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1 ヒョーゴ

朋友へ

お前が好きだったよ。

色恋沙汰とは無縁の間柄だったが、もっと早くに伝えるべきだったな。
別れた後に、こんなところでしか想いを伝えられない俺を許して欲しい。

思えばお前に対して俺は怒ってばかりだったな。
本当はもっと甘やかしてやりたかった。
欝陶しいと思われようとも世話を焼きたかった。

お前に“頼りになる”と言われた時、本当はとても嬉しかったのだ。
素直に礼がどうして言えなかったのか……言いたいことがあるなら、きちんと言葉にしろ!と、お前に散々言っていたというのに、実際に何も言っていなかったのは俺の方だ。
今更だが、すまない。

これを万が一、お前が見付けたなら本当に今更だと嗤うだろうな。
それより、物分かりの良い振りをして承知したくせに未練がましい奴だと軽蔑するだろうか?


最後に、今まで共にいてくれたことを心から感謝する。
願わくば、お前が幸せでありますように。


唯一無二の朋友へ


(場所提供感謝する)