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1 沙悟浄

四ヶ月の裁判

初めの挨拶は…久しぶり、だな。ここをアンタが見てくれるか分かんねぇが、一応鍵、置いとくぜ?

『四ヶ月』
『ケータイのストラップ』

…これで分かるか?…解るよな、俺より記憶力が良いアンタだから。
どんなに俺が姿を変えても、アンタは『見抜いた』んだからよ。俺は敢えてこの姿で行かせてもらうぜ?


で…こっから本題。
俺最近本調子じゃねーんだわ。正直、アンタの事もどっかで引っ掛かってる。二日酔いみてぇな気分だ。

昔、『嘘でも愛してると言ってほしかった』…なんて、どっかに書かなかったか?
悔いがあるなら、言い残したことがあるなら、次へ進めねーなら…話そうぜ?

あのメールが元凶なら、一歩戻って話してもいいだろ。


あ、一応本当のアンタか確かめてぇから…どんなストラップだったかを最初に教えてくれ、悪ィな。

じゃ、気が向いたら返事してくれな。
2 無名さん