の方です。
苦しむどころか…ああ言って貰えるとは予想していなかったので、本当に救われる思いでした。
伝えるのが遅くなって申し訳ありません。不安にさせてしまったでしょうね…
以前に交わした約束を覚えていますか?決して貴方の隣を離れはしない、と…
あれは約束であると同時に僕の望みでもあるんです。だから、初めから貴方を手放す気など毛頭無いんですよ。
叶うならばもっと近付いて、依存して…これからも傍に居て下さい。
愛しています…僕だけの唯一の華。
苦しむどころか…ああ言って貰えるとは予想していなかったので、本当に救われる思いでした。
伝えるのが遅くなって申し訳ありません。不安にさせてしまったでしょうね…
以前に交わした約束を覚えていますか?決して貴方の隣を離れはしない、と…
あれは約束であると同時に僕の望みでもあるんです。だから、初めから貴方を手放す気など毛頭無いんですよ。
叶うならばもっと近付いて、依存して…これからも傍に居て下さい。
愛しています…僕だけの唯一の華。
3 後輩
送られてきた手紙は、あの後何度も読み返した…自分の考えは浅はかだったのだろう…
約束は覚えている。
…しかし、私は既に一度は破ってしまった身だ。
気持ちが落ち着いた今でも、返信出来ずにいる…
…本当に、戻って来ても良いのか?
また一人で勝手に悩んで…迷惑を掛けるかもしれない…
……それでも、受け止めてくれるのか…?
約束は覚えている。
…しかし、私は既に一度は破ってしまった身だ。
気持ちが落ち着いた今でも、返信出来ずにいる…
…本当に、戻って来ても良いのか?
また一人で勝手に悩んで…迷惑を掛けるかもしれない…
……それでも、受け止めてくれるのか…?
4 策士
あまりご自分を責めないで下さい。貴方は何も悪くないのですし、悩むどころか怒っても良い筈なのに……優しい性格の貴方らしいですけれどね。
全てを受け止めると誓った言葉に偽りはありません。
それに…これが迷惑だと言うのなら、喜んで幾らでも受け止めましょう。
…他の誰かではなく、今ここにいる貴方でなければ駄目なんです。
だから早く帰って来て、抱き締めさせて下さい。両手を広げて待っていますので。
全てを受け止めると誓った言葉に偽りはありません。
それに…これが迷惑だと言うのなら、喜んで幾らでも受け止めましょう。
…他の誰かではなく、今ここにいる貴方でなければ駄目なんです。
だから早く帰って来て、抱き締めさせて下さい。両手を広げて待っていますので。
5 後輩
…優しいか…?
今日、用事が終わり次第必ず会いに行く…待っていて欲しい。
笑われそうだが…矢張りいないと寂しいと感じてしまう。
仕方がないから……今回ぐらいは、甘えてやる。
文句は受け付けないからな。
今日、用事が終わり次第必ず会いに行く…待っていて欲しい。
笑われそうだが…矢張りいないと寂しいと感じてしまう。
仕方がないから……今回ぐらいは、甘えてやる。
文句は受け付けないからな。
6 策士
…昨夜はすみませんでした。自分の我儘を叶えるために、僕はとても卑怯な手を使いました。
困らせてしまったでしょうね…無論、許される事ではないと分かっています。
けれどあの時の言葉に嘘はありません。
共に過ごす時間は減っても、それが永遠に続く訳ではないのですから…過ぎ去ってしまえばほんの一瞬ですし、後できちんと埋め合わせをして下さればそれで良いんです。
…ですから、せめて「行ってらっしゃい」と「お帰り」くらいは言わせて下さい。
貴方の花達の世話でもしながら、帰りを待っていますので。
困らせてしまったでしょうね…無論、許される事ではないと分かっています。
けれどあの時の言葉に嘘はありません。
共に過ごす時間は減っても、それが永遠に続く訳ではないのですから…過ぎ去ってしまえばほんの一瞬ですし、後できちんと埋め合わせをして下さればそれで良いんです。
…ですから、せめて「行ってらっしゃい」と「お帰り」くらいは言わせて下さい。
貴方の花達の世話でもしながら、帰りを待っていますので。
7 後輩
今更気付くとは…遅れてすまなかった。
確かにあの方法は卑怯かもしれん。だが自分はそれよりも酷い仕打ちをした…許して欲しいのは私の方だ。
それと、もう一つ伝えておかねばならない事がある。
…参加者としての「私」は消えよう。
かつて仲間がそうしたように、私もその跡を追う。
未練がないと言えば嘘になるが、皆にまで迷惑を掛けるつもりはない。
確かに彼ならば無理を言って残る事も可能だろう…しかしそれは私の意思に反する。仮に残る道を選択しても、復帰出来る保証は何処にもない。
つまり…実質上はお別れだ。
大丈夫だ、あなたは彼にも気に入られている。ずっと見てきた私には分かる……そう、「私」が居なくなるだけだ。他は何も変わらない…多少気まずい空気が流れてしまうかもしれないが、それらは全て時間が解決してくれよう。何せ素晴らしい参加者達ばかりだからな。
Good-bye my own character.
―さようなら、私という「人格」―
I will never return to that place.
―もうあの場所には戻らないだろう―
So I accept whatever decision you want.
―だから私はどんな決定であれ受け入れる―
Last, it's up to you.
―後はお前次第だ―
But...If possible, I wanted to be for a long time there...Even that place : with you.
―できるものならば、あの場所でもお前と一緒に居てやりたかった…―
確かにあの方法は卑怯かもしれん。だが自分はそれよりも酷い仕打ちをした…許して欲しいのは私の方だ。
それと、もう一つ伝えておかねばならない事がある。
…参加者としての「私」は消えよう。
かつて仲間がそうしたように、私もその跡を追う。
未練がないと言えば嘘になるが、皆にまで迷惑を掛けるつもりはない。
確かに彼ならば無理を言って残る事も可能だろう…しかしそれは私の意思に反する。仮に残る道を選択しても、復帰出来る保証は何処にもない。
つまり…実質上はお別れだ。
大丈夫だ、あなたは彼にも気に入られている。ずっと見てきた私には分かる……そう、「私」が居なくなるだけだ。他は何も変わらない…多少気まずい空気が流れてしまうかもしれないが、それらは全て時間が解決してくれよう。何せ素晴らしい参加者達ばかりだからな。
Good-bye my own character.
―さようなら、私という「人格」―
I will never return to that place.
―もうあの場所には戻らないだろう―
So I accept whatever decision you want.
―だから私はどんな決定であれ受け入れる―
Last, it's up to you.
―後はお前次第だ―
But...If possible, I wanted to be for a long time there...Even that place : with you.
―できるものならば、あの場所でもお前と一緒に居てやりたかった…―
8 後輩
言い出し難いから此処に
最低でも一週間……暫く会えなくなる
本当は、眠くて記念日を祝うだけで精一杯だった
…解って欲しい
最低でも一週間……暫く会えなくなる
本当は、眠くて記念日を祝うだけで精一杯だった
…解って欲しい
9 策士
分かっていますよ。僕も当日には言えませんでしたし…祝ってくれて、嬉しかったので。
僕の事は心配しないで下さい、全てあの日から覚悟を決めていた事です。……ただ、何度も言う様ですが無理はしないように…くれぐれも体にだけは気を付けて下さいね?
…それと…帰ってきた後は、いつものように埋め合わせをしていただきますので。覚えておいて下さいよ。
それでは…行ってらっしゃい。
僕の事は心配しないで下さい、全てあの日から覚悟を決めていた事です。……ただ、何度も言う様ですが無理はしないように…くれぐれも体にだけは気を付けて下さいね?
…それと…帰ってきた後は、いつものように埋め合わせをしていただきますので。覚えておいて下さいよ。
それでは…行ってらっしゃい。
10 策士
この手紙をどこに残すか迷ったのですが、簡単に見つかってしまっては面白くないのでここへ。
ふふ…僕の捻くれた性格は、貴方もよく知っているでしょう?
今朝、久しぶりに貴方の夢を見ました。
無論僕とて貴方の事を忘れた日は一日だってありませんけれど、夢にまで見るのは…珍しいことです。
長い冬が終わって、次第に春の匂いを感じられるようになってきたからでしょうか。
春という季節は、どうも貴方を連想させるようですね。
貴方はこの書き置きに気付かないかもしれませんが……ちゃんと、待っていますからね?
早く抱き締めさせて、その髪をまた撫でさせて下さい。その日を楽しみにしています。
最愛にして唯一の貴方へ。
ふふ…僕の捻くれた性格は、貴方もよく知っているでしょう?
今朝、久しぶりに貴方の夢を見ました。
無論僕とて貴方の事を忘れた日は一日だってありませんけれど、夢にまで見るのは…珍しいことです。
長い冬が終わって、次第に春の匂いを感じられるようになってきたからでしょうか。
春という季節は、どうも貴方を連想させるようですね。
貴方はこの書き置きに気付かないかもしれませんが……ちゃんと、待っていますからね?
早く抱き締めさせて、その髪をまた撫でさせて下さい。その日を楽しみにしています。
最愛にして唯一の貴方へ。
11 策士
…今、僕は怒っています。
何故、僕に何の相談もなく、一人で考えて思い詰めて離れようとしているのですか?
何故、その結論を出す前に、僕を頼ってくれなかったのですか?
どうせ貴方のことですから、また僕を待たせるのが辛いから消えてしまおう等という魂胆なのでしょう?
冗談じゃない。
あの日誓ったことを覚えていますか?貴方につけた首輪の鎖を、決して離しはしないと。
貴方は僕だけのもので、手放す気なんて微塵もないのだと。
なのに、僕の許可無く勝手に居なくなるなんて…僕が許すと思いますか?
言った筈です。例え何があろうと、僕の傍を離れる事は許さないと。
僕はそんなに頼りなく見えますか?たった数年も保たずに崩れてしまうほど、脆い存在に見えますか?
見くびってもらっては困ります。僕の覚悟はその程度で揺らぐものではない。
何故、僕に何の相談もなく、一人で考えて思い詰めて離れようとしているのですか?
何故、その結論を出す前に、僕を頼ってくれなかったのですか?
どうせ貴方のことですから、また僕を待たせるのが辛いから消えてしまおう等という魂胆なのでしょう?
冗談じゃない。
あの日誓ったことを覚えていますか?貴方につけた首輪の鎖を、決して離しはしないと。
貴方は僕だけのもので、手放す気なんて微塵もないのだと。
なのに、僕の許可無く勝手に居なくなるなんて…僕が許すと思いますか?
言った筈です。例え何があろうと、僕の傍を離れる事は許さないと。
僕はそんなに頼りなく見えますか?たった数年も保たずに崩れてしまうほど、脆い存在に見えますか?
見くびってもらっては困ります。僕の覚悟はその程度で揺らぐものではない。
12 策士
何度も言ったでしょう。貴方が旅立つと知ったあの日に、全て覚悟を決めたのだと。
貴方が何と言おうと、この意思を曲げるつもりはありません。
例え貴方が消えようと、僕の愛する後輩は貴方一人だけ。
貴方の都合なんて関係ありません。待っていたいから、また一緒に過ごしたいと願うから、そのために僕は待つんです。
貴方のためだけじゃない、自分が待ちたいから待つんです。何ヶ月でも、何年でも。貴方が戻ってくるまで。
極めて自己中心的な考えだと分かってはいます。
けれど、これが僕の素直な願いであり、覚悟です。文句は一切受け付けません。
分かったらさっさとやるべき事を片付けて帰ってきなさい。でないと本気で怒りますよ。
…今日で一年と五ヶ月。ここで終わらせはしません。
待っていますからね。ずっと変わらずに、同じ場所で。貴方のことを。
貴方が何と言おうと、この意思を曲げるつもりはありません。
例え貴方が消えようと、僕の愛する後輩は貴方一人だけ。
貴方の都合なんて関係ありません。待っていたいから、また一緒に過ごしたいと願うから、そのために僕は待つんです。
貴方のためだけじゃない、自分が待ちたいから待つんです。何ヶ月でも、何年でも。貴方が戻ってくるまで。
極めて自己中心的な考えだと分かってはいます。
けれど、これが僕の素直な願いであり、覚悟です。文句は一切受け付けません。
分かったらさっさとやるべき事を片付けて帰ってきなさい。でないと本気で怒りますよ。
…今日で一年と五ヶ月。ここで終わらせはしません。
待っていますからね。ずっと変わらずに、同じ場所で。貴方のことを。
13 後輩
どうして離れない?
この際だから言ってやる。全ては縁を切らせるためだ、それ以上でも以下でもない。
理由もそれだけじゃない、そもそも貴方のためにやったのならこんな事まではしない。
私から離れろ…さもなくば貴方が不幸になるだけだ。
それに約束も守れない者に今更帰る場所など無い。
例え貴方が迎え入れようとも、私は自分自身が許せない。
この際だから言ってやる。全ては縁を切らせるためだ、それ以上でも以下でもない。
理由もそれだけじゃない、そもそも貴方のためにやったのならこんな事まではしない。
私から離れろ…さもなくば貴方が不幸になるだけだ。
それに約束も守れない者に今更帰る場所など無い。
例え貴方が迎え入れようとも、私は自分自身が許せない。
14 策士
理由なんて簡単ですよ。貴方を愛しているからです。
僕にとって何が幸福か、何が不幸か。
それは僕自身が決めることで、貴方が決めることではありません。
そもそも理由すら知らずに唯「不幸になるから離れろ」と言われても、納得することはできません。
貴方が自分を許せないというのならば、代わりに僕が許します。
だから、こうなるに至った理由だけでも…話してくれませんか?
僕にとって何が幸福か、何が不幸か。
それは僕自身が決めることで、貴方が決めることではありません。
そもそも理由すら知らずに唯「不幸になるから離れろ」と言われても、納得することはできません。
貴方が自分を許せないというのならば、代わりに僕が許します。
だから、こうなるに至った理由だけでも…話してくれませんか?
15 後輩
それならば尚更私は帰れないな…
少なくとも幸せにはしてやれない。一度歪んでしまった愛情はそう簡単には戻らない…貴方にどう接すれば良いのか分からない。
理由を言えば納得してくれるわけでもないのだろう?
それとも、理由を話せば別れる事を了承するのか?
ただ一つ言えるのは、貴方と居るとずっと罪悪感に苛まれて…それが辛い。
少なくとも幸せにはしてやれない。一度歪んでしまった愛情はそう簡単には戻らない…貴方にどう接すれば良いのか分からない。
理由を言えば納得してくれるわけでもないのだろう?
それとも、理由を話せば別れる事を了承するのか?
ただ一つ言えるのは、貴方と居るとずっと罪悪感に苛まれて…それが辛い。
16 策士
数日前の手紙、ちゃんと貴方の元へ届きましたか…?
まず、貴方に謝罪しなければいけない事があります。
先日までの僕は貴方を失いたくないあまり、焦って冷静さを欠いていたようです。
結果、貴方の気持ちを考えず、自分の言い分だけを貴方に押し付ける形になってしまって……申し訳ありませんでした。
…あれから色々と考えてみました。
けれど、やはりどうしても…貴方が悪いとは思えないんです。
どうして、それ程までに自分を責めるのですか?
確かに僕は、今貴方の身に何が起こっているのか全く知りません。
ですが…これまで、貴方が苦しみながら頑張っている姿を、何度も見てきました。
結果はどうあれ、これまで貴方は努力を重ねてきたのですから…せめて、もう少しだけ自分を労ってあげて下さい。
でないと…貴方が辛いだけでしょう?
まず、貴方に謝罪しなければいけない事があります。
先日までの僕は貴方を失いたくないあまり、焦って冷静さを欠いていたようです。
結果、貴方の気持ちを考えず、自分の言い分だけを貴方に押し付ける形になってしまって……申し訳ありませんでした。
…あれから色々と考えてみました。
けれど、やはりどうしても…貴方が悪いとは思えないんです。
どうして、それ程までに自分を責めるのですか?
確かに僕は、今貴方の身に何が起こっているのか全く知りません。
ですが…これまで、貴方が苦しみながら頑張っている姿を、何度も見てきました。
結果はどうあれ、これまで貴方は努力を重ねてきたのですから…せめて、もう少しだけ自分を労ってあげて下さい。
でないと…貴方が辛いだけでしょう?
17 策士
迷惑になるかもしれない事を承知で、また手紙を残す事を許して下さい。
どうしても…伝えなければならない事があるんです。
まず、誤解を解いておきましょう。
自分と居ても不幸になるだけだと、貴方は言いましたね…けれど、それは間違いです。
僕は今だって幸せです。貴方との繋がりを通じて、大切な存在を得る喜びを…本当に多くのものを、貴方から貰うことが出来たのですから。
どれだけ離れていても、僕の中には確かにそれがあるから…僕は幸せなんです。
何より…どんな形であれ、貴方は僕に愛情を持ってくれている。
僕にとって、これ以上幸せなことはありません。
「自分自身を許せない」なんて、悲しい事を言わないで下さい。
少なくとも、貴方がそんな風に自分で自分を縛る必要はない筈です。
…もう、別れる別れない等といった次元の問題ではありません。
僕は、貴方の憂いを取り除きたい。
これ以上貴方に苦しんで欲しくない。
楽になって欲しいんです。
貴方を助けたいなんて、大それた表現かもしれませんが…貴方が僕に幸せをくれたように、できることなら、貴方にも幸せであって欲しいんです。
…ここで終わりにはしたくない。きちんと決着をつけたいんです。
どうしても…伝えなければならない事があるんです。
まず、誤解を解いておきましょう。
自分と居ても不幸になるだけだと、貴方は言いましたね…けれど、それは間違いです。
僕は今だって幸せです。貴方との繋がりを通じて、大切な存在を得る喜びを…本当に多くのものを、貴方から貰うことが出来たのですから。
どれだけ離れていても、僕の中には確かにそれがあるから…僕は幸せなんです。
何より…どんな形であれ、貴方は僕に愛情を持ってくれている。
僕にとって、これ以上幸せなことはありません。
「自分自身を許せない」なんて、悲しい事を言わないで下さい。
少なくとも、貴方がそんな風に自分で自分を縛る必要はない筈です。
…もう、別れる別れない等といった次元の問題ではありません。
僕は、貴方の憂いを取り除きたい。
これ以上貴方に苦しんで欲しくない。
楽になって欲しいんです。
貴方を助けたいなんて、大それた表現かもしれませんが…貴方が僕に幸せをくれたように、できることなら、貴方にも幸せであって欲しいんです。
…ここで終わりにはしたくない。きちんと決着をつけたいんです。
18 策士
だから、今どうして貴方が苦しんでいるのか…何故、離れようと思ったのか。その理由を話して下さいませんか?もしかしたら、他に解決策を見出せるかもしれません。
また、もし他の道が見つからなかったとしても…後悔する事のないように、二人でちゃんと話し合いましょう?
経験上、言わせてもらうと…今のままでは絶対に、お互いしこりを残す事になってしまいますから。
貴方の苦しみを取り除くためなら、僕はどんな事でもします。
例えそれが別れという選択肢だとしても。
ただ…嘘をつくことだけは、絶対にしないで下さいね。
貴方に、後悔はさせたくありませんから。
また、もし他の道が見つからなかったとしても…後悔する事のないように、二人でちゃんと話し合いましょう?
経験上、言わせてもらうと…今のままでは絶対に、お互いしこりを残す事になってしまいますから。
貴方の苦しみを取り除くためなら、僕はどんな事でもします。
例えそれが別れという選択肢だとしても。
ただ…嘘をつくことだけは、絶対にしないで下さいね。
貴方に、後悔はさせたくありませんから。
19 後輩
少し、時間をくれないか…?
その後、全部話して…帰ってくるから。
その後、全部話して…帰ってくるから。
20 策士
ええ、分かりました。
…有難うございます。僕の言葉に応えてくれて…。
それでは、お待ちしていますね。
…有難うございます。僕の言葉に応えてくれて…。
それでは、お待ちしていますね。
21 策士
どうやら、地震があったようですね…大丈夫でしたか?怪我等はしていないでしょうか。
…いけませんね、つい先輩風を吹かす癖がついてしまったようです…決して子供扱いしているつもりはありませんよ?
…貴方の無事を祈っています。
…いけませんね、つい先輩風を吹かす癖がついてしまったようです…決して子供扱いしているつもりはありませんよ?
…貴方の無事を祈っています。
22 策士
早いもので、あれからもう一年と六ヶ月も経つんですね…。
先日の手紙は無事に届いたでしょうか?
また以前のように事故が起きていなければ良いのですが…少々心配しすぎですかね。
念のためもう一度言いますが、前回伝えた通り…僕はもう怒っていませんし、貴方を恨んだり憎んだりしていません。殴ったりもしませんから安心して下さい。
ただ…何か悩み事があるなら、なるべく一人で抱え込まずに僕を頼って下さいね?
勿論必要以上に詮索はしませんが…相談くらい、いつでも乗ってあげますから。
…どうも言葉にしないと伝わらないようですから、直接言うことにします。
大好きですよ。
先日の手紙は無事に届いたでしょうか?
また以前のように事故が起きていなければ良いのですが…少々心配しすぎですかね。
念のためもう一度言いますが、前回伝えた通り…僕はもう怒っていませんし、貴方を恨んだり憎んだりしていません。殴ったりもしませんから安心して下さい。
ただ…何か悩み事があるなら、なるべく一人で抱え込まずに僕を頼って下さいね?
勿論必要以上に詮索はしませんが…相談くらい、いつでも乗ってあげますから。
…どうも言葉にしないと伝わらないようですから、直接言うことにします。
大好きですよ。
23 後輩
このタイミングで此処を覗いてしまうとは…
前回送ったと言う手紙はおそらく届いている。
ただ時間がないだけだ…その間にもこうやって心配させているのかと思うと、どうしても自分に嫌気がさす。
今はわけあって一時的に連絡先を変えている…が、今までやりとりをしてきた連絡先が残っているならそれで届くはずだ。
それと……先輩風を吹かすのは嫌いではない。
寧ろそのほうが安心すると言うか…恋愛には不器用だからな。
また同じ事を繰り返すかもしれない。
それでも…戻って来ていいのか?
…嫌いになるなど、出来るわけがない。
前回送ったと言う手紙はおそらく届いている。
ただ時間がないだけだ…その間にもこうやって心配させているのかと思うと、どうしても自分に嫌気がさす。
今はわけあって一時的に連絡先を変えている…が、今までやりとりをしてきた連絡先が残っているならそれで届くはずだ。
それと……先輩風を吹かすのは嫌いではない。
寧ろそのほうが安心すると言うか…恋愛には不器用だからな。
また同じ事を繰り返すかもしれない。
それでも…戻って来ていいのか?
…嫌いになるなど、出来るわけがない。
24 策士
全く、バカですねぇ…こちらが勝手に想像して心配していただけで、貴方が気に病むことは何もないんですよ?
貴方が多忙なのは承知していますし、急かすつもりもありません。
焦らずに自分のペースでやればいいんです。返事が来るだけで、僕は嬉しいのですから。
戻っていらっしゃい。
また同じような事が起こってしまったら…その時はまた、お説教して差し上げます。
それに、僕も手のかかる後輩は嫌いではありません。そういう子ほど可愛いですから…ね。
だから何度でも、世話を焼いてあげましょう。
ただし、次からは今回のようにギリギリまで我慢しないで、思いつめてしまう前に一言で良いから僕に言うこと。良いですね?
貴方が多忙なのは承知していますし、急かすつもりもありません。
焦らずに自分のペースでやればいいんです。返事が来るだけで、僕は嬉しいのですから。
戻っていらっしゃい。
また同じような事が起こってしまったら…その時はまた、お説教して差し上げます。
それに、僕も手のかかる後輩は嫌いではありません。そういう子ほど可愛いですから…ね。
だから何度でも、世話を焼いてあげましょう。
ただし、次からは今回のようにギリギリまで我慢しないで、思いつめてしまう前に一言で良いから僕に言うこと。良いですね?