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1 ティキ・ミック

紅い薔薇の子へ

一度打ち切らせてもらっといて、こんなとこに書き込むなんて図々しいとは思うんだが…

あれ、多分オレの書き込みに返事くれたんだろ?あまりにオレの文に沿ってるからさ。もしそうなら、オレは少し期待してもいいのか?

今、仕事が忙しくて、一日一度の返事も難しいかもしれねェ。それじゃあ流石に萎えられちまうかと思って、打ち切り願ったんだ。もし…もし、それでもいいって言ってくれんなら…あー、マジで図々しいか?でも、本音を言えば、会いたい。

なぁ、まだ名前も聞いてないんだぜ?笑っちまうことに。

こんなオレでもまだやり取りしてくれるなんつー超物好き…もとい、女神のような思いがあるなら、もう一度、一言くれねェかな。

じゃあ、な。
2 真紅
これ…きっと、私宛てね。…また貴方に声を掛けて良いものかと踏み出せなくて迷っていたから、ちょうど良かった。
図々しくなんかないわ、寧ろ感謝してあげても良いくらいよ。…あ、ありがとう。

貴方の言葉を見付けたら、居ても立っても居られなくなったの…人違いだったら大恥をかく所だったわ。

貴方には貴方の、私には私の都合がきっと色々あるでしょうから、毎日返事くれないくらいで萎えたりしないわよ、失礼ね。
流石に何も言わないで1週間も2週間も音沙汰が無ければ心配にもなるけれど…貴方が無理しない程度に、お互いのペースでやり取りできるなら、私はそれで十分。

但し、私を待たせた分ちゃんと見返りを貰うわよ。色々と命令してあげるから覚悟しなさい。

…はぁ、こんな可愛げのない事を言いに来たんじゃないわ。
もう、これで言うのは最後よ。…私も…会いたい。

あら、まだ私の名前は教えてなかったわね。そうね…約束してた紅茶を出してくれたら、その時にでも教えるわ。


じゃあ、待ってるわ…ティキ。
3 真紅
大分流れてしまっていたわね…もう、貴方は見ていないでしょうけど。


…確認する勇気すら出せないなんて、我ながら笑っちゃうわ。
でも…貴方の事、不思議と忘れられない。


だからこれは最後の賭けよ。

私が最後に伸ばすこの手を貴方が取ってくれたなら…また、貴方のもとへと帰りたい…
…また、貴方に拾われて、貴方の屋敷で貴方と一緒に……


───会いたい、ティキ…