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1 烈風

鮮血へ。

此処に言葉を残すのは…証、かな。
アンタにあげた指輪と同じで、形に残るモノ。
所詮自己満足だけどね。しかも自分でやっておきながら少しドキドキしてる。…笑わないでよ。

一年と一ヶ月、ありがとう。
随分長い間一緒にいたと思う。
今は離れてる訳だけど…此れもまた一つの形だろうから、悪くないかな。…此れもまた、一つの思い出になるだろ?
来月になったら…話せなかった分話そう。出来れば、の話だけどさ。


…と、此れくらいかな。後はアンタがいつ気付くか見物だね。

『鍵』の指輪を持つ鮮血へ。

――淋しくて泣いてない?…なんて、ね。
2 鮮血
寝る前に覗いたのが間違いだった、昨日中に気付いてやりたかったぜ…畜生。
ドキドキなんかしてやがんのかよ?ほぉ、テメェもなかなかウブ…って当たり前か、慣れねえことしてんだろうなってのはおまえの性格上分かる。安心しろ、笑ってやったから。
…証を作ろうだなんてクセェ、が悪くない。…なんだか嬉しいと思っちまう俺が居る、屑が。
もうこんなに時が過ぎた。…一年前の昨日…今日と言えないのが悔やまれるが、おまえは言ってたな…「僕は記念日なんか興味無いけど、兄さんが何事も一ヶ月目が大事とか言ってたから仕方なく祝う」と。
…覚えてるか?あれから一年も時間が過ぎた…一年で何もかも変わった…テメェをすきな心は変わってねぇがな。

今離れ離れなのも含め多くが変わった、離れ離れでも悪くないな。と思えるようになったのは、以前より信じてるからと…お互い大人になったからじゃねぇかと思う。テメェが言う通りこれから一年後もこんな風に思い出として心に残せていけばいいとも思ってるぜ?
出来れば…本当に逢いたい、話してぇな…来月を楽しみに生きてるようなものだ。

寝る前に気付いたから呆た内容かも知れんが見逃してくれ…。

俺の小指を独占する銀の『鍵』を寄越した烈風へ。

これ見てちょっと泣いた…信じるか信じないかはおまえの自由だ。
3 烈風
思ってたよりは早く気付いてくれた…かな。まぁ9日中じゃなかったから85点で。…でも、ありがとう。
仕方ないだろ、初めてなんだから…笑うな。アンタからの言葉を見るとまた何か恥ずかしいような気がするけど、嬉しい。二度寝したくとも出来なくなった位に、ね。

…って言うか言った覚えは有るけど其処まで捻くれた言い方した?もしそうなら悪かった…捻くれてるのは今もだし。
こうやって色々なモノを積み重ねてまた来年、祝えれば良い。

今こうやって離れても大丈夫なのは、ちゃんと話したからだと思う。あの時は肝心な事言わないで、一方的な事ばかり言って、…ごめん。
ま…一年後云々よりとにかく先ず来月だね。来月の為に頑張ってくるよ…あ、アンタは無理しちゃ駄目だからね?

…仮にアンタが泣いたのなら可愛いから良い事教えてあげる。アンタの指定着信音…『等/身/大/の/ラ/ブソ/ン/グ』だよ。分かるよね?
僕は百万回の『愛してる』も伝えたいと思う欲張りだけど、何より抱き締めたい。
鳴る日は早々無いだろうけど電話の方も一応指定してあったり。それはまた今度、機会があったら。

寝起きで書いたから変な所があってもスルーで宜しく。
行ってらっしゃい。暑いから倒れないようにね。
4 鮮血
せめて95点にしろ。屑が、…礼を言うんなら点を上げやがれ。
こんなの俺だってしたことねぇ…前俺の愛の言葉で笑ったから仕返しだ。そんなに嬉しいと思って貰えるなんてな、俺も嬉しい。だが二度寝はしとけ、気持ちいいから。

俺の記憶ではこんな感じだったぜ。ひねくれてると思わなかったから謝らなくてもいい、おまえらしくて悪かねぇ。
楽しみだ、来年俺らはどんな顔して話してんだろうな?
あの時は何も話さずに本当に一方的だったな、まああの時おまえはもう俺じゃない野郎に惚れ込んでたから、あんな態度を取ったって変なことじゃねぇ…仕方なかったんだ、だから気にしてない。
くれぐれもぽっくり逝ったりすんじゃねぇぞ…来月には絶対話すんだ、だから頑張ってこい。無理なんかするかよ、こんだけテメェに言われ続けてんだから分かってる。大丈夫。
………分かる、凄えいい歌だからたまに聴いてるが…次からは聴けねぇな、油断してたらうっかり泣きそうだ…欲張りめ…だが俺も欲張りだから百万回の『愛してる』+抱き締めてくれねぇと満足して幸せにならねぇかもな?…なんてのは冗談で、抱き締められただけで十分幸せだぜ。

なら今度鳴らしてやる、鳴らしたら教えろ。俺のも、今度教えてやるから…それも二つとも教えてやる。電信の方と着信の方。

…夜中に目が覚めて、半分寝かけの時に打ったからおかしいかも知れんが無視しろ。

暑くて倒れたら看病しに帰って来てくれそうで、倒れるのも良いかもだの考えちまったんだが…善処はする。

お休み。
5 烈風
いやいや、一度決めた点数は変えられないから。諦めて?
だから照れると笑いたくなるんだって…まだ根に持ってる訳?…それに、あんな言葉を僕に言うのアンタしかいないから…本当に恥ずかしくなったんだよ。

僕らしい、ね…自分が言われたらって思うと結構ムカつくけど。まぁアンタがそう言うなら良い。
あー…何だかんだ言いながらも一緒にいそう、って感じかな。案外今以上に離れてるかも知れないけど…心には必ず残ってる筈だよ。忘れる方がもう無理だし。

はいはい…精々頑張って来るよ。…別の意味でダメになりそうになった時はアンタの所に行くかも。その時は優しく慰めてくれたら嬉しいんだけど?アンタの大丈夫は信用出来ない…っていつかも言ったね。確かめる術を僕は持たないけど、無理したら針千本だから。あ、キス千回の方が良いんだっけ?

バーカ…泣かないで聴きなよ。幾らでも抱き締めてあげるからさ。個人的にアンタに捧げたいのはポ/ル/ノの「黄/昏/ロ/マ/ン/ス」だったりする。特に二番の歌詞。
あれ、鳩の方変えたの?ま…鳴る日を楽しみにしてるよ。誰かさんに伝えたい想いが籠もった曲が鳴る日を、ね。

…仮に倒れるんなら、ねちねち文句言われるの覚悟でドウゾ。そんな事しなくてもいつでも帰ってあげるんだからさ。


アンタが読む頃にはオヤスミ、なのかな。
…ちゃんと休むんだよ。
6 鮮血
くそっ、なんともならねぇってのか?
いかなる理由であろうとも俺のなけなしのセリフを笑った事は極刑に値する。根に持つプラス許さねぇ。

テメェだからムカつかねぇんだろうな。納得出来たようでよかったぜ。
完全に離れるのはない、腐れ縁みたいな感じになりつつあるのも事実だからな。長い付き合いだと忘れられ無くなっちまうしよ。この先も一緒に歩んでると俺は信じたい。
どうにか頑張れ。撃沈したときはお望みどうり慰めてやる、ありがたく思うといい。
キス千回出来るんだったな?じゃぁ無理しても構わねぇだろ、元から信用されてねぇんだから。無理してみるのも手だな…なんて嘘。
やかましい。俺が泣いたら抱き締めろ、命令だ。
また良い選曲じゃねぇか。聴いてみたんだが、やっぱ照れ臭いもんだった…とかく、有難う。俺がテメェに捧げたいもとい着信にしてんのは、G#R#E#E#E#E#Nの「愛#唄」CMソングにもなってた筈だから多分耳覚えは有ると思うぜ。
聞いて分かる様に鳩の方は変えた。近々鳴らしてやるから楽しみにしてやがれ。

どんな形であろうが構ってくれるのならネチネチでも良い、帰って来るのであれば必要無いか。

ぁあ、御休みになる。昨日丸一日寝たから心配無用だ。
7 烈風
うん、何ともならない。アンタが可愛い事でも言ってくれたら考えても良いけどね。
ならアンタだったらどうするのさ?…僕にはあぁいう言葉、言ってあげられないのは確かだけど。

腐れ縁って言うのは何か違うような気もした、けど…意味調べてみたら少し納得出来たかも。何か切ない。まぁ…此れからも『別れようとしても別れられないで、だらだらと続く好ましくない関係』でいれたら良いね。
実はもう結構へこたれてたりする。だから慰めて欲しいけど眠くて…アンタの空いてる時間も知らないし。…珍しく淋しいとか、そんなのじゃなくて、少し…疲れた。寄り掛かれる居場所…アンタの所に帰りたい…のに暇が無い。
そんな事ばっかり言うから誘い受けに見えるんだよ。それとも確信犯?罰を嬉しがられても困るし無理しないで。
仰せのままに。気が済むまで抱き締めててあげるよ。

聴いてたらアンタが思い浮かんで、ね…いつかアンタの全て分かってあげたいよ、本当に。…少し前に何回もリピートして聴いてた。自分の立場になると恥ずかしいもんだね…ありがとう。あの時笑った事、アンタが本当に根に持ってるって事も分かったよ。でも間違ってもバカにはしてない、から。

他に帰る所も無いし、ちゃんと行くよ。文句言いながら傍にいてあげる。仮に逆の立場でも此れは変わらないだろ?

瞼が重い…おやすみ。
8 鮮血
はあ?生憎可愛いことだなんて言動俺の辞書には無い、他を当たるこった。
俺ならとりあえず黙る。恥ずかしいと何も喋る気になれんからな、で、有難う。これで終わりだ。

テメェもとことん嫌味な野郎だな…俺の無知を晒して楽しいかよ、もう知らん。馬鹿。
そんなこと俺が考えてないの知ってる癖に、前者は兎も角後者は…「好ましくない関係」だとは少なくとも思っていない。馬鹿野郎。早いぞ、もうバテやがったのか?俺は大体空いてるからテメェが暇な時に来いよ。疲れたなら話位聞いてやる…つか俺も会いたい、寄りかかって欲しい。良いだろう?

何処が。俺は誘い受じゃねぇ、思ったままを口にしてるだけじゃねぇか。いちゃもん付けんじゃぬぇー。
抱き締めてくれるのなら無理しねぇ。取引成立だな、強く頼むぜ。

分かるまで一緒に居りゃいい、この気難しい性格を分かり切れるもんならな…?聴いててこう感じた、だからそうしろ。
どういたしまして…あの時に限らずテメェはいつもいつも笑ってたじゃねぇか!ばっ馬鹿にしたみてぇに…してないなら良いが、笑われると恥ずかしさが倍増すんだぞ…。

変わらねぇな、本当にもうフラフラしてねぇのか?信じて待ってるぜ…しっかり休めよ、シンク。
9 烈風
へぇ。他をあたってイイんだ?…なんてね、アンタの可愛い所、僕は沢山知ってるつもりだよ。
…今までのアンタの反応が思い出せない。けど、一定の範囲を越えたら絶対笑うって。

いや、そんなつもりは無いよ。言うからには意味知ってると思うだろ。…ごめん。
…僕さ、アンタのそういうトコが凄く好き。否定して欲しい所を分かってるって言うのかな。逆も然りだし。アンタなら否定、若しくは皇帝してくれるって知ってるから言葉に出すんだよ。甘えてるよね、本当に。
あ…やっぱり駄目。逢えない、…逢ったら淋しくなる。離したくなくなる…だから今は此れで我慢するよ。今日ははっきりと「淋しい」んだけど、ね。

無自覚の誘い受けだからタチが悪いんだよ…いいかげん認めたら?一緒に過ごした期間と同じくらい言われ続けてるんだから。
了解。ご希望に沿えられるよう骨が鳴るくらい強くシてあげるから覚悟して。

僕から見るとアンタって分かり易いと思う。一見気難しそうなのは確かだけど、ちゃんと中身を見ればそうでも無いさ。
あぁ、確かに今読み返しても笑うよ。でも、バカになんかしてない。アンタの言葉ってさ…最上級に恥ずかしい。嬉しさと同じくらい恥ずかしいんだよ。だから笑われてアンタも恥ずかしくなれ。

やましい事なんてしてないよ、自己判断だけど。…僕も信じて待ってる。
おやすみ、夢で逢えたら良いね。きっと余計に淋しくなるだろうけど、さ。
10 鮮血
遅くなった…悪ぃ。

…もし本当にしやがったら知らんぞ、二度目はねぇから覚悟しておくんだな。…なんてな?好きに言ってろ…俺は断じて可愛いなんざ認めねぇ。
笑うか!真面目に言ってくれてるんだろうと思やそこは堪えるもんだろうがよ。

そこまで正式な意味を考えた事なんてねぇっての…別に良い、許してやる。
否定して欲しいところを分かってる訳じゃねぇさ、…互いに気持ちが一緒だから噛み合うだけだろう。だが好きとか言って貰えるんなら…悪い気はしない、甘えたって構わねぇよ。…随分素直に物を言うようになったな?
淋しいんなら来りゃあいいのに、離したく無くなるのなら納得出来るまで近くに居てやるから…俺ももう淋しいから、逢いに来たいならいつ来ても…構わねぇから覚えとけ!屑屑っ!!
絶対認めん。何が誘い受けだほざけ屑、それはただ単にテメェが自意識過剰で勘違い野郎だからそう見えるだけだ。そうに違いない。あんまり痛くヤられると次からヤられんの嫌になるから優しくしろ。
背骨は大事にすべきだ。


…これだけ一緒に居れば分かりにくいものもそら簡単に分かって来るだろうな。んじゃちゃんと中身とやらを見て此からも分析宜しく頼むぜ。解ったら報告しやがれ…約束な。

テメェは意味が分からん。道連れか?あ?恥ずかしくなるなら一人でなってろ!言われる側の恥ずかしさより笑われた恥ずかしさの方が恥辱混じりでタチが悪ぃんだぞ!アホ!!

…お前の判断は怪し…いや、信じてる。
こっちで会えないんだからせめて夢の中だけでも、淋しくても!…シンクに会いてぇ。

おやすみ

っう、屑が…名前で呼ぶのがこんなッ、…顔から火が出そうじゃねぇか責任取りやがれ!
ドアホ、俺はもう寝る!!
11 烈風
はいはい…仮に二回目があったらいいかげん許さなくて良いと思うよ。…最後の鳩で「泣かないように…」なぁんて可愛い言葉、いや可愛いアンタも僕は好きだけど。
『堪える』って事は本当は笑いたいんだろ?我慢は身体に良くないよ。

僕は意味を調べてからじゃないと不安で使えない…何でか最近はそう。
あぁ…それなら嬉しい、かな。気持ちが通じてないと何も噛み合わないよね。…そう?此れくらいはいつも言ってたような気がするけど。
…残念ながら僕からは逢いに行かない。何か今のアンタ、ちょっと面白かった。逢いたければアンタが逢いに来なよ。明日なら一日中空いてるから。
へぇ。なら誘い受けなアンタは僕の妄想で出来てる訳か。…正直気持ち悪いって言うか痛いんだけどアンタはその僕が相手でイイの?
ごめん、極端な人間だから加減なんて出来ない。背骨は折らないから大丈夫、だからアンタがヤにならなきゃ良いだけ。

…アンタみたいに一人に対し愛情を深く持ち続けられる奴、少なくとも僕は知らない。悪い事じゃないだろうけど、それで余り傷付かないようにね。アンタは強がる方が多いし。あと自分だけが悪いって言うのを止めろ。昔よく言ってた『お互い様』だろ?

あぁ道連れさ、何が悪い?運命共同体だとでも思い込んで恥ずかしがれば良い。顔でも真っ赤にして俯いてなよ、可愛いから。

ん、適当に信じててよ。
…さっきも言ったけど、淋しいなら逢いに来て大丈夫だから。分かった?少し昼寝したからまだ今日も起きてるし。

意味わかんないキレ方しないでよ。どう責任取れって言うんだか…一応聞いてあげるけど?

おやすみ、………名前は呼んであげない。
12 鮮血
あぁ、なんだかんだで許しちまうのが予想だが許さねぇよう健闘はしてやるよ。
煩い黙ればいい屑。血迷ってただけだそうだ間違いねぇ…なんであぁ恥ずかしげもなく其れを言っちまったんだか自分でも理解不能で頭から湯気が出そうだ。
人生は我慢の連続だ、相手のためを考えてしたのなら身体にも良いと信じておけ、信じろ。

それはそれで良い事なんじゃねぇか?日本語は正しくとか最近よく巷で言うだろう。
あぁ…離れてても繋がってる、まさにその通りだな?や…こんなにもひねくれないで言ったのなんて久々に聞いたような…気のせいか。
面 白 が る な あえて行かねぇぞ俺はっ!!誰が行くかっ!!知らん。気になるが気にならん気にせん気のせいにしておく。
その馬鹿な妄想は今始まったことじゃ無ぇだろ、痛くて気持ち悪かろうが今更離れられねぇ…まだ繋がってたい…って何言わせんだよ。
いいだろう…痛いだけで愛が感じられない場合は嫌になるから覚えておくんだな。

本当にどこから湧き出てくるんだこの気持ちは…ってまた早くもポエムになりかけたじゃねぇか屑。…俺は大丈夫だ、早々簡単に傷付かねぇぞ。だが最後のはどうにも言えん、事実それは俺の悪癖だからな…『お互い様』を忘れず直すようには心掛けてみる。

っ思い込めるか!!しかも悪くなかったらなんなんだ、誰がてめぇの希望もとい妄想通りに…絶対なってなんかやらん。

…たまにしか呼び合わねぇ名前を呼んでくれなかったテメェが悪い、泣きそうになったから行かんぞ馬鹿が。散々淋しがっててやる、テメェだって淋しいんだから俺は我慢出来る…責任取りやがれ。
取り方なんか言わなくても分かれ。

この時間だとおやすみにはまだ早過ぎるから『おかえり』
13 烈風
大丈夫、いざって時は許さないようにさせてあげるから。
僕としては結構嬉しかったけどね?可愛いなぁって。少し手放すのが惜しかったくらいさ。
…まぁ、今後僕がどれだけ恥ずかしい事言ってもアンタは笑わないって分かったよ。つまり僕は笑われて恥ずかしくなる事が無いから良い。

こうやって打ってる時は大丈夫だけどね、声に出すと間違えたりしない?
不思議だよね…前は何て言うか、アンタといても安心とか出来なかった。自覚が無いから何とも…アンタがそう言うんならそうなのかもね。まぁ捻くれてないに越した事は無いだろ。

どれだけ僕を痛い人間だと思ってるんだよ。……いつまで経ってもアンタは僕がいないと駄目なんだね、なんて…そんな訳無いか。
じゃあ痛みが4割の愛が6割で。どう?

アンタって本当に面白いよね。…自分で自分を傷付かないと言うのならそうなんだとは思う。だけど、僕はアンタが強い奴だと思わない。何だかんだ言って弱味なんて曝さないだけのように見える。今までの事は僕に非が有るのが間違いないし…そんなに抱えこまなくて良いんだよ。いつだったかな、痛みも分け合えたら良いとか何とか言っただろ?

僕がどれだけお願いしても?…なんて言う事聞いてくれないアンタの方が好きだけどね。たまーに素直になってくれた方が可愛いし。

で、結局昨日の責任の取り方はお気に召したの?僕の知らない所で異様に焦ってたみたいだけど。
アンタがあれだけ驚いてくれるんならまたやろうかな?

少し早いだろうけど、おかえり…アンタが眠る時には「おやすみ」を。
14 鮮血
…ほぅ、どうしてくれるか楽しみだな。り、っ理解出来んな、…手放したくなかったなら捕まえておけばよかったものを。
汚いぞ、ならばテメェが恥ずかしい言葉を吐いた日には大爆笑してやる…そしてテメェも恥ずかしくなれ。

…言い方にもよるが確かに誤解を招きそうだといえばそうかもしれんな?相手を苛つかせたりはしたくねぇものだ。
失礼なことを言うな屑…今が違うならいいが、お互い安心出来る関係になれたようだしな。口振りが柔らかくなったような気がした、その調子で捻くれを直すとなお良し。

かなり痛いと思ってるが問題でもあるのか。…否定しないでおいてやる。
却下!愛が9割痛みが1割なら許可するが…どうだ?

俺は面白くもなんともねぇ!
……お前に弱味を見せてない訳じゃねぇさ…俺は強くは無いだろう、だが以前から大丈夫だ大丈夫だと言う理由が解るか。一度大きく打撃を受けた心はちょっとやそっとじゃ痛みや傷を感じないからだ、いかなる傷だろうと俺の中でそれは常にかすり傷でしかない。知らん内に内側に閉じ込めてテメェの言う通り抱えてやがるのかも知れねぇが…いつしかそれは重なりに重なって俺を駄目にするかもしれん。その時お前に頼りたい、分け合いたい…全て自分に非があるなんて思ってんじゃねぇ、お互い様だろう。それでももし自分に非があると思うなら重なった傷跡に俺が弱った時助けて欲しい…それでいい。

百万回キスしてくれたら考えてやらんこともない…畜生めが、可愛いとか言うんじゃねぇ…可愛くねぇから勘弁しろ。
まだ足りん…名前を呼んでくれたら仕方ねぇ許してやろう。
…急に画面が通話中になれば誰だって焦る、冷や汗かかせんじゃねぇよ屑が…テメェがどうしても淋しいんなら電話の一本や二本構わねぇがな…。

クソッ…おはようになっちまった、こんな時間に目が覚めるなんざいつ振りだ?
今日も一日死ぬなよ、お前が元気でさえいてくれれば…いつだって逢えるんだ。

後四日したらまた会うか。
15 烈風
二人で決めた事だからね、手放さなくちゃ意味無いだろ?我慢出来ない訳でも無いし。
あはは、なら 絶 対 言わないであげるよ。残念だったね?

花言葉の意味を断定出来ないように、言葉も伝え方によっては誤解を招くからしっかり伝えないとね。まぁアンタと僕なら大丈夫だろうけど。
アンタが安心出来てるなら別に僕は構わないけどね…、…善処するよ。少なくともアンタを哀しませないようにはする。

有る。大有りだから。アンタが誘ってるような言動をしなきゃ僕だって言ったりしないのに。
えー…痛いくらいの愛が欲しいと思わないの?

僕は面白いから構わない。
…ごめん。一番先に出てきた言葉が此れだから、謝っておくよ。気付いてあげられなかった、全然…ただ単に強がってるのかと思ってた。きっと僕は何もしてあげられなくて、それ所か痛みを積み重ねさせるだけで…ごめん。少しだけ、泣きたくなった。結局それは限界までは我慢…が妥当な言葉なのか分からないけど、そうするんだろ?崩れてからじゃ遅いと思う。少しずつで良い、その重なった傷痕を、消す事は出来ないけど痛みだけは消してあげたい。…それが僕に出来るかは分からないけど…本当に、ごめん。

そんな何日かかるかも分からない方法使ってまで聞いて欲しくない。…こう言ったらアンタは可愛く拗ねるのかな?
嫌。絶対に呼ばない。好きって言ってあげるからそれで我慢して。
まぁ此れからはしないから大丈夫だよ。って言うか番号は知ってても互いの声は知らないってのも変な話だよね。

今月も終わり、か…やっと来月になる訳だけど、果たしてどれくらい会話を交えられるのかな。何だかんだでまだアンタも忙しそうだしね?
16 鮮血
返事が遅れて悪ィ…一度打ったのが手違いで消えちまってよ。軽くヘコたれて…否、何でも無い。ダセェからこの先は黙っておく。


そうなんだが、…やはりお前って野郎は…分かってねぇヤツだ。何てな。
…最近お前にヘコまされる事が多いんだがどうしてくれようか。

ちゃっかりくせぇ台詞だな、まぁテメェの言う通り中々長い付き合いだから大抵の事は通じるだろうな。
任せたぞ…哀しくなったらすぐ言ってやるよ、嫌味たっぷりに…だから頑張るといい。

だからそれはテメェの勘違いだってんだろうが!テメェは何処までも勘違い野郎なんだ、分かったか。
要るか。今は優しい愛に飢えてんだよ、優しさ有ってこその痛みだろうが。

あ……見損なったぜ…馬鹿野郎。

泣くな。テメェのせいじゃないのに謝る事ねぇんだぞ。強がってる部分も有った…いや有るから間違ってるワケじゃないぜ?
痛みを積み重ねあってンのはお互い様だろうが……あぁ…我慢というよりは、崩れるまで傷にすら気付かない痛みにすら無頓着。に近い、だがテメェが居るだけで随分癒されてはいると思う。
そうやって俺を気に掛けてくれるだけで、俺は崩れないでいられるだろう。寧ろお前にしか出来ない事だ、だからただ傍にいてくれればそれでいい。有難う。


…知らん。分かっているなら始めからやるな屑。
どうしてこうも……結構堪えるんだが。
確にお互い声は全く知らんな。…気になる気もするが聞かれたくねぇから知らんフリでもしておく。


…明日話すか。
今月に入ってからも結局あまり話していないからな。明日…逢いに行くから待っていろ。
17 シンク
あー…うん、スルーしてくれても良いから。


元気そうで良かった。
やっぱりダメだね、…相変わらずアンタからの言葉を読むと笑いが押さえられない。


一つだけ、分かった。
一度擦れ違ってしまえば…もう交われないんだ、って。
僕は僕なりに、アンタを愛してたつもりだった。
想ってた、筈なのに。
伝わってなかったのなら、信じる事が出来なかったのなら…滑稽なだけだね。
僕は、アンタに愛されてると確かに感じていたのに。
嗚呼…最後まで僕はアンタに与えて貰っているだけだった、なんて。

「去る者追わず、来る者拒まず」
僕もそうだし、アンタもそうなのなら、僕達はもうやり直す事もやり直す気も無い。
追い掛けっこは終わり、だよ。

鳩も住所も、全部消した。
アンタが名付けてくれた猫ももう僕の傍にはいない。
残っているのは、記憶だけ。

明日で僕達は出会って一年と半年。再来月はアンタの誕生日だ。

…望むのなら、涼しく笑っててあげるよ。
だけど、忘れないから。
存在と想いを、いつまでも。

僕は幸せに執着は無い。
だから、僕の分まで幸せになって。

ね?
だいすきな、アッシュ。
18 烈風
ねぇ、何がしたかったの?
何の為に逢いに来たの?
分からないんだよ。分かりたくも無いのかも知れない。

戻れないと知ってるだろ?
戻る気も無いんだろ?
それなのに…逢瀬に意味は有ったの?

アンタを想わない日は無かった。
今でもきっと、愛してる。深く、深く、誰よりも、愛しくて。

いつも一緒にいたあの頃を思う度、切なくて、苦しくて、だけど愛しくて…忘れられる訳が無いんだ。
こんなにも、過去の記憶に縛られてるんだから。

もしも、あの頃には還れなくても、あの頃のように、笑い合える関係に戻れると思うのなら、戻る気が有るのなら。

帰って来なよ。

もう一度。

やり直そう。

いつだったか約束したデートをして。
月の記念日を祝おう。
二分遅れでアンタの誕生日を祝って。
二人で二年目を迎えよう。

今度、手を繋いだのなら、もう離さないから。

…今から四十八時間だけ、待ってる。
本当は住所も変えてた筈なんだ。まだ変えなかった理由は色々だけど…もしかしたらアンタへのたった一つの繋がりを断ちたくなかったのかもね。

手を取るか取らないかは、アンタ次第だよ。好きにして良い。
四十八時間経ったら今度こそ永遠のお別れってだけだから。どうか指輪も捨てて欲しい。

それじゃあね、アッシュ。