1 曹丕
張コウ……
張コウ…何故黙って消えてしまったのだ?あれほど置いては行かないと、愛していると言ってくれておったのに……。
事故ならば笑ってすませるであろう。
しかし故意的なのであれば……何も聞かされない儘では忘れられない。忘れたくはない。
どんなことでも良いから、言葉が欲しい。
鍵は
・無茶で出会い、部屋を移ったお前を私が追い掛けた。
・最後の時、お前は揃いの装飾具を身に付けようと言い選んでいた。
ずっと待っておる……
事故ならば笑ってすませるであろう。
しかし故意的なのであれば……何も聞かされない儘では忘れられない。忘れたくはない。
どんなことでも良いから、言葉が欲しい。
鍵は
・無茶で出会い、部屋を移ったお前を私が追い掛けた。
・最後の時、お前は揃いの装飾具を身に付けようと言い選んでいた。
ずっと待っておる……
2 張コウ
本来ならば私が此れ以上の言葉を紡ぐ事は禁忌なのでしょう。
其れでも、こうして筆を取ってしまうのは私の卑怯さ故…申し訳御座いません。
此度の件…私自身、弁解の余地は無いものと考えております。
どうか私の事はお忘れ下さい。
醜い私は貴方様に見合わない…貴方様には、私など比にもならぬほど美しい方がお似合いです。
…本当に、ごめんなさい。
其れでも、こうして筆を取ってしまうのは私の卑怯さ故…申し訳御座いません。
此度の件…私自身、弁解の余地は無いものと考えております。
どうか私の事はお忘れ下さい。
醜い私は貴方様に見合わない…貴方様には、私など比にもならぬほど美しい方がお似合いです。
…本当に、ごめんなさい。
3 曹丕
張コウ…っ…………私はお前が言う程、綺麗な人間ではない……本当はお前に触れてはならぬ程醜く汚い人間なのだ……。
其故に、私の願いは叶ったがお前の願いを叶える事は出来ない。
此から何があったとしても、お前の事を忘れることはないであろう。
幸せに過ごした日々に想いを馳、過去の幻影と戯れ……閉じられた扉を開くこともせず、甘い記憶に身を委ねよう。
逢いたいという想いは胸の奥にしまいこんで……
其故に、私の願いは叶ったがお前の願いを叶える事は出来ない。
此から何があったとしても、お前の事を忘れることはないであろう。
幸せに過ごした日々に想いを馳、過去の幻影と戯れ……閉じられた扉を開くこともせず、甘い記憶に身を委ねよう。
逢いたいという想いは胸の奥にしまいこんで……
4 曹丕
気が向けばまた帰って来て欲しい……………お前の居場所は其の儘にしておく。
5 張コウ
……ねぇ、子桓。
私はとても幸せでしたよ…貴方様のお傍で溢れんばかりの愛を感じて過ごす日々は、本当に本当に幸せでした。
だから、どうか己を卑下なさらないで…貴方様は此の張儁乂が唯一永遠を願った愛しい人、如何して美しく無いはずがありましょう。
嗚呼…そうでしたね、其の美しさに深い傷を刻み付けたのは私。
なんと言う愚行。
もう、私に貴方様のお隣りを任せて頂ける資格は御座いません…一刻も早く、貴方様のお心から私と言う穢れた記憶が消滅する事を祈っております。
私はとても幸せでしたよ…貴方様のお傍で溢れんばかりの愛を感じて過ごす日々は、本当に本当に幸せでした。
だから、どうか己を卑下なさらないで…貴方様は此の張儁乂が唯一永遠を願った愛しい人、如何して美しく無いはずがありましょう。
嗚呼…そうでしたね、其の美しさに深い傷を刻み付けたのは私。
なんと言う愚行。
もう、私に貴方様のお隣りを任せて頂ける資格は御座いません…一刻も早く、貴方様のお心から私と言う穢れた記憶が消滅する事を祈っております。
6 曹丕
資格など、お前の他に誰が持っているというのだ……私の側に居られる者は張儁乂、お前一人だけだ。
想うことも許されぬならば共に消えるまでよ。一度誓った事、違えるつもりはない……。
お前が何と言おうと私の中ではお前が一番美しく、唯一の愛する者だ。
今迄すまなかった………ありがとう……。
想うことも許されぬならば共に消えるまでよ。一度誓った事、違えるつもりはない……。
お前が何と言おうと私の中ではお前が一番美しく、唯一の愛する者だ。
今迄すまなかった………ありがとう……。
7 張コウ
如何して…如何して、貴方様は私の思い通りになって下さらないのでしょう。
私自身、とても酷い仕打ちをしたと言う自覚は御座います…其れなのに何故、貴方様は私をお恨みになられないのです?
嗚呼…貴方様の最も嫌う手を使い関係を断ち切れば、貴方様は己を責めず私を恨んで下さると思っていましたのに。
どうか優しい言葉などお掛けにならないで…貴方様が恨んで下さらねば、私の行為は意味を成さぬ真の愚行となってしまいます。
私自身、とても酷い仕打ちをしたと言う自覚は御座います…其れなのに何故、貴方様は私をお恨みになられないのです?
嗚呼…貴方様の最も嫌う手を使い関係を断ち切れば、貴方様は己を責めず私を恨んで下さると思っていましたのに。
どうか優しい言葉などお掛けにならないで…貴方様が恨んで下さらねば、私の行為は意味を成さぬ真の愚行となってしまいます。
8 曹丕
お前は愚行など行っていない。全て私が致らなかったのであろう。
私はお前ほど綺麗で優しい者を見たことがない。私にはお前だけが一番美しく唯一の愛する者だ。
私は卑怯で勝手な奴だ。こうして己の願いは叶ったというのに、お前の願いは叶えられない……。
もう、側にお前が居なければ私は私を保てっはおれないのだ。
この想いが邪魔なのであれば全ての痕跡を消そう。
無にする事でお前が楽になるのであれば………。
儁乂……お前に悪い所は何もない。
すまなかった……。
私はお前ほど綺麗で優しい者を見たことがない。私にはお前だけが一番美しく唯一の愛する者だ。
私は卑怯で勝手な奴だ。こうして己の願いは叶ったというのに、お前の願いは叶えられない……。
もう、側にお前が居なければ私は私を保てっはおれないのだ。
この想いが邪魔なのであれば全ての痕跡を消そう。
無にする事でお前が楽になるのであれば………。
儁乂……お前に悪い所は何もない。
すまなかった……。
9 張コウ
現実を良く御覧なさい…此度の件、一体貴方様の何処に非が御座いましょうか。
関係を断ち切らんとしたのは、決して貴方様が至らなかったのでは無く…私自身の所為。
私は此れ迄ずっと、貴方様に己を偽りながら過ごしておりました…始めの内は貴方様を手放したく無い余り、仕方の無い事だと素知らぬ顔をしていたのです。
けれど…貴方様を知れば知るほど愛する人を偽ると言う事が、どれだけ罪悪な行為なのかを痛感させられました。
私は己が許せなかった…其れでも、此の事を告げれば貴方様はきっと私をお許しになられてしまう。
→
関係を断ち切らんとしたのは、決して貴方様が至らなかったのでは無く…私自身の所為。
私は此れ迄ずっと、貴方様に己を偽りながら過ごしておりました…始めの内は貴方様を手放したく無い余り、仕方の無い事だと素知らぬ顔をしていたのです。
けれど…貴方様を知れば知るほど愛する人を偽ると言う事が、どれだけ罪悪な行為なのかを痛感させられました。
私は己が許せなかった…其れでも、此の事を告げれば貴方様はきっと私をお許しになられてしまう。
→
10 張コウ
だから…貴方様が私を恨んで下さるようにと、貴方様が最も嫌う手を使ったのです。
…貴方様の残した文が恨み言であれば、私は喜んで叱責をお受け致しましたのに。
だなんて、何と愚かなのでしょうね…私と違い貴方様は身も心も美しく在られる。理由も無く他人を恨めるはずが御座いません。
…此れで、私がどう言った人間かお分かり頂けましたね。犯した罪に耐え切れず、貴方様を傷付けてまで自身に許されようとした…其れが私。
貴方様がご自身をお責めになるなど、あっては為らないのです…本当に申し訳御座いませんでした。
…貴方様の残した文が恨み言であれば、私は喜んで叱責をお受け致しましたのに。
だなんて、何と愚かなのでしょうね…私と違い貴方様は身も心も美しく在られる。理由も無く他人を恨めるはずが御座いません。
…此れで、私がどう言った人間かお分かり頂けましたね。犯した罪に耐え切れず、貴方様を傷付けてまで自身に許されようとした…其れが私。
貴方様がご自身をお責めになるなど、あっては為らないのです…本当に申し訳御座いませんでした。
11 曹丕
儁乂……恥ずかしい話だがな、以前の私もそうしていたのだ。相手に嫌悪される事で離れる決心をつけようと……。
お前が言う程に私は綺麗ではないと言っておるだろう。
隠しておった事、話してはくれぬか?お前の言った通り私は許すのかもしれぬ……だが其は心よりお前を愛しているからだ。
其でも首を振るならば………先に言った事を進めるまでだ。
………さながら脅しのようだな。私も最悪な男よ。
お前が言う程に私は綺麗ではないと言っておるだろう。
隠しておった事、話してはくれぬか?お前の言った通り私は許すのかもしれぬ……だが其は心よりお前を愛しているからだ。
其でも首を振るならば………先に言った事を進めるまでだ。
………さながら脅しのようだな。私も最悪な男よ。
12 張コウ
……此処で語るには、少しばかり都合の悪いお話に御座います。
私達が出逢った彼の場所に新たな鍵を残して参りましょう、貴方様が真実を知りたいと望まれるのでしたら…今一度、私の元へ。
全てをお聞かせ致します。
私達が出逢った彼の場所に新たな鍵を残して参りましょう、貴方様が真実を知りたいと望まれるのでしたら…今一度、私の元へ。
全てをお聞かせ致します。
13 曹丕
分かった……直ぐに向かおう。
14 無名さん
コウ
15 無名さん
16 無名さん
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