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1 サレ

僕は見つからない、

そう自信が在るからこそ。此処に失礼するよ。
…矛盾だって?
ハハハ、解り切ってるよ。


坊や…、ねぇ。
キミは本当に僕の何なんだい?

立場を聞いてもあやふや…、理由はわかってる。僕は副産物に過ぎないからだ。
ヒットマンだとかいう…あの存在の。あの坊やが主体。

わかっているさ…、僕は気紛れに現れる存在だしねぇ。


でも、ねぇ……困った事に。
キャラクター性格の都合上背後のシンクロが高いのはこの僕。
あのヒットマンの坊やの性格は、実はあまり合わない。だから良く成り切れてない、とかぼやいている訳で。
ああ、だからってあの坊やのアイジョウが薄まるとかそう言う事じゃあないから、心配はしなくとも構わない。あの子はフードの坊やにベタ惚れだからねェ…、何があろうとも好き、その気持ちは余程でないと揺るがない絶対的なもの。…なんて、キミは杞憂が多そうだからねぇ…言っておいてあげたよ。感謝しなよ…?フフフ。


…、結論から言ってしまおうか。


僕は、坊やの望む様な可愛いモノなんかじゃない。


原作を…見れば、解ることでもあるんだろうけど。僕はそう…、だから。キミからの言葉が酷く痛いんだよ。
僕にはそんな言葉、似合わないのに……何処かで喜んでしまっているのかも、しれないんだから。
…ま、万が一そうだったとしても、死んでも…は大袈裟だろうけど口に出してあげない。

それに僕は人一倍独占欲が強い。これこそ、原作を見れば一目瞭然…玩具、と見た相手だけでも執拗すぎる程だからねぇ……、
でもキミは。
僕一人のモノになんてならない……、この僕が。ドレスなんかを着て隣にいないと、…いないとダメなんだろう……?
ハハハ、…ただでさえキミの部下…だなんて言ってる連中――共に眠ったり、戯れたりしてるのをぶっ殺してあげたい程なのに。
2 サレ
ああ、何でだろうね?
泣けてきてしまうよ。

いっそ僕に構うな。
僕なんか一人にしていいのに。
……なんて、あまり言いたくない言葉も突き付けたくなる。


だってキミは僕と違う、僕は独りだけど坊やは、……。


情緒、不安定だよ。ねぇ…坊や。
キミの存在のせいで僕は…普段から狂っている、とは言われるけど。程度が増したみたい。困ったなぁ…、アハハハハ…!


…――……。
…僕はただ、ただ…キミと……――。

…それが叶わないのなら本当に…、…僕はもうキミの傍にいるべきじゃあ、無いんだろうねぇ……XANXUS…。


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