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1 カダージュ

黒い宝石

何してるんだろうね、僕。こんな所見る訳無いのに…それより、凄く未練残りまくりでじっとしてられないとか…終わってるよ、本当に。

よりを戻すとか、そんな図々しい事考えてない、ただ話したいって気持ちが大きいんだ。此処でだけでも良いから…逢いたくて堪らないんだよ…。
気付く確率なんて0に等しいけど…何かしなきゃ僕は潰れてしまう…

貴方にその気が無いなら流して。
こんな事をしてごめんね。
誰に当ててるかは、タイトルで分かる筈だから…
2 セフィロス
確信は無いのだが、私のことだろうか。
違っていたら済まない。
3 カダージュ
驚いた、返事が来るなんて思わなかったから…

何か、鍵になるものはあるかな?
…キャラクターが合ってるから、多分間違いは無いと思うけど、一応ね。
4 セフィロス
返事をしようかとても迷った。確信も無かったのでな。

鍵は時計とピアスだ。
5 カダージュ
うん、間違い無いね。白真珠のバンドと青い石…で僕からの鍵は合うと思う。

いっそ繋がりのある世界から消えてしまおうと思ってた。でも…結局出来なくて、今に至る。
本当にじっとしてられなくて、こういう場所を彷徨ってみたり、違う居場所を求めて色んな所の扉を開けてみたりしたけどそれもダメでさ…。
何も出来ずに此処に来て、こうしてた。

今更出て来た事で不快な思いをさせてしまって居たなら謝るよ、直ぐに消える。
今こうして貴方の言葉を貰えただけで、僕は物凄く幸せな奴だしね。

少しだけで良い…話したかった。
もう一度姿を見たかったんだ。遠くからじゃなく、側で…
自分勝手な奴で本当にごめん…
6 セフィロス
お前の面影が残るあの場所に居続けることは酷く辛く、苦しかった。
お前の姿を一目見たくて探し歩いたこともあった。

馬鹿な男だと思わないか。
お前の姿を目にしたところで、何になると言う。
隣に居ないことを実感させられ、辛くなるだけだ。


此処に残してくれて本当に嬉しかった。
まさかお前ともう一度話せる日が来るとは思ってもみなかった。
とても幸せだ。


だが、もう私の元に帰るつもりが無いのであれば、こうして居てもお互いが辛くなるだけだ。


愛している、カダージュ。
さようなら。

どうか私を、忘れないでくれ。
7 カダージュ
過去形なら、時間が経った今…辛さは和らいでたって事だよね。蒸し返してしまってごめん…

貴方が馬鹿なら、僕はとんでもない馬鹿だ…自分から離れておいて、これだもの。
あの当時、これ以上辛くさせない為に自分の中でちゃんと決めた筈なのに…開いた時間と想いがそれを邪魔して呆気なく崩れた。

側に帰りたいとも考えたよ。…帰りたくて仕方無くて、延々と泣き崩れてた時もある。
でも、昔の事を思い出すと…僕はまた貴方を辛くさせるだけになってしまう。今なら尚更…。散々言い合ってた事とか必ずまた繰り返す。僕は強くなんてなっていないから。
道を壊してでも、思い出の場所に辿り着けなければ良いんだけど…無理だからね。行かないと決めても、その決意すら崩れてしまう…どうしようもない奴だからさ。強くなれたら良いのに…甘ちゃん過ぎなんだなきっと。
此処に言葉を残したのは、離れてるのが辛いなら…せめて話だけでも、と思ったから。…貴方にしてみたら良い迷惑な事だったかな。

…けど、…ふふ…僕がまだ戻るか戻らないかを言う前にさよなら言っちゃうなんてね。
我儘だけど、今僕からはさよならしない。
もう、言葉を残してくれなくても…
さよならは言わない。

ごめんねセフィロス、愛してる。
8 セフィロス
お前は本当に仕様の無い奴だな。
自分から去るもまたこうして姿を現し、忘れさせてくれない上に別れも告げるなと言う。
私にどうしろと言うんだ、本当に。

相変わらず我が侭な奴だ。


まあ、いい。責めている訳では無い。
お前の我が侭ならば聞いてやりたい。
惚れた弱みだな。


途切れた糸を繋ぐも捨てるも今次第だ。
再び同じ理由で私の前から姿を消すのであれば二度と文をくれるな。
戻って来るのであればお前の全てを攫ってやる。


覚悟が決まったならばお前から連絡して来い。
私はもうこれ以上は綴らない。


全く、格好が付かないな。
お前が相手だとどうも調子が狂う。