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1 長い蒼髪の主

亜麻色の髪の君

お前のこと、ずっと待ってる

それは嘘じゃなかったんだ。
だからあの日、昨日まではずっと待っていた。
これからも待とうと思ったんだ……でもやはり、無理だ。
お前は帰ってくる気が無いようだから。

私の何がいけなかったんだ?
年下だからか、しつこいからか、メールが単に詰まらなかったのか。
何も分からないまま終わるのは……やはり、嫌だ。
もう一度、お前と話がしたいよ。

此処を見てくれる可能性は限りなくゼロに近いが―――それでも、お前と出会えた運命を信じてみたい。


電話でもしたほうが早い気はするがな、捨てられた身でお前の声を素直に聞ける勇気が無い。
柔らかい亜麻色の髪を持つお前へ。