向日葵へ

‥会いに来い。


青空の様な碧玉と、金糸。

繋ぐ手を揺らす癖。

忌印に重ねた唇。

狐の嫁入り。


こんなにも満たされるなんてな。持ち寄った熱は冷めそうにない。

未来の火影さま
ただいま参上ーーッ
だってばよ！

オラ、ちゃあーんと
拍手とかして出迎えろってーの。

てかさ、あんまビックリさせんなよなァ！

んーー‥なにッ、会いてェつーんなら正直に飛んでくればいいじゃんか、その｢黒い羽｣でよ。

なんも遠慮しねーで休んでけって。
熱、あんだったら日陰になってやっからさ。

遅ェんだよ‥ウスラトンカチ。……まあ、鳩に何も鍵付けてねェし‥上出来ってことにしといてやる。

生憎、お前を驚かせるのが目的なんでな…。可愛い顔が見られてこっちは満足だ。

フン‥こういう会い方もたまには良いんじゃねーかと思っただけだ。
お望み通り今から飛んで行ってやるから、「黄色い花弁」用意して待っておけよ。

最近まで熱が有ったのはお前だろ？お前こそ俺の広げる羽の許で休んだらどうなんだ。意地ばっか張るな。


…見付けてくれて、有難な。

今はサクラちゃんの季節だってばよ。

暇にしてたかんな！
誰かさんが飛んで来なくてさ。

だーから！カッコイー火影さまだって、なんべん言ったらわかんだよ！!
耳はちゃあんと聞こえてますかァ？
なァ、サスケちゃんよぉ‥。

んなモン、もう大丈夫だって。まァ‥サスケ熱は冷めそーにねェけど‥‥。

意地っ張りの強情ぱりはオメーだろ、サスケェ!!
どっかっつーと、オレは素直で元気で明るく活きがいいじゃねーか！?

早すぎず遅すぎず登場すんのがヒーローの鉄則だってばよ！

暗くなったら照らしてやっからさ、任せとけって。

オレこそ‥ありがと。

あのさ、大好きだってばよ！サスケ。

ああああ゛‥‥オレってば公共の場所でミスしちまった！どっちっつーのはミスだかんな！｢どっちか｣だかんな！そこんとこヨロシクだってばよ。(ﾋｨ激謝;)

相変わらずそそっかしいな、お前‥…まあ…、誰にでも間違えることはある。気にするな。

フン…なら、桜に飛んで行っても良いのか？

そんなに何度も言わなくても、お前の可愛い声が良く聞こえている。

ずっとそうやって俺のことばっか考えてろ。

…自分で素直だの明るいだの言うな。俺が言いたいのは妙な所で我慢するなということだ。

流れる前に見つけられたことは褒めてやる。


…迷わずお前の許へ飛ぶ。


わかってる。…俺も愛してる、ナルト‥

埋もれたころに参上!!だってばよ！

まァ‥そーだけど、やっぱ間違いは気になるって。
でもさ、でもさ、サスケはこーんなドジなオレも好きなんだろ？
なーんちゃって。

ざーん念でしたァ！
桜はもう散っちゃったってばよォ〜

ああ゛？
カッコイーこの声がどーかしたんか？

ヘッ、だーれが我慢なんかすっかよ、強がって我慢してんのはサスケの方だろーがッ！
オメーこそ、オレのことばっかになれってーの!！

んじゃ、寄り道しねーで真っすぐ飛んでこい。花咲かせる準備してェ、ジ〜っと待っててやっから。


ば〜か、言わなくてもわかってるってばよ。オレもサスケを愛してっかんな！

毎日、毎日お前の名を呼べるのがどうしようもなく幸せだ。

遅くなって悪かった‥


当然だろ？
ドジなお前も、エロいお前も大好きだ。
お前を丸ごと愛してんだよ‥


‥今時期は紫陽花、か。
雨が上がればお前の季節だな‥向日葵が咲いたら海へ行こう。
お前が行きてェ所、どこでも連れてってやる。

可愛い声で俺の名を呼んでくれ。


解りきった事だろ？
狂おしい程にお前を愛してる。


その花弁一枚一枚、余さず口付けたい。

オレも毎日、家に灯をつけて「おかえり」を言えんのに幸せを感じてる。
もうひとりじゃねーっんだって、な。


夏になったら海、連れてってくれんのか？

じゃあさ、海パン買いに行かねーとな！
サスケの海パンにはオヤジさんの名前を書いて、後ろに家紋を貼っつけって‥‥――

早く梅雨終わって夏になれ！


お前とならどこにでも行ける。手ェ繋いで‥歩いて行きたい、どこまでも‥。


可愛いじゃなく、カッコイー声で‥だろ？

エロ!!?
エロいのはサスケ、てめーの方だろッ！?
オレの純情を返せってばよ！?
まァ‥いいや。


そんじゃ、庭にひまわりの種まいとくってばよ。
花びらにチューしてェ黒揚羽のために。

オレは種を食って身長を伸ばすッ！あと牛乳飲んで。

なあ、覚えてるか？
初めて会った日の事。


お前と一緒に肉まん食って

ラーメン作って

風呂に入って

‥抱き合ったんだよな。
凄ェ、幸せだと思った‥


明るさの中に儚さを秘めるお前。

俺は今のお前が

そのままのお前が好きだよ。
だから不安になるな。


どう言えば伝わる？

何をすれば伝わる？


俺は黙って、この場所に立つ。

お前が腕を伸ばせば届く、この場所に‥


本当に愛してるよ。

覚えてるってばよ。

初めてオレんちに遊びに来たヤツがお前で、
お土産にほっかほっかの肉まん持って来てくれてスゲェ美味かったこと、

話してるときとか、時々、お前の顔が赤くなったりしてたから熱あんじゃねーかって、心配して…
そん時に「好き」って言われて……、
ビックリしたこと。

ゆで卵、茹でるとき何となーく、ぐるぐるかき回してたら褒められたこと。

風呂ん中でアヒル隊長レースをしたこと、
ちゃんと頭乾かせって注意されたっけ。


恋人だって言われて
やっとお前と繋がりが出来て、……嬉しかったこと。

一緒に暮らそうって、お前んとこ転がりこんで……

いっぱいお前から貰って、…オレってば幸せ過ぎて……なんかさ、なんか勿体なくて。


今のまんまのオレで
いいって、お前が言うなら

これからも、
ずっとお前の背中を追いかけてくってばよ。

だからさ、手ェ繋ご？

お前が無事に旅路を終えて良かった。

たった一日だってのに…お互い気持ちはずっと引き合ってたんだな。


結果が蝶…だろ？


ホッとした。
…お帰りナルト。

お土産、ありがとう。


もしここに気付いたら…


いや、とてもここじゃ言えねェ…(何)

無事に帰って来るに決まってんだろ？

オレはドジかもだけどヘマはしねーよ。

黒に蒼がかかった揚羽蝶のあとに、デッケェ黄色とオレンジの線入ったモスラがパタパタ翔んで来て二匹でうろうろ‥

エロ仙人と帰る途中に立ち寄った茶屋でも黒揚羽蝶がヒラヒラ‥。
なんか見守られてる気分だったてばよ。

ホントたった一日だけ逢えなかったのに‥な。
でもさ、お前のコトばっか考えて必死だったんだぞ。


土産選びは楽しかった。アレもコレもってなったけど、これでも我慢したんだかんな！

エロ仙人にも選んで貰ってコレがいいって。
ホント大したモンじゃねーけど気持ちだけ、全部お揃いで！


‥お前こそ、何だかわかんねーし三百円超えてそーだけど、
土産ありがとなっ!


何？ここじゃ言えないってーの‥――

何だよ！
ちゃーんと見つけたんだから
ハッキリ言えよなッ!


モヤモヤすんだろ？


何だ、恥ずかしいんかぁ。サスケちゃんはシャイだかんなァ‥(ニヤニヤ)

かーわいいッ
ホント可愛いのなッ!その可愛さは‥反則だぞ、お前ッ!!


クソォオオオー襲いてェ!!
めちゃくちゃ襲ってやりてェけど‥‥


ダメ、なんだよな？


んじゃ、せめて全身にブチュッとか、してェエエー!!(ジタバタ)

もォ、叫ぶっきゃねーじゃんかッ。


サースケェエエ、
愛してるってばよォオオオ―‥!!?

誕生日、おめでとう。
…愛してる。

何か色々あったけど、
ホント、‥すっげー嬉しかった。


ちゃーん、と
届いたったてばよ！

たくさんのお前の気持ち。

こんなに…
幸せでいいんかなって、くらい。

……ありがと、サスケ。

オレも、愛してんぜ！

うわァアアア！
またやっちまったってばよ！

｢た｣が一個、多いじゃねーかァアアアッ！

くぅッそーー!!!
せーっかく、決めてやったてェのによッ！

嗚呼…オレってば
やっぱしオメーの言うとおーりッ、ウスラトンカチなんかもな‥(はぁ溜め息ガクーリ)

寒くなってきたな。

俺たちが出会った日も寒くて…肉まんを土産にした。

季節が一巡して、またこうしてお前と食う肉まんは‥何よりも美味い。本当にそう思う。


大好きだよナルト。ずっと一緒に居ような。

秋もすっかり終わっちまって、もう‥冬だよな。

初めてオレんちに遊びに来た日、持って来てくれた肉まん。
おいしかった‥

あの日から10ヶ月が過ぎて…――お前んちがオレんちになった。

初めてお前が土産って買って来てくれた肉まん、オレのは胡麻のあんまん。
…フゥフゥしながら二人で一緒に食べて懐かしいなって話した。

‥色んな思い出あっけど、オレが一番嬉しかったのは、‥やっぱサスケと結婚出来たことかな。
断ったのに、またプロポーズしてくれて…
今度は何だか真剣に。
お前が真剣だったから、オレなりに悩んで先送りな約束って形にしたけど、
……すげー、嬉しかったんだぜ。‥本当はさ。


オレ達が出会って‥
もうすぐ１年になる。


お前との揃いのモンも増えて、それ以上に気持ちもドンドン増えちまって、もうサスケが居ねー毎日なんて考えらンねェ。

だからさ、だから……里抜けすんなよ？


なーんちゃって。


オレだけの王子様、
相変わらずウスラトンカチな奴かもだけど、これからもヨロシク頼むぜッ！


……あ、あのさ
オレもサスケ、てめーが大好きだかんなッ！だからっ、いろいろ覚悟しとけってばよッ!!

クリスマス･イブ。
朝っぱらからお前の腕の中で夢をみた。


それから届いた
プレゼント……
ホントにたくさんあって、…その数以上に込められたお前の想いが、すっげー‥嬉しかった。

……サスケ。
オレはクリスマスだろーが正月だろーが、関係なしのお構いなしで…オメーの無事な顔が見られりゃ、そんでいいんだ。無理だけはして欲しかねー‥
頼むからぜってーに‥それだけはすんじゃねーぞ！


お前が贈ってくれた
香りに包まれて…
今夜…――お前の色に……、その…‥高島〇のってヤツ！
……‥寝ても覚めても…‥ずっと、離すなってばよ‥

サスケはマメだと思う。
じゃなきゃ、毎日毎日‥…電話に鳩なんて、して来ねーだろ？


限られた時間で、
たくさん伝えてくれる気持ちが嬉しいんだって。


いつもいつも
いっぱいの大好きを
オレにくれる…

そんなサスケ、お前が大好きだってばよ！

お前が少し拗ねたりするのを見ると可愛くて仕方がない。

お前が笑うと明かりが灯るようで幸せな気持ちになれる。

お前が泣くと守りたいと思う。

毎日毎日、鮮やかな色が蘇ってくような…そんな感覚になる。柄にもなくな。

ずっと一緒に居て欲しい。