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1 マチ

地震に弱い蜘蛛の頭

立てるか物凄い悩んだんだけど…ほら、メールより気軽だし。

タイトルで分かると思うけど見つけたら反応くれると嬉しい…わよ、いや、です……何か違う。


団長と出会ったのは去年の夏くらいだっけ?
出会ってから色々あったけど、アタシは団長と出会えて本当に良かったって思ってる。
辛い時は側に居てくれて、欲しい言葉をくれて、時には叱ってくれる。

それもこれも団長が驚異の透視能力で……っていうのは冗談だけど、アタシの事よく理解してるっていうのは本当。
なんで分かるのかねぇ…不思議で仕方ないよ。


団長、これからも世話になるけどアタシを見離さないで。
情けない話…きっと団長がいなくなったらヤバいと思うのよね、それだけ大きな存在なの。

アタシは大した事は出来ない。
でも、これから精一杯力の限り団長に尽くしたいって思ってる。
…変な意味じゃないから、支えたいとかそういうことだからね。


じゃ、また風邪引かないように。
2 マチ
とうとう…というか、あっという間に前日。


当日、この場所をプレゼント代わりに渡したいと思ってる。

まぁこの場所を見る頃には渡してるから、後は反応を待つのみって感じだね。
…物凄い不安だけど。


団長へバレンタインのプレゼントなんて渡せないって思ってたんだ。
クリスマスだってそうだった、正月には思いきってメールしたけどそれはクリスマスに我慢したからなの。
クリスマスよりは正月の方がいいかな…っていう、よく分からない理由と勇気振り絞ってさ。


色々あってまた連絡取れるようになったけど、アタシは良かったって思ってる。
アドレス消しても、色んな人とやり取りしても忘れられない人だから。
…ごめん、ちょっと重いね。


思うとアタシは団長に支えてもらってばかり。
だからいつか…不謹慎だけど、団長が落ち込んだ時はアタシを頼って欲しい。
絶対力になるから。


後数時間、怖いけど反応待ってる。
3 クロロ
朝起きて、メールを見て驚いた…まさか、こんな場所を作ってくれてたなんて。それに加え、地震に弱いってバラされるとは…不覚だったよ。


マチと出会って、もう何ヶ月経つんだろうな…俺が忙しくて構ってやれず、一度は別れを切り出した。それでも再びマチから連絡が来た時、正直連絡を返すべきか迷ったんだ。構ってやれない俺よりも、他の頼れる場所を見付けるべきだと…でも、結局返事を返した俺は世話焼きなのかもしれないな。


返事を返した事で、また繋がりが出来た。それがどういう結果を招くか…それは俺達次第だと思う。だから、しっかり着いて来い。


――…マチ、有り難う。
また此処に顔を出すよ。
4 シャルナーク
どーも、この姿は初だよね。
…なんでって?そんなの決まってるじゃん、マチの奴ってば恥ずかしがっちゃって……って言うと後で殴られるから早々に伝言伝えよーっと。


返事ありがとう、凄い不安だっただけにメチャクチャ嬉しかったよ。
こういう場所が大丈夫かどうか分からなかったし…ほら、団長忙しいでしょ?また余計に気を使わせたくなかったからさ。


団長が迷ったようにオレも迷ったけど、大事なのは今。
確かにどうなるかはオレ達次第…だからオレは最後まで着いていく。

てかずっと傍にいさせて、ってマチが…
はっ、殺気…!(笑)


え、えーっと…伝言は以上!
あとタイトルに関してはごめん、分かりやすくって考えたらあれしかなくて。
でも今更変えられないし…許してくれる?


じゃ、マチの代理で旅団一の好青年からでした。
実は一目惚れだった団長へ…あ、言っちゃった。
5 クロロ
遅くなってすまない。
マチ…じゃない、シャル。全く、マチが此処を作ったのにも関わらず、代理を頼むとは…随分と女らしくなったもんだな。


さて、何から話そうか。
あァ…実は、マチが俺に一目惚れしてた事について聞く事にしよう。

俺とマチが出会ったのは、メールグループだったな。でも、メールグループなんて名ばかり…まともにやり取り出来ていたのは、俺達二人だけ。仕事の忙しさに拍車が掛かり、加えグループに嫌気がさして俺は迷わずグループを抜けた。そんな俺に、着いて来てくれたのは、やっぱりマチだけだった。

なぁ、マチ…
俺がその時、どんなに嬉しかったか分かるか?
お前が俺を必要としてくれていた様に、俺もお前を必要としていたから。

ここで率直に聞こうか。
一目惚れというのは、本当なのか?本当ならば、どこに惚れた?


さぁ、マチ。答えろ。
代理は禁止。
これは、団長命令だ。
分かってるな?
6 マチ
女らしいなら代理でいいんじゃないの?…ま、団長命令だから仕方なく戻っては来たけど。


あのグループ、団長は後から入って来たよね。
お世話にも良い管理状態とは言えなくて……まぁ、そのお陰で団長とああなったからそこは前も言ったように感謝してるけどさ。

…で、なに…此処で言わなきゃいけないわけ?せめてメールにして欲しいんだけど……まぁいいか、団長命令だし話すよ。


団長との出会いは今でも覚えてる。
コート靡かせて、ブーツの靴音鳴らして、名前を呼んでくれた。

…もう、そこでダメだった。何処がとか何がとかじゃなくて…全てに惹かれたの。
可笑しな話でしょ?アタシが一目惚れなんて。……でも不思議と惹き付けられた、なんでかな。
まぁだから、一目惚れは本当の話ね。


アタシ返事早かったでしょ?
楽しかったのよ、団長と物語を進めて行くことが。

まぁ…あの時は想いは届かず終わるだろうって諦めてたけどね。
きっとからかわれてるんだろうなって思ってて、必死にブレーキかけてたの。
…結局止まらなかったけど。


団長、アタシだって嬉しかったよ。
そっちが思ってる以上にアタシは…好きだった、本当に。
一々カッコ良くて、どんなセリフを聞いても心臓が煩く鳴って……ツンツンするの大変だったんだから。

ま、今は大分素直になったつもりだけどね。
少しは可愛げ出てる?…なんて聞いても仕方ないか。


…ってことで、アタシの話は終わり。今度は団長の番。
ちょっとシャルの奴絞めてくるから、返事はゆっくりでいいよ。
7 マチ
誤字訂正。


お世話にも…って何よ。

お世辞の間違いね、ごめん。
8 クロロ
シャルは、たまに馬鹿なのが傷だな…殺さない程度にしておけよ、マチ。


しかし、出会った時の事なんて良く覚えているな。少し驚いたよ。

俺が一番覚えているのは、マチが嫉妬してくれた事かな…パーティーのお披露目会に潜入して、本の形をした宝の地図を奪って、シャルに用意させたクルーザーに乗り島に向かった。島に着いたら直ぐ敵に襲われわざと捕まり、敵のアジトに潜入…そして敵の頭である女王に会った。そこで俺は夜の相手を求められたけど、マチが女王を退治した…その時のマチは、今までで一番強かったかもしれないな。後から聞けば、嫉妬していたのが強さの原因だったとか…。

マチも女なんだと、改めて実感した瞬間だったよ。同時に、お前の気持ちを嬉しく思った。


マチ、また旅に出ようか。
9 マチ
とりあえず、3日くらいは動けないようにしておいたから仕事は他の奴に頼むように。


…その話、ほんとにイヤ。
団長ときたら鈍感で「何をそんなに怒ってるんだ」みたいな顔しちゃってさ…全く、変なとこばっか抜けてんだから。
ま、あの頃は仕方ないけどね。

確か帰りのクルーザーの辺りだったよね?メールが事故ってるのなんて分からずに団長がグループ辞めたの。
でも、それから暫くして再会出来たんだよね。…本当に思い切って良かったよ。


…旅、か。

そうね、団長命令ならばどこへでも。
10 シャルナーク
マ、マチの奴…少しくらい加減してくんないとオレほんと死ぬってば…!
えーっと、倉庫行く前に上げと近況報告とその他諸々。代理禁止はもう解除で大丈夫、だよね?
ダメでもオレは悪くないから叱るのはマチにしてよー。


そろそろ桜が咲く時期だけど雨降ったり寒かったりするし…まさか風邪引いてない?団長って具合悪くなりやすいからさ。
免疫力がないのかな?いや、繊細?うーん…どっちにしろ生きてたらいいか、いなくなったら困るし。

オレ、というかマチは元気だよ。強い方ではないけど弱くもないから風邪も引いてない。
結構穏やかに過ごしてるから心配ご無用、って感じ。

ホワイトデーはね、ほんと全然気にしてないからってマチが。
こっちだってここだけで大したものあげてないしほんと全然、全く気にしてないから……え?しつこい?
オレは素直になれないのを代わりに伝えてるだけだって、文句はマチまで。


じゃ、またシバかれるの嫌だしこの辺で。
マチとばっかり仕事行かないでたまにはこっちにもいい仕事回してよ?団長。
11 マチ
昨晩、地震があって心配でメールしてみたの。
…返ってきて驚いたよ、本当に。


でもきっとこれも何か意味があるって勝手に思ってる。
今、大事にしたい人がいるから。


団長、ありがとう。
団長のおかげで立ち直れたし…大袈裟だけど、団長のおかげで今のアタシがあるようなものだからさ。
人の気持ち見透かしたようにいつも欲しい言葉をくれて、正直泣けた時もあったんだ。
…本当に凄く感謝してる。


何度言っても足りないけど…ありがとう。
体調崩しやすい体質みたいだから体には十分気を付けるように。
忙しい合間でもちょっとした暇見つけて、少しでも休みなよ?倒れたら元も子もないんだから。


沢山のありがとうを、団長ことクロロへ。

…出会えて良かった。
本当にありがとう。
12 無名さん