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1 ティエリア・アーデ

勘の悪い君へ

……独断で立ててみたが果たして君は気付くだろうか。
タイトルは判り易くしたつもりだ。タイトルと違い君の勘が働く事を期待する。


……この世界は歪んでいると君は良く言うが…、君と云う人間が生を受けた事…。これに関しては俺はこの世界に対し感謝してもいいと思っている。

直に君が生を受けた日がやってくる。
誰かの誕生日を祝福したいと感じたのは初めてだ。
誕生日は贈り物をすると聞いた。
君が喜ぶ物は一体何だろうかと、そう考えるだけで少し浮き足立ったような不思議な感覚を覚える。
この感情も君を愛しているからこそ湧き上がる物なのか。
そう考えると…とても幸せだ。

直に来る誕生日も…、次も…其の次も、君の傍で誰よりも君を祝福出来る者で在りたいと願う…。
2 刹那・F・セイエイ
…確かに、分かり易いタイトルだな。このタイトルとあんたの組み合わせとなれば…この場に文を書き綴って良い者は、俺しか居ないだろう。
…俺の勘も、たまには当たるんだからな。

まさか、こんな場所を用意してもらえるとは思ってもみなかった。
愛の言葉を残されたのも初めてだし、こういう場を設けられたのも初めてだ。…あんたに心底愛されていると、自惚れても良いのだろうか。

…あぁ…この世界は歪んでいる。神など、人が作り出した虚像に過ぎない。この世界に、神なんて居ない。
…だ、が…あんたと出逢ったのは、この世界だ。俺達が巡り逢えたのは、奇跡に等しい確率だ。…そう考えると…歪んでいないのかもしれない。神も、居るのかもしれない。
……こんな風に考えられるようになったのは、あんたのお陰だな。

…俺が、生を受けた日……そんな日の事など、すっかり忘れていた。
俺は、あんたが傍に居てくれるだけで充分だ。あんた以上に欲しい物や大切な物はない。

…安心しろ。俺の誕生日を祝いたいと思うような物好きはあんただけだ。だから、この先もずっと…あんただけに祝ってもらいたい。
俺の傍に居て良いのは…愛し、慈しんで良いのはティエリアだけだから。
3 ティエリア・アーデ
…驚いた。
此処まで早く発見されるとは思わなかった。
君の勘も常に悪い訳ではないらしい。認識を改めなければいけない。

以前伝えたかもしれないが…、俺はこういった場所へ想いを綴る事、自らこういった場所を用意する事、…何もかも全てが初めてだ。
それは君だから…、君じゃなかったらこんな事はしなかった。

…上記の事を踏まえ自惚れるか自惚れないかは自分で判断しろ。


現在誕生日について調査中だ。
誕生日は贈り物だけでなくケーキを食すらしい。しかもそのケーキには年齢の数だけ蝋燭を刺すそうだ。
君の年齢なら問題は無いだろうがイアン・ヴァスティは大変だろうな。表面が蝋燭だらけになるのでは無いだろうか。

君の誕生日まであと6日。調査は引き続き継続中だ。
4 刹那・F・セイエイ
それは俺の台詞だ。こんなにも早く返事が残されているとは思わなかった。
…あんたが、俺とのやり取りを心待ちにしているように捉えてしまう。

…それだけ聞ければ充分だ。思い切り自惚れさせてもらうとしよう。…全く…最高の褒め言葉ばかり並べ立てて…本当に可愛い奴だな、あんたは。
…言っておくが、俺もあんたと同じだ。このような場所に想いを書き綴った事も無ければ、こんなに頻繁に此処に通った事も無い。
それが何を示すかは、頭が良いあんたには簡単に理解出来るだろう。

…それなら知っている。誕生日を迎えた人が蝋燭の火を吹き消すのだろう?
…あまりにも蝋燭を立てすぎて、火を消した後のそれを抜いて穴だらけになったケーキが可哀想に見えそうな気がするのは俺だけだろうか。

…俺は今まで、自分の誕生日が来る事を楽しみにしていた事はなかった。だが…今は、その日が来る事を楽しみにしている。
あんたがどんな調査をしているのかは分からないが…共に過ごす誕生日を、待ち望んでいる。
5 ティエリア・アーデ
…自惚れるのであればとことん自惚れろ。
君との遣り取りを心待ちにしている…そう捉えてもらって構わない。
最近…ミッション時を抜かせば君の事ばかりを考えている自分に気付く。


だから…以前も言ったが…君は可愛いという言葉に対する使い方を間違えている。
身長でいえば可愛いのは君だ。
だが…まあ、君も俺と同一であった事は…嬉しい。
あの時…君の綴りを見付ける事が出来て良かった。


…ああ、ケーキの表面は悲惨だろうな。だがそれが誕生日を祝うという行為であるなら遂行しなければならない………いや、遂行…したい…。
君がこの世界に生まれ落ちた事を…祝いたい。

誰かの誕生日を…指折り数えたのは初めてだ。


最後に一つ確認をしておきたいのだが、通常の電信は君の端末に届いているだろうか?
あれは流石に長すぎたと…返しにくいのでは無いだろうかと心配している。
6 刹那・F・セイエイ
言われなくても自惚れさせてもらう。とことんまでな。…こんなに自惚れさせて…後であんたが困っても、俺は知らないからな。
…っ…凄い、殺し文句だな…粒子圧縮率100%のGNバズーカで撃ち落とされた気分だ…。
…だが…俺もあんたと同じだ。やり取りを心待ちにしているし、ミッションの時以外はあんたの事ばかり考えている。

…それは俺の身長が低いと言いたいのか?可愛さに背の低さは関係ない。それに、使い所を間違えている気は毛頭無い。…あんたは可愛い。これだけは譲れない。

…なら…遂行、してもらおう。俺が生を受けた日に俺を祝う…これはあんただけに与える特殊なミッションだ…遂行してもらえるよう願う。
…どうせ食べるなら、手作りのケーキでも食べてみたいものだ。

俺も聞こうと思っていた…。
俺の方は日曜日(3月30日)に返信して以来、あんたからの返信は届いていない。…もしも届いていなかったら言ってくれ。再送する。
ちなみに、どれだけ長くなっても平気だ。きちんと返せる。…あんた相手ならな。だから、好きなように書け。
7 ティエリア・アーデ
君が自惚れたからといって俺が困る事は何も無い。そもそも自惚れるという言葉は間違っている。事実に対し何を自惚れるというんだ。


…殺し文句…?何の話だ?意味が解らない。
だが…君も同じ想いだと知れて嬉しい。…いや、この場合幸せの方が相応しい言葉だな。


君の感性はおかしい。
それに背丈以外でも君を可愛いと感じる部分はある。


ミッションと同じ扱いにしたくはないが…君がそう言うのであれば必ず完遂してみせる。
だが手作り……、…手作り…か…。
考慮…する。


…どうやら事故のようだな。
日曜の君からの電信が届いていない状況だ。悪いが再送を頼む。
8 刹那・F・セイエイ
…あんたは俺を喜ばせるのが上手すぎだ。そんな風に言われたら、あんたから注がれる愛を実感してしまう。…嬉しくて、幸せな気持ちが胸一杯に広がって…じっとしていられなくなる。

殺し文句とは、心を射抜かれるような感覚を得る愛の言葉の事だが…今はどんな事かは分からなくて良い。きっと、いつか分かる日が来る。その時に『これが殺し文句というやつか』と実感してくれ。

俺の感性は正常だ。……俺を可愛いと思う物好きは、あんただけだな。

ミッションと同じ扱いにはしたくない、か。…嬉しい事を言ってくれる。
あんたと共に居られるだけで、俺は幸せだが…誕生日が来る事を期待して待っている。

了解した。…再送をしたが、もしもまた届いていないようであれば言ってくれ。
俺達が所属する場では一週間が経たないと確認作業に入れないから、確認はしなかったんだが…あんたと話せない間、寂し…かった……。
9 ティエリア・アーデ
事実を言ったまでで喜ばせているつもりはないが…事実に対し君が喜んでくれるのは嬉しい。
だが…じっとしていられないというのは…まるで子供だな。
だから背も伸びない。

殺し文句……心を射抜かれるような愛の言葉……覚えておこう。
…君が射抜いてくれるのか?

だから君の感性が異常であって………いや、もういい、これ以上は不毛だ。

……あと4日…か。

受信を確認した。本当は昨日の内に返したかったが…端末を握り締めたまま沈没した。……不覚だ…。

君も寂しいと…感じていたのか?
…君に寂しい想いはさせたくない筈なのに…嬉しいと思ってしまった。…何故だろう…

このまま一週間待つ事になったらどうしようかと思い始めていた。
ほぼ毎日話をしていたから少し空いただけで心配だし不安になる。
気が付けば…君がかけがえのない存在になっていた。
10 刹那・F・セイエイ
…事実を、言ったまで…か。…だから、余計に嬉しいんだ。あんたが心の底からそう思ってくれているのだと分かるから。
………今に見ていろ…必ず、ロックオンやアレルヤより大きくなってみせる…あんたを見下ろしてやるからな。

あぁ、俺が射抜く。あんたの心を射抜くのは、俺だけだ。他の奴には絶対にやらせない。

…時が流れるのは早いな。あと、3日だ…。

今回はきちんと届いたようで良かった。
返信は、あんたが暇な時で構わない。…だが…眠る直前まで俺への返信をしようとしてくれていた事に、嬉しさを感じる。

…君も、という事は…あんたも寂しさを感じていたのか?
…俺も、嬉しい…これは多分、俺達が互いを待ち望んでいたから嬉しく感じるんだ。…寂しい想いをさせたくないが、寂しさを感じていてくれた事に嬉しさを感じる…そう感じるのは、相手の愛を実感出来るから…。

…月曜日…たった、1日空いただけなのに…今日は電信は来ないのだろうかと、そわそわしてしまっていた。そんな時に、あんたが設けたこの場に気付き…嬉しくて、急いで書き込んでいた。…俺は、相当あんたに惚れているらしい。
俺もだ…あんたが、掛け替えのない存在になっている。…あんたが、あの場に所属してくれて良かったと…出逢えて良かったと、心の底から思っている。
11 ティエリア・アーデ
俺を見下ろし、ロックオン・ストラトスやアレルヤ・ハプティズムよりも長身の君……、…全く想像が付かないな。
そもそも身長はまだ伸び続けているのか?

……グリニッジ標準時刻で40時間を切った。
待ち遠しくもあるが日数や時間を数えるのも楽しいものだな…。

君とは初めてだが俺の端末とアドレスの相性が悪いらしく今までも頻繁に事故を起こしている。今後も此処ばかりに綴りが残されるようであれば事故の可能性を疑った方がいいだろう。事故が起きないに越した事は無いが念の為伝えておく。

…ああ、君と此処で再び出逢うまでの三日間…たった三日だが…長かった。空虚感に駆られ…寂しいと感じた。
愛を実感…か。
君にまた一つ教えられたな。
だが…愛を実感できたとしてもやはり君に寂しい想いはさせたくない。
常に望まれたいし実感したいとは思うが…。
そうだ…何か、望みは無いか?

…俺もだ。君と巡り逢わせてくれたあの場に感謝している。
君は知らないだろうがあの場に所属し初めて接触した相手は君だった。

もうすぐ君と出逢って三ヶ月…か。
12 刹那・F・セイエイ
…俺はまだ成長期が終わっていない。それに、毎日牛乳を飲んでいる。少しずつだが伸びている…筈だ。

…時間が進むにつれて楽しみが増していく。あんたと過ごす初めての誕生日…どんなものになるかと想像すると、心が弾む。

了解した。俺の方も同様に、俺からの返信が届くよりも先にこの場に綴りが残されている場合は事故が起きていると考えてくれて構わない。その時は、返信が届いていない事を伝えて欲しい。
…俺もあのアドレスとはあまり相性が良くないらしく、他の人とは事故を起こした事があるからな。

…俺も同じだ。あんたの愛を実感出来る事は嬉しいが、それよりも寂しい想いや悲しい想いはさせたくないという想いが強い。
…望み?…俺は、あんたとこうして話せているだけで充分満たされているが……逆に問いたいが、あんたは何か望みは無いのか?…あるなら…叶えたい。

…当然の事だが…初めて知った。…あんたが初めて接触した相手が、俺……こんな些細な事でも嬉しさを感じるなんて…。

…1月12日…が、俺達が初めて出逢った日…だろうか?
13 ティエリア・アーデ
カルシウムの摂取も重要だが睡眠も必要だ。伸ばしたければ良く眠るといい。…だが…個人的には君は今のままで良い。

ついに明日…か。
誕生日を祝う経験が無いから…一般的な祝いとは多少違うかもしれないが…君にとって心に残る日になればと思う。

事故時の対応については了解した。

……具体的な望みは無いのか。
俺は…望みなら君の地上での隠れ家に行きたいと…言った。
…そういえば…まだ恋人になる前だが、以前にも聞かれたな…。
あの時は答える事が出来なかったが…気付けば望みを言っていたのか…。
…正解だ。
君も覚えていたのか。
14 刹那・F・セイエイ
………あんたが…俺は今のままの姿で良いと言うなら…背を伸ばす為の努力は、控えてみようかと思う。…密かに、下から見上げた時に僅かに顔の角度を傾けて俺を見てくれるあんたの姿が…好き、だから。

…明日は愛する人に祝ってもらえる、初めての誕生日だ。心に残らないわけがない。…楽しみに待っているとしよう。

…具体的な…望み……何でも良いと、言ってくれるのなら…あんたと一緒に、写真を…撮りたい。…写真があれば…例え互いが離れた地に居ても、あんたの顔を見れるから…。
…俺が言った言葉を、覚えていてくれたのか?…嬉しい…覚えていてくれた事も、願いを伝えてくれた事も、それを叶える為に俺が動けた事も…。

厳密に言えば、覚えていない。土曜日か日曜日だった事は覚えていたんだが……あんた、一言板に言葉を残した事があっただろう?…3月12日に。
それを見て、俺達が出逢ったのは1月12日だと分かったんだ。…あんたに教えられたんだ。
15 ティエリア・アーデ
…それならば、そのまま身長が止まってしまえばいい。
見上げた時の…君の姿が気に入っている。
まさか似たような事を考えているとは思わなかったが。

…六時間を切った。
日付が変わったら、誰よりも先に祝いの言葉を伝えたい…他の誰かに言われるな。

…写真か。
分かった、それ位容易い。
それより君は俺が嫌がると思ったのか?
幾ら俺でも魂が抜けるから嫌だとは言わない。
そもそもあれは迷信だと聞く。

覚えていたというより先刻思い出した。
自分自身の変化に驚いている…。
……君の影響…だろうな。

…気付いていたのか。
一言板は流れが早いから気付かれていないと思っていたが…。
改めて指摘されると…気恥ずかしく感じる…。
16 刹那・F・セイエイ
…似たような事を思ってくれていたとは驚きだ。…驚きよりも嬉しさの方が大きいが。だが…あんたに好ましいと思ってもらえるなら、この身長の高さをキープする事に全力を尽くす。
…先程まであんなに伸ばしたいと思っていたのに、今では真逆の事を考えている…恋の力というものは偉大らしいな。

俺の生誕の日を祝いたいと願う奇特な奴は、あんただけだ。だから心配する必要はないが…言われないように心掛ける。
俺としても、真っ先にあんたに祝ってもらいたいからな。

…真ん中に映ると天に召されるのが速まるとも聞いた事があるが…これも迷信だろう。最も、二人で映るのだから真ん中もクソもないが。
…写真…楽しみにしている。

あんたの言葉なら直ぐに気付ける自信がある。…どれもこれも、俺の大切な宝物だ。厳重に保存してある。
17 ティエリア・アーデ
グリニッジ標準時刻、12時…4月7日…。
先ずは…誕生日、おめでとう。

決して君の過去を詮索したい訳では無いが、暗闇を嫌う君…、組織へ所属するに至った経緯は知らないが、恐らく多くの傷を抱えているのだろうと思う。
傷ついた君を癒せるなどと、そこまで傲慢な考えは持たないが…、君の抱える傷を含め何もかもを…過去の君も現在の君も…そして未来の君も愛したいし傍に居たい。

…誕生日おめでとう。生まれてきてくれて、こんな世界だが今まで生きていてくれて…感謝……いや、有難う。

君と出逢えて…愛し合えて幸せだ。


…補足だが通常の遣り取りは無事届いている。
18 刹那・F・セイエイ
…まさか、0時ぴったりに祝ってもらえるとは思ってもみなかったから…あんたが言葉を綴った時刻を見て、驚いた。…その直後に、無限の嬉しさと幸せに包まれたが。

…先ずは、礼を。
ありがとう、ティエリア。宣言通り、俺の誕生日を祝ってくれたのはあんたが一番最初だ。
…最高の誕生日だ…今日の事は、心と記憶に深く刻み込まれた。あんたの言葉と共に。

…俺達には守秘義務があり、特にマイスターの素性は太陽炉と同じSクラスの最重要機密だ。ホイホイと口にしてはならない。……だが…こんな事を言ったら、あんたにマイスター失格の烙印を押されるかもしれないが…いつか、あんたには俺の過去を…本名を教えたい。
…その時が来たら…聞いてやってくれ。そして、一度で良いから本当の名で…呼んでほしい。…俺の傷を癒せる者が居るとしたら…それはあんた以外には居ない。
…俺の過去、現在、未来…全てをひっくるめて俺という人物を差し出したい相手は、ティエリアだけ。…受け取ってくれると嬉しい。

…俺は誓う…これからもあんたを愛し、傍に居る事を。
…この幸せが永遠に続くよう、心から願う。

了解した。返信は暇な時で構わない。
19 ティエリア・アーデ
昨日は有意義な1日だった。
1日であそこまで遣り取りを交わしたのは久々か…いや、もしかしたら初めてか。

とにかく俺は幸せだった。

日付が変わると同時に言葉を綴ったのは…、言葉の持ち合わせが少ない俺は、君に気の利いた言葉の一つも伝える事が出来ない。
…だから、せめて、誰よりも先に、君を祝福したいと思った。
君が喜んでくれたなら嬉しい。

…君にマイスター失格と言える資格が今の俺に有るとは言い難いな。
…ミッション前やミッションの合間、ミッション後も君の事ばかりを考える。
余程、君が好きらしい。

君の過去や本名を知る時…その時は何もかもが終わっていればいい。
戦争も根絶し…争いの無い世界を君と生きたい。
20 刹那・F・セイエイ
昨日…いや、一昨日は俺にとっても有意義な1日だった。…あんたとあんなにも沢山話す事が出来たから。
あんた専用の曲が端末から流れる度に心が弾んでいた。
…また、あんたの初めてを奪えた…嬉しい限りだ。

…あんたの想いが込められているなら、どんな言葉だって気の利いた言葉になる。どの言葉も…俺にとっては掛け替えのない宝物だ。

あんたは俺に心底惚れているらしいな…まぁ、俺も同じ状態だけどな。…いつの間にかあんたの事を考えている…赤やピンクや紫の物を見たら、もう大変だ。あんた以外の事は綺麗に頭から抜け落ちる。

…必ず、この世界から戦争を根絶してみせる。歪みを、断ち切ってみせる。あんたを守りながらな。
それを成し遂げた、その時は………平和な世界で共に生きよう。約束だ。
21 ティエリア・アーデ
……指定着信…。
………何と云うか、…素直に嬉しい。
どういった類の音を設定しているのか気になるが、君の好きな音であればいい。そうなれば…俺は君の好きな音を奏でる事が出来る。

全く君は…初めてが好きだな。
……何もかも、奪い取ってしまえばいい。
君になら…構わない。

事実に対し否定はしない。
…だが、自分で言うのは構わないが君に指摘されるのは……。

…ピンクはこの時期満ち溢れているだろう。
青はあまり見掛けない。夏になれば良く目にするようになるだろうか。

自分の身は自分で守れる。寧ろエクシアごとGNフィールドで防御する。
以前も言ったが…君は俺より先に死ななければそれでいい。
22 刹那・F・セイエイ
…嬉しいと感じてもらえるなら、良かった。つい指定着信をしている事を言ってしまったが、嫌だと思われてしまったらどうしようかと不安を感じていた。
…勿論、俺が一番好きな音を設定している。その音が響く度に、俺は心を弾ませながら端末を確認している…。

俺が好きなのは、あんたに関しての初めてだけだ。
…言われなくとも、全てを奪い尽くす。何もかもを俺の物にしてやる…覚悟しておけ。

…俺に指摘をされるのは、嫌か?それとも…恥ずかしい?…だとしたら俺も同じだ…自分以外の言葉でそれを表されると、照れてしまう。

あぁ…溢れている。だから常にあんたの事を考えていると言っても過言じゃない。
…夏になったら、空を見上げろ。視界一杯に青が目に入る。そうなった時に、俺の事を思い出してくれたら…嬉しい。

…俺が居なくなってしまった後…あんたは、どうなるのだろうな。悲しみ、絶望してくれるのだろうか。
…もしもそうなるようなら…あんたを連れていく。あんたを一人には決してさせない。最期まで、あんたは俺だけのものだ。
……まぁ…死ぬつもりは更々無いから、そんな心配はする必要は全く無いが。
23 ティエリア・アーデ
…何故、嫌がると?
俺の端末はマナーモードに設定している事が多いが、君の話を聞いて、俺も君だけの指定着信を選びたくなった。
ただ一つ問題があるとすれば…、音源に悩む所だ。
どうせなら君の好きな音源を設定したい。
鳴る度に君を想える。

………後者、だな…。
君もそう感じる時があるのか?…意外だ。

思い出す暇も無い程君との逢瀬を過ごせる事が最良だが…逢えない時は空を見上げ君を想う事にする。宙に居る時は…地球の青を眺めていれば何時でも君を思い出せる。

…君の居ない世界は……例え戦争根絶を果たした世界であったとしても、俺には色褪せてみえるように思う。君が居ない世界を生きていても仕方が無いとさえも。

…だがまあ、君もヴェーダに選ばれたマイスター…決して弱くは無い筈だ。
24 刹那・F・セイエイ
…指定着信設定をするほど想われるのは困る、とか…その気持ちが重い、とか…色々と考えてしまった。だから、嫌だと思われたら…という考えに行き着いた。…どうやらその不安や恐怖は必要のないものだったようだが。
俺の好きな音源…そんなものを設定されたら、嬉しくて仕方がない。…何なら、お揃いのものでも設定してみるか?…なんてな。

…あぁ。俺からあんたへの想いを他人が口にする事に対しもの凄く恥ずかしさを感じる。…だが、同時に他人から見た俺はあんたをそんなにも思っているのかと知り嬉しくもなるが。

そうだな…俺も、思い出す暇を与えない…暇を与えられないくらい、あんたとの逢瀬を重ねたい。同じ時を…共に、過ごしたい。

あんたの言うとおりだ。俺はヴェーダに選ばれたマイスター。弱くなどない。だからそう簡単に死にはしない。
…死ぬのは、充分に生きた後だ。そして、その時は…あんたも、一緒だ。
25 ティエリア・アーデ
…通常の電信は届いているが帰還後ゆっくり綴りたい。
だから先に此処へ記す。

昨日は電信を送れずすまない。君の事ばかり考えて仕方無かった。
それと…来週だが木曜から日曜にかけ大掛かりなミッションがある為電信が遅れがちになるかもしれない。
何も伝えず不安な想いをさせたくは無かったから前もって伝えたが…、余計な事だったら聞き流せ。

…君から想われている事に対し何故困らなければならない?
重いと云うのも…よく意味が掴めない。
…君は時々解らない事を言う。
……解らない俺に問題があるのだろうが…。

…揃いの着信…。
そういった経験は、初めてだ。
常に君と繋がっていられるような気がする…。
…選曲はどうする。
俺は君が好む曲がいい。

この先の時間の全てを君と共に生き、君と共に終わらせる事が出来たら…幸せだ。
26 刹那・F・セイエイ
電信がきちんと届いていると分かり、安心した。
いや、謝る必要もないし気にする必要もない。前にも言ったとおりだが、返信はあんたが暇な時間を過ごしている時で構わない。だから、気にするな。
…俺も同じ、だ。端末を見る度に、あんたの事ばかりを考えていた…。

余計な事なんかじゃない。前もって教えてくれた事に感謝する。
…大掛かりなミッションか…その間は忙しいだろう?無理に返信をしなくて良い。ミッションが終わった後に、ゆっくり話そう。
…大丈夫だ、俺は大人しく待っている。あんたを置いて何処かに行ったりしないから。

…あんたが理解出来ないという事は、そうは感じていないという事か。少しでもそう感じていたら、感覚で何となく理解しているだろうしな。…安心、した。
…これから知っていけば良い…あんたが理解出来ない事は、全て俺が教える。…まぁ…俺も知識は足りない方だが。…だから…共に知っていこう。

…俺だってこんな事を言い出したのも、揃いの曲を設定したいと思ったのも初めてだ…俺はあんたの初めてを奪う代わりに、俺の初めてをあんたにあげているな。
…俺が好きな曲…か。…何が良いだろうか…今あんたの着信音に設定しているのは、俺が今現在一番好きな曲のオルゴールバージョンだから…それで良いと言ってくれるなら、曲名を教える。…この場で言うのは宜しくないから、電信で直接伝えさせてもうが…構わないか?
27 ティエリア・アーデ
おはよう。

…最近、端末依存が酷い。
これは君に依存をしていると云う事なのだろうか。
…君なら解るか…?

一体どの程度忙しいかはその時になってみないと判らないが、だがずっと君と逢えないのは……寂しいと、…感じる。
君は待てても俺が嫌だ。
……我ながら身勝手だな。
仮にだが、期間中疲弊し頭が働かずロールを回せない場合は此処をメインに返してもいいだろうか?
どんな形であれ君と繋がっていたい。

恋愛に関する知識が少ない俺達はやはり一般の恋人達とは多少なりとも違うのだろうか…。
ここは経験豊富な者の話を一度聞くべきなのか…?

……互いの初めてを捧げ合う…。
君の初めてを奪える…浮き足立つような感覚を覚えるな。
恐らく…どうしようもなく嬉しいらしい。

着信は了解した。無論電信で構わない。
オルゴール音自体好きだし、君の好む曲の予想が全く付かないから楽しみだ。
28 刹那・F・セイエイ
端末依存が酷い、か。…その依存の理由が、俺からの返信を待ち望んでいる為…だとしたら、俺に依存している事になるが…もしもその理由が当て嵌まるのだとしたら、嬉しすぎる。

…全く…折角あんたの負担にならないように、待っていると発言をしたのに…そんな事を言われたら、本音が出てしまう。……俺だって、あんたとずっと逢えないのは…寂しい。
だから…こちらへの返信を優先して構わない。俺も、あんたと繋がっていたいから。
…本当は電信の方でこうしてロール無しで話せれば、手っとり早くて良いんだが…それでは俺達が所属する場の規約に反するからな。

…普通の恋人達がどのように過ごしているか、全く分からないな…誰かに話を聞くか、もしくは雑誌等から知識を得るか…どちらかをした方が良いのだろうか。
…今度、試しに本でも読んでみるか。何か分かるかもしれない。

…どうやら、あんたも初めてが好きなようだな。お互い様、というやつか。

…今日で、俺達が出逢って三ヶ月目…俺も、あっという間だったと感じる。だが…その中で沢山の思い出が出来た。沢山の想いが生まれた。
これからも、俺と共に思い出を…そして、想いを生み出してほしい。……俺だけの傍に居て…俺だけを、見ていてほしい。
29 ティエリア・アーデ
……手が空いた時、気付けば端末ばかり弄っている。
君が此処へ残した綴りや、過去、君から送信された電信を読み返している…。
此処も…日に何度アクセスしているのか判らない。
……あまり、依存はしたくないが…君に、しているのだろうな…。

君に関する事で負担と感じる事は何も無い。
建て前は要らない。
必要なのは本音だけだ。
…どういった類の本を読めば知識を得る事が出来るだろうか。
…それさえも判らないな…。

君が以前から口にする初めてが好きだという気持ち…多少は理解出来たような気がする…。確かに君限定だな。

……次は四ヶ月だが…、半年、一年…その先も君と共に歩んでいきたい。
俺の心を支配するのは君だけだ。
何時だって君だけを見ている。
君も俺だけを…見ていて欲しい。
30 刹那・F・セイエイ
……俺は、あんたと全く同じ行動をしている。まさか、此処まで同じ事をしているとは…驚いた。こんな事をしているのは、俺だけだと思っていたから。
…この世界の中でこんなにも夢中になった相手は、あんたが初めてだ。最近始めた事だがわざわざ受信フォルダを分け、そこにあんたから届いた電信を大切にしまっているのも…こうしてこの場に想いを綴ったのも…。
俺としてもあまり依存はしたくないが…あんたに依存してしまっているようだ…。

…必要なのは本音だけ、か…覚えておく。…あんたも、この言葉を覚えていてほしい。
今度、書店に立ち寄って調べてみよう。…恋愛について、と書かれた物を片っ端から見ていけば何かが分かるはずだ。

少しでも分かってもらえたのなら幸いだ。気持ちを共有出来て、嬉しい。
…これからも、もっともっとあんたの初めてを奪って…あんたの何もかもを俺の物にしたい。…いや…してみせる。

あんたの心を支配しているのが俺であるように、俺の心を支配しているのはあんただけだ。
そして、俺が見ているのもあんただけ。何時如何なる時でもな。
31 ティエリア・アーデ
…驚いた。まさか君も同じ行動を取っていたとは。
しかも…依存をしたくない所まで同じ、か。

…自分では依存をしたくないと言っておいて勝手だが……、…君に依存をされているのかもしれないと知って…正直、嬉しいと感じている。

俺もこの世界で…ここまで誰かを愛したのは君が初めてだ。…愛されたのも初めてだろうな。
君からの電信、今はまだ全て端末に収まっているがいずれ収まりきらなくなったらどうするべきか…最近ではそんな心配さえしている。最終的にはPCに保存しようと考えているが。

…君の端末に俺だけのフォルダがある。そして君の為に君の好きな曲を奏でる事が出来る。……幸せだ。

……覚えておく。
互いに偽りは無論、建て前は無しだ。

では俺も別方向から情報収集をする事にする。
インターネットでも何か情報が掴めるかもしれない。

想いの共有…。
君の想い…時間は掛かったかもしれないが…理解する事が出来た。
こうやって一つ一つ君の想いを理解し、共有し合えたらいい。

そういえば…原曲を聴いた。
感想を言うなと君は言ったが………恥ずかしくて言える訳が無い……。
あまりの恥ずかしさに一人百面相状態だった。
……誰かに見られなくて幸いだったと切に思う。

だが…まあ…、君らしく真っ直ぐな歌詞だ。
何度も聴き返している。
………有難う…。
32 刹那・F・セイエイ
…だとしたら、俺も身勝手だな…。
…自分では依存をしたくないのに、あんたに依存されていると知り…嬉しくなった。…もっともっと依存してほしい…そう思ってしまった。
…本当に同じ事をしているな、俺達は。それが堪らなく…嬉しい。

また、あんたの初めてを手に入れた。それも、二つ同時に。…宝物が増えたな。あんたを最も愛し、そしてあんたに最も愛された人物が俺…幸せすぎる。
…まさか…一番始めに送った電信から今までの電信まで、全て保存してあるのか?…だとしたら…恥ずかしい。が…同時に、嬉しく思う…。

偽りと建て前は無し、か。…了解した。
…またあんたとの絆が強くなった気がする。嬉しい。

インターネット…本を見るより早いかもしれない。今度、お互いの勉強の成果を言い合おう。そして、実行出来る事はしよう。
…少しでも恋人としての思い出を増やしたいからな。

あぁ…これからも俺の想いを理解し、そして共有してほしい。…俺も、あんたの想いを共有して…もっと深く繋がりたい。

元曲を聴いたのか。…感想は言えそうにないみたいだな…安心した。言われたら、あんたと同じ状態になってしまう。
どういたしまして…と言わせてもらおう。
…あんたが元曲を聴いてくれて…嬉しい。聴く度に俺を思い出してほしい。
33 ティエリア・アーデ
本当に身勝手だが…、俺に対し依存をしていると云うのなら、そのまま…いや、もっと依存すればいい。
……溺れて…縋って…俺無しでは生きられなくなればいい。

全て残してあるが…そこまで驚く事だろうか?
だからこそ君と初めて接触した日も覚えていた。

今日、プログラミングの合間に恋人で検索を掛け調べてみたが…有益な情報を得られなかった。
検索方法に問題があったのだろうか。
引き続き調査する。
君に良い報告が出来るといいのだが。

…あの曲を聴かない時も、常に君の事ばかり考えている。
34 刹那・F・セイエイ
…凄まじい殺し文句だな…顔が緩み、鼓動が高鳴って仕方がない…どうしてくれるんだ…。
…今以上に…依存して、良いのか?…本当に、あんた無しでは生きていけなくなるが。
…あんたも俺に依存しろ。深淵まで俺に溺れ、縋り、独占しろ。俺無しでは生きられないように。あんたになら、構わない。

…まさか、最初から全て取ってあるとは思わなかったから…俺の電信だけ取ってあるのか?
…俺が今まであんたに何通電信を送ったのか気になるな。

俺も休息の合間に本屋に立ち寄り、調べてみた。…どうやら、恋人達はデートというものをするらしい。こんな場所に行けば良い…という物が掲載されていたが…それ以外は分からなかった。
…あんたの調査報告を待つ。俺ももう少し調べてみよう。

…明日…というより、今日か。
今日から大型のミッションが開始されるのだろう?大変だとは思うが、頑張ってほしい。応援する事しか出来ないが…応援している。
そして寂しくなったら、いつでも電信を送るなり此処に綴るなりしろ。
…俺も、いつでもあんたの事を考えている。
35 ティエリア・アーデ
今朝はすまない。
移動時間を利用し君への電信を綴るため前回の行動を見返していたのだが……、…集中出来ず君の事ばかりを考えていた。
…そうしている内に何時の間にか送信ボタンを押してしまったらしい。
だから、君にも責任の一端がある、というのは流石に横暴か。

……もう、溺れている。
何をしていても、考えるのは君の事ばかりだ。
君が愛しくて愛しくて仕方無い。
ここ最近、それが急速に加速している気がする。
もう、既に君無しでは生きられないのかもしれない…。
…そして、それを怖いと感じてしまうのは何故なのか。
…幸せと同時に不安を覚える…。

いや、まだ君以外の相手との遣り取りも残っている。
…保護を掛けているのは君だけだが。
君から受け取った電信は149通だった。
301通に対し149通が君。…約半数だな。

…デート、か。
デートとはどういった場所で執り行われ何をするんだ?
君はデートについて調査を続けろ。
俺は別角度から調査する。

…ああ。任務は必ず完遂させる。
36 刹那・F・セイエイ
いや、気にする必要はない。…昼の休息時間に端末を操作し、あんた専用のフォルダに電信が二通届いている事を知った時には驚いたがな。だが…例え誤送だったとしても、あんたからの電信が届くと嬉しい。…誤送をした理由も、嬉しいものだしな。

…そこまでストレートに言われると…流石の俺でも照れる。…それ以上に、感激している気持ちの方が大きいが。
…不安を感じてしまうその気持ちは…俺の中にも存在する。…こんなにもあんたに溺れて、愛してしまって…もしも…もしも、あんたが俺の前から姿を消す日が来たら…俺は一体、どうなってしまうのだろうかと…そんな不安を時折抱く。
…幸せと不安は、常に隣り合わせだ。だから…それを打ち消すくらい、あんたに楽しさや幸せを与えたい。

149…予想していたより多かったな。
…あんたの端末にある電信の約半数が、俺の物…いつか、俺の電信で全てが埋め尽くされてしまえば良いと思う。…実際にそうなったら大変だろうが。

了解した。調査を続ける。
…ちなみに、デートは恋人同士が何処かに出掛けたりする事を指すらしい。

日曜まであと二日…終わるまで頑張ってくれ。…決して、無理はするなよ。
37 ティエリア・アーデ
事実だ、仕方が無い。
…互いに偽りも建て前も無しだと、必要なのは本音だけだと…、だから、正直な想いを告げた。

…そうか。この不安な想いは…君を手離したくないからこそ、生まれるのか…。
また…、君に教えられたな…。
幸せである限り…、不安からは逃れられないのか…?

互いの端末を埋め尽くす程…電信を送り合えたらいい。
それ程の長い時間を、君と生きたい。

…そうか。出掛ける場所は何処でもいいのか?

先程、ファーストミッションを終了した。
無理はしていない、安心しろ。
明日、セカンドミッションに移行する。
38 刹那・F・セイエイ
通常の電信はきちんと届いている。だが…先にこちらの返信をさせてもらおう。

…本音を正直に口にするのは…なかなか、恥ずかしい事だと思う。俺も本音を口にするのは恥ずかしいと思う事があるから。
だけど…それに負けずに本音を口にしてくれて…とても、嬉しいと感じた。

また、あんたに一つ教えた。あんたがどんどん俺だけの色に染まっていく様子を見るのが、堪らなく幸せだ。
…確固たる約束を…永久に共に居て添い遂げるという約束をすれば、不安は消えるかもしれない。

互いの端末を埋め尽くすほど、か。…直ぐにあんたの端末を俺の電信で埋め尽くしてやる…楽しみにしていろ。
それほどの長い時間を…共に生きよう。

あぁ。お互いが行きたい場所であれば何処でも構わないようだ。

今日も、お疲れ様…。
ミッション終了まで、あと一日だな。頑張ってくれ…応援、している。
39 ティエリア・アーデ
確かに君の言う通り、己の本心を伝える行為は羞恥や自尊心が邪魔をし伝え辛い時もある。
だが…先程の言葉に関しては、そういった想いは全く無かった。

…毎日、考える。
君が好きで…愛しくて仕方無い。
これ以上は無いという程君への愛しさで溢れている。
…だが…これ以上は無いと、確かにそう感じた筈なのに、翌日にはそれを簡単に超えてしまうんだ。
そしてまたこれ以上は無いと思える程、君への愛しさで溢れ返る。

…君色に染まるのも悪くは無いが教えられてばかりでは少し、悔しい。
俺も君に教えたり…与えたり出来うる存在になりたい。

確固たる約束…。
君を信頼していない訳では無いが、確固たる約束を結ぶのは難しく…思う…。
君を永久に愛したいと、添い遂げたいと強く願うが、願うだけでは確固たる約束にはならないだろう?

先刻、君からの電信がまた一つ俺の端末を埋めた、…幸せだ…。

…分かった。ならば君は何処へ行きたい?

セカンドミッションも無事終了した。
ミッション中は疲れ果て…今夜は君への文は綴れないだろうと思ったが…、君からの電信や此処の綴りを目にしたら疲れも一気に吹き飛んだ。
…君が俺に与える影響は凄い。

明日のミッションも無論完遂をする。
完遂したその時は…まず初めに君の声を聴きたい。
40 刹那・F・セイエイ
おはよう。

…っ…あ、あんた、いきなり何を…。…そんなに真っ直ぐな想いをぶつけられたら…自分の意志とは関係なく、顔が熱くなる。顔だけじゃない…身体中が熱い。顔もにやけてしまうし…誰も傍に居なくて良かったと、心底思う。
…だが…俺も同じだ。時間が過ぎ行く度に、あんたへの想いが…愛しさが、大きくなっていく。大きく、深く、熱いものへと。
…俺も…既に、あんた無しでは生きていけないみたいだ。

あんたは既に、俺に色々教えてくれている。誰かを愛し愛される事の喜び、幸せ、大切さ…これは、全てあんたが俺に教え…そして、与えてくれたものだ。

あぁ…俺もそう思う。どんなにお互いが強く願ったって、それは約束にはならない。だから…何か良い案はないか、模索している。
なかなか良い案は浮かばないが…俺とあんたの不安を、少しでも無くしたいから。

…静かな…場所…俺もあんたも人混みは嫌いだ。だから…静かな場所に行きたい。

俺はあんたの活力剤と成り得ているのだろうか?だとしたら…嬉しいものだ。
あんたの疲れを少しでも癒せるような…そんな存在になりたい。

ラストミッションの完遂を祈る。まぁ、あんたの事だからミスは犯さないだろうが。
…完遂したら…直ぐに俺の声を聴かせる。あと少しだ…頑張れ。
41 ティエリア・アーデ
……何かおかしな発言をしただろうか…。
…意志に反し顔や身体中の体温が上昇……、もしや…照れて、いるのか…?
表情がにやけてしまうのは嬉しいと感じたから…?

俺は君無しでは生きられない。
君も俺無しでは生きられない。
…互いを同じだけ想い合えているようで…、それが、酷く嬉しい。

それは違う。愛する事や愛される事…、君が知ると同時に俺も知った。
だから…君と俺が、二人で導き出した事のように俺は思う…。

……確固たる約束…、…考えてみたが、良い案が全く浮かばない…難しいな…。
君の愛はこんなにも感じると云うのに、それでも不安を感じてしまう自分の弱さに絶望しそうだ。

…静かな場所、か。賛成だ。
付け加えるなら俺達以外誰も居ない場所がいい。君と二人きりで過ごしたい。

…午前中に君が残した綴りをミッションの合間何度も見返した。
君が残した…頑張れ。という言葉に幾度と無く奮い立たされた。
癒しとは多少違うかもしれないが…、君と過ごす日々が、俺の全てを支えている。

先程、ミッションを完了した。
これで漸く…君の元へ帰れる。
君の声が聴ける。
42 刹那・F・セイエイ
おかしな事は、何一つとして言っていない。…全てが素敵な言葉だ。
…あぁ…あんたの考察通りだ。照れているから顔や身体が熱くなり、嬉しいから顔がにやける。…何か一つでもあんたの愛が籠もった言葉を聞くと、直ぐにこうなってしまう…。

お互いを同じだけ想い合えている…か…そう考えると、俺も嬉しくなる。
俺があんたに向ける愛と同じだけの大きさの愛を、あんたから貰えている…非常に、幸せだ…。

…二人で導き出したもの……そうだな…これは、俺達二人が育み生み出したものだ。俺達二人の、宝物だ。

やはりあんたも浮かばないか…確固たる約束…自分で言いだしておいて何だが、難しい問題だ。
…絶望を感じる必要はない。俺も同じだから。あんたの愛をこんなにも感じているのに…どうしても不安になる…いつかあんたに嫌われたら…いつかあんたが居なくなったら…どうしよう、と…そんな事を考えてしまう…。

…奇遇だな、俺も同じ事を考えていた。あんたと二人きりで過ごしたい。そしてその時間を、誰にも邪魔されたくない。
……屋内と屋外…どちらが良いだろうか?

俺が…あんたの全てを、支えている……そんな風に言われたのは、初めてだ。…嬉しくて…泣けてくる。
これからも…あんたの全てを支えていきたい。
そして、俺も…あんたに支えられている…何もかも。…これからも…支えて、ほしい。

…ミッションコンプリート、お疲れ様。
そして…お帰り、ティエリア。沢山、俺の声を聴いてくれ。
43 ティエリア・アーデ
通常の電信は受信しているが先に此方を。

…そうか。
君は時折今のような反応をするが…、今までも照れや嬉しさからくる反応、だったのか?

……宝物…。
そうだな…、君と出逢えて…愛し合えて…知った。
大切な宝物…だ。大事にしたい。

確固たる約束については保留だろうか。
簡単に答えを導き出せる問題では無いらしい。
ヴェーダにも聞いてみたが有益な解答は得られなかった。

君に不安を抱かせている事…それは自分自身が不安を抱いてしまう事以上に苦しい。
君の傍を離れるつもりは無いし君を嫌いになる事など有り得ないと言ってもそれは不確かな物だ。
確固たる約束とまではいかなくても…君の不安を少しでも軽減する事が出来れば良いのだが…。

……屋内、だな。
日差しが強くなければ屋外でも構わない。
どちらかの部屋でゆっくり…が理想だがそれではデートとは言わないだろうか。

……泣くな。
此処で泣かれても、君の涙を拭う事が出来ない。
遠い未来も、君を支え続ける。
支えたいと願うのは…君…いや、刹那…だけだ。

…こういった場合、ただいまと言うのだろうか。
言い慣れない所為か…気恥ずかしいな。
だが…君の声を聴けて安心した。
44 刹那・F・セイエイ
…あぁ…そうだ。認めるのは恥ずかしく思うが…あんたの言うとおりだ。

ヴェーダに聞いても分からないとなると…相当難しい問題だな。保留にするしかないようだ。
…きっと…沢山悩んだ末に見付けた答えは…何にも代え難い、二人だけの宝物になると思う。だから…見付けに行こう。俺達だけの答えを。あんたとなら、必ず見付けられる…そう思う。

…俺もだ。俺自身が不安を感じているよりも、あんたが不安がっている方が胸が痛む。
…あんたが今言ってくれた言葉…俺の傍を離れるつもりはなく、嫌いになるなど有り得ないという言葉。その言葉を貰えただけでも、不安が消えていく。
俺も、あんたの傍を離れるつもりは微塵も無いし…嫌いになるなど、絶対に有り得ない。

…どちらかの部屋で、か…良いんじゃないか?お互いが行きたい場所ならば何処でも構わないはずだ。
…俺は…あんたの部屋に行きたい。トレミーの中にあるあんたの部屋が良い。

分かった…泣かない。どうせ泣くなら、あんたに触れてもらえる場所が良い。…まぁ…本当は非常に恥ずかしいから泣きたくないが。だが…そんな言葉を貰ってしまったら、また…涙が出そうになる。嬉しくて…。
ありがとう。俺もあんたを支え続ける。遙か遠い彼方の未来まで…ずっと。

…何だかこういう挨拶を交わし合うと、一緒に暮らしているようだな。俗に言う新婚気分、というものだろうか。
45 ティエリア・アーデ
…そうか…、そうだったのか…。
今まで…気付け無かった。少し、悔しい…。

ヴェーダから引き出せ無い答えを君と俺で導き出せるのか疑問だが…、そうだな…導き出したその時は…何よりも大切な、かけがえの無い、君と俺だけの宝物になるような気がする…。

…心を痛ませて、すまない…。
言葉なんて一過性の物に過ぎない。
不安が消え去るのもその時だけだ…。
だが…言葉だけで君の不安が消え去るのなら、例えそれが一過性の物だとしても何度でも言う。
…だから…君も…。

…そういえば俺は君の部屋に訪れたが…、君が俺の部屋を訪れた事は無いな。
俺の部屋は…君の部屋と大して変わらない。何も無いが…それでも良いなら構わない。

俺だけの前で泣く方が公共の場で泣くより余程恥ずかしくないと思うが。
………おかしな事を聞くが、他の人間の前で…泣いたか…?

新婚気分…?君と結婚をした覚えは無いが。
また君は意味の判らない事を言う…。
46 刹那・F・セイエイ
…なら、これからの日々の中で気付いていけば良い。…だが…気付いても指摘するなよ?…恥ずかしさが増すから。

人間は、無限の可能性を秘めている。確かに今の俺達ではヴェーダには及ばないかもしれないが…時間が経てば経つほど、俺達の視野も考え方も成長する。いつかは、ヴェーダを越えられるかもしれない。そうなれば…見付けられると思うんだ。
そして俺が共に見付けたいと願う相手は、あんただけだから。

あんたが謝る必要はない。それに…俺の方こそ、あんたの心を痛ませている。すまない…。
あぁ…言う。何度でも言う。だから…不安が増大した時は隠さずに言ってほしい。完璧に消し去る事は難しいかもしれないが…少しでもあんたの不安を消したいから。

俺はあんたが居てくれるなら、他の物は要らない。だから、宙に帰ったら…あんたの部屋でデートというものをしよう。…楽しみにしている。

いや、あんた以外の前では泣いていない。
…あんたは?他の奴の前で泣いたり…触れたり…していない、か?

結婚していないからこそ、新婚気分、なんだ。気分だけ味わっている。
…だが…もしも俺達が結婚をしたら、どちらが夫でどちらが妻になるのだろうな。…あんたと結婚出来るなら、俺はどちらでも構わないが。
47 ティエリア・アーデ
…判った。君の嫌がる事はしたくない。
だが…君の言う通り…、今後君と過ごす日々…君の様々な変化に気付きたい。どんな些細な事でも。
気付く事が出来たら…それはとても嬉しくて…幸せな事のように思う。
その喜びを…君に伝えられないのは、少し…残念だ。

…人間……。
…君と共に…成長出来るのだろうか…俺は。

…謝らなくていいと言った君が謝るのか?
君も不安な時は隠さずに伝えてほしい。
不安だけじゃない、どんな事でも…伝えてほしい。

ああ、楽しみにしている。
だが…デートとは具体的に何かをするのか?
先程の説明ではデートとは恋人同士が出掛ける事だった筈だが…出掛けたらそこで終わりなのだろうか。

泣いていないし触れてもいない。
君は…?君は触れたり…触れられたりは…。
何故こんなに気に掛かるのか…自分でも不思議でしょうがない。

新婚生活や結婚生活を垣間見た事が無いから気分と云うものが判らない。夫がどういう物で妻がどういう物なのかも。
だが…君の傍に居られるのなら、形式に拘る必要は無いような気がする。
48 刹那・F・セイエイ
…それは俺も同じだ。これから先へと続いていく日々の中で、それがどんな些細な事だったとしてもあんたの変化に気付きたい。今まで気付けなかった事も、何もかも。…そして…この瞳に、記憶に、心に焼き付けていきたい。色々なあんたの姿を。
だから…からかうわけではなく、そういう理由であるなら指摘してくれても構わない。…あんたが感じた喜びを…幸せを、教えてほしい。

…あんたが成長したいと願えば…必ず、出来る。…
あんたには俺がついている。共に…成長していこう。

…そうだった…言った本人が謝っていては本末転倒だな。
分かった…伝える。どんな事でも。だからあんたも伝えてほしい。どんな時でも、気持ちを分かち合えたら…と思うから。

…あれから更に調べてみたが…デートとは恋人同士が行きたい場所に行き、好きな事を指すらしい。…つまり…俺達がしたい事をすれば、それだけでデートとして成立するのではないだろうか?

…そうか…それを聞き、安心した。
無論、俺も触れていないし触れられてもいない。
…俺はあんたが俺以外の誰かに触れられたり、触れたり…泣き顔を見せたり、甘えたりする事を…嫌だと思っている。きっと…あんたを独占したいという気持ちと、嫉妬する気持ちが混ざり合っている…だから、さっき聞いた事が気になったんだ。

…そうだな…俺もそう思う。あんたの傍に居られるなら、形式は関係ない。あんたが傍に居てくれるなら、それで良い。
49 ティエリア・アーデ
先に此方を返す。

からかうつもりは毛頭無い。今までだってそうだ。
…だが、今までは感じた事をただそのまま述べていたに過ぎないが、これからは…君の存在によって感じた、知り得た喜びや幸せを伝えられたらと…思う。

…そうだな。
君の傍らなら…成長も…人としての心も…。

…分かち、合う…か。良い言葉だ…。
幸せと不安、悲しみも喜びも、何もかもを君と分かち合えれば良い。

不安についてだが、どういった時に不安を感じてしまうのか…、まずはそこから考えてみるのはどうだろうか。
それにより対処法が見付かるかもしれない。

……好きな事…か。
君は何かやりたい事はあるか?
そう広くない自室ではやる事も限られてしまうだろうが…。

…君の言葉を聞き酷く安堵している…。
君が他の誰かに触れられたり、泣いたり、先日のように笑ったりするのは……嫌だ。
あの笑顔は誰にも見せたくない。
……君に執着し過ぎだな…。

君が俺を独占したいと思ってくれていて…嬉しい。
俺には君しかいない。
この先…命を落とすその時まで、君が独占し続けてくれ。
君だけの…ティエリア・アーデ、だ。
50 刹那・F・セイエイ
俺の存在によって知り得た、喜びや幸せ…か。…それは、是非聞かせてほしい。
少々照れくさく感じるが…あんた自身ですら分からなかったそういう感情が、俺により見い出せる事が出来るようになったなら…それは俺にとっても、又と無い喜びや幸せに成り得るから。
共に、感じ合いたい。

様々な事を分かち合えば幸せや楽しさは増し、悲しみや辛さは減る。そして、どんな時でも心が繋がっているのだと感じられる。
何もかも、分かち合おう。

なかなか良いアイディアだな。では、そうしてみよう。
…俺は…今俺達が所属している場が失われたら…と考えた時に、不安を感じる。…俺達の繋がりが無くなりそうで…怖い。

…やりたい事、か……あんたを抱き締めて、昼寝でもしたいな。…凄く良い夢を見れそうだから。
あんたは…何かしたい事はないのか?

執着しすぎ…嬉しすぎる言葉だ。…もっと執着してほしいと…そう、感じてしまった。
…安心しろ。俺が触れたいと…触れられたいと…感情を見せたいと思うのは、あんただけだから。

俺だけの、ティエリア…。
…嬉しい…なら、思う存分独占させてもらう。…あんたは、俺だけのティエリアだ…他の奴には絶対に渡さない。俺の命が尽きても、あんたは俺だけのもの。
…俺にも、あんたしか居ない。俺は、あんただけの刹那・F・セイエイだ。
51 ティエリア・アーデ
通常の電信だが、遅れてしまいすまなかった。
しかも色々と考えている内に長くなり過ぎた。
だらだらと長くなってしまうのは悪い癖だな…。

…ああ。その時は真っ先に君に伝える。
俺の幸せや喜びを君と共に分かち合えたら、それは更なる幸せに繋がるような気がする…。

…なるほど。
俺は…その点に関しては特に何も考えてはいなかった、不安も感じていなかった。
この場もあるし…、何より仮に俺達が所属する場が失われたとしても、君とは当たり前に遣り取りを続けられる気がしていた。
…楽観的過ぎただろうか。


…だ…抱き締めて……か…。……分かった…。実行、しよう。
俺は……君の髪を…切りたい。以前、ロックオン・ストラトスがやっていた…。あれを…やりたい。

…刹那・F・セイエイはティエリア・アーデだけのもの…、…ティエリア・アーデも…刹那・F・セイエイだけのもの…。
……酷く…嬉しい。

…仮に俺より先に君が命を落としたとしても俺は君に縛られ続ける事だろう。
まあ…俺より先に死ぬ事など許さないが。
52 刹那・F・セイエイ
いや、気にするな。俺はあんたとやり取りが出来ているだけでも幸せだ。だから、返信はあんたが暇な時にしてくれればそれで良い。
それに、内容の長さも。前にも言ったが、あんたの好きなように綴れば良い。お互いに好きなように、気張らずにやっていこう。

あんたの話を聞く日が来る事を、楽しみに待つとしよう。
…ああ、その通りだ。幸せや喜びは誰かと共有する事で更に大きなものになる。
あんたと感情を共有する相手は、俺だけだ。他の奴にその役目を渡すものか。……俺もあんたに執着しすぎているな。

いや…悲観的より楽観的の方が良いに決まっている。
…もし…もしも…俺達が所属する場が失われても…あんたとやり取りを続けても、良いだろうか?…傍に居ても…良いだろうか?

良いのか?…ありがとう…楽しみにしている。
俺の髪を?…確かに最近は切ってもらっていないから、伸びっぱなしだ…丁度良いから、あんたに切ってもらうとしよう。

分かっている。あんたを残して死ぬつもりなど、毛頭無い。
俺が亡き後、誰かがあんたに触れたりすると考えたら堪ったものじゃないからな。
だから、安心してほしい。
53 ティエリア・アーデ
それは以前から聞いているが……、だが…俺はなるべくなら毎日君に電信を送りたい。
少しでも多く、君と繋がっていたい。
昨夜は頭が回らず綴っては消して…綴っては消しての繰り返しで結局返せなかった。
だから…自分に対し…歯痒かった。

……一応補足しておくが毎日電信を送りたいと云うのは俺個人の考えであって、君に強要している訳でも無いし…無論するつもりも無い。

安心しろ、感情の共有を許すのは君だけだ。
……今以上に依存も執着もすれば良い…片時も、離れられないように。

君は俺の言葉を聞いていなかったのか?
聞くまでも無い質問だな。
例え所属する場が失われたとしても遣り取りは続ける。当たり前だ。
…君と俺は所属する場を越えた繋がり…絆を築けていると…思っている。…思い上がりだろうか?

……構わない…が、君は眠れても…俺が眠れるかどうかは疑問…だ。
今後は俺が切る。もうロックオン・ストラトスには触らせるな。
彼は確かに器用かもしれないが…俺だって、それ位、出来る…。

……万が一、君が先に死ぬ時は…死ぬ直前に俺を殺せ。
…君が居ない世界は……怖い…。
54 刹那・F・セイエイ
…あんたは本当に俺を嬉しくさせる事が上手い。
……俺も、出来る事なら毎日電信を送り合いたい。そして、叶う事なら一日に何度でもやり取りを交わしたい。そう思っている。
これは強要されたわけでも何でもない。俺個人の意志だ。無論、こちらも強要するつもりも…させるつもりもない。
だが…あんたの事情や都合を優先してほしいという気持ちも存在する。
きっと…あんたと俺は、全く同じ想いを抱いていると思う。それが酷く…嬉しい。
そして同時に、俺に対して我が儘を言ってくれて良いと…強要してくれても良いと思っている。…本当にあんたに惚れ込んでいる証拠だな、これは。

分かった。なら、遠慮無く依存や執着をさせてもらう。
…あんたを俺という名の鎖で雁字搦めにして…片時も離れられないようにしてやる。

…もしもそうならば、俺も思い上がっているな。
俺はああいう志を共にする者が集まる場の中で…そして、個人間のやり取りの中でもこんなにも強く惹かれている相手に出逢った事は今まで無かった。あんたと俺は、あの場に所属しているというだけの繋がりではなく…もっと強固で、深い繋がりを…絆を築いていると思っている。
だから…あんたがやり取りを続けてくれると言ってくれて、嬉しかった。ありがとう…ティエリア…。

…あんたが眠れないというのは困るな…俺だけが暢気に眠るのは悪い。…どうにかして眠らせられる方法はないだろうか…。
あんたが切ってくれると言うのなら、今後はロックオンには切らせない。…もしかして…嫉妬と独占をしてくれているのか?

分かった。俺が先に死ぬ時は、あんたを道連れにする。そうすれば、最期まであんたを俺の物にする事が出来る。
…あんたが居ない世界は…俺にとっては、全ての色が失われた世界になると思う。そしてその世界は、恐怖以外の何物でもない。
だから…あんたが先に死ぬ時も、俺を道連れにしろ。
55 ティエリア・アーデ
通常の電信は届いているが時間の都合上此方を先に返す。

今日は、君からの電信が直ぐに届いた。…もしかしたら君の都合が良いのだろうかと、そんな事を考えている内に…予定を取り止め、引きこもり、君への電信を綴りたい衝動に駆られた。
要人と会わなければならない為そういう訳にもいかないが…。
以前、一度あったあの時のように…また一日中君と遣り取りを交わしたい物だ…。

全く…同じ、だな。
君と毎日遣り取りを交わしたいと願う反面、君の事情や都合、生活を優先して欲しいと願っている。
我が儘は…正直、あまり言いたくない。
君を困らせたくないというのもあるが…、何より一度言ってしまったら…際限無く欲深くなり…止まらない気がする。
そうなってしまったら君に呆れられてしまいそうで…それが不安なんだ。

片時も離れたくない……だから、それで良い。

礼を言われる覚えは無い。遣り取りは…相互の意志の元成り立つ物だ。
君と遣り取りを続けたいという感情は俺の意志だ。だから礼は不要だ。
俺も…君程惹かれる人間に出逢った事が無い。
三ヶ月以上…ほぼ毎日あのような長文で遣り取りを交わす行為も初めてだ。
以前はあそこまで長文では無かった筈なんだが…、君に関してだけは伝えたい事が多過ぎて、どうしても長くなってしまう。長ければ良い訳では無い事は判っているが…。

暫く不眠不休で居れば…流石に、眠れるかもしれない。
君は任務でロックオンと組む事が多い……だから…、嫉妬するのも…仕方が無い。

…分かった。
俺の命が果てる時は…君も連れて行く。
最後まで…共に。
56 刹那・F・セイエイ
予定を取り止めたいと考えてしまう程、俺への返信を綴りたいと思ってくれているなんて…嬉しいの一言に尽きる。
俺も…あんたと同じ立場なら、同じ事を考えてしまうだろうな。
あの日はとても幸せだった…あんたと沢山話す事が出来たから。…また、あのような一日を過ごせる日が来れば良いと…願っている。

…あんたに我が儘を言われて困ってしまったり、呆れてしまうようなら最初から『我が儘を言ってほしい』とは思わない。絶対にそのような想いを抱かないと言い切れるが…その気持ちは分かる。
俺も、我が儘を言って良いと言われても…それによりあんたを困らせたり、嫌われたりするのが怖いと…そう感じるから。

…狡い奴だ…そんな風に言われたら、感謝の意を告げる事が出来なくなる。だが…あんたの言うとおりだな。
やり取りは、お互いの意志が伴わなければ成り立たないもの。お互いがやり取りを交わしたいと願わなければ、成立はしない。…だからこそ…あんたのその言葉が、嬉しい…。
…また、あんたの初めてを貰えた。宝物が沢山溜まっていく。
俺も、あんなに長文じゃなかった。と言うより…長文は打てなかった。どうしても短くなってしまう。
…だが、あんたとのやり取りでは自然と…無理をしなくても、長文が打てる。伝えたい事がありすぎて、収まりきらなくなっていくんだ。…この場でもそうなっているが…毎回、長々とすまないな。

…確かにそれなら眠れるようになるかもしれないが…その前に倒れでもしたら大変だ。止めておけ。…あんたが床に伏せってる姿は、出来れば見たくない。
俺とあんたが組む事は、あまり無いからな…今ならマイスターの中で、どの組み合わせよりも優れたコンビネーションを発揮出来る自信があるのに。…それにしても…ロックオンに対して嫉妬するなんて…あんたの愛を、ひしひしと感じるな。

…約束しよう。どちらかが命果てる時は、互いを連れていくと。
57 ティエリア・アーデ
…いずれまた…あのような日に巡り合う事もあるだろう。遠い未来も、君と共に生き続けるのだから。

君が我が儘を言ってくれるのは…寧ろ嬉しいが。……そうか、君も…そういう事…なのか…?
ならば…互いに一つ、我が儘を言い合わないか?俺は君の我が儘を聞きたいし叶えたい。

……狡いとは随分な言いようだな。
間違った事は言っていない。それに…礼よりも嬉しいと言われた方が俺も嬉しい。幸せだ。

…そうか。…その、無理を、させていないか…?
…君の言葉を疑っている訳では無い。…今は苦では無いのだろうが、出逢ったばかりの頃…今の関係になる以前は無理をしていたのではないかと、文字数を合わせてくれていたのではないかと…思った。
君は人に対し気を遣うタイプだ。…そんな気がする。

君が謝る必要性は感じない。俺も毎回長々と打っている。
君が相手だと……溢れ出る想いが収まりきらない。……これが愛しさと云う感情なのだろうな…。

…そこまで柔な身体じゃない。
…ああ、ロックオン・ストラトスに負けるつもりはない。だが、ヴェーダは君とロックオンの組み合わせを推奨している。ヴェーダの導き出したデータに間違いはないが…、…納得がいかない。
58 刹那・F・セイエイ
おはよう。

そうだな…あんたと俺は、これから先も互いに寄り添って過ごしていく。必ず、またあのような日が来る。
だから…楽しみにしている。その日が来る事を。

…やはり、俺達は同じ考え方をしているようだな。俺も、あんたに我が儘を言ってもらえると嬉しいし…叶えたいと思うから。
…互いに、一つずつ…良い案だ。それならどちらかが気負う心配もない。…ちなみに、あんたはどんな我が儘を持っているんだ?遠慮する必要は何処にもないから、教えてほしい。

無理は一つもしていない。その証拠に、俺が送っている電信の最初の方はあまり長文ではなかったと思う。大体あれくらいの長さが標準だったのだが…今では、自然と長くなっている。それは、あんたに限った事なんだ。
だから…心配するな。俺はあんたに合わせているわけでも、無理をしているわけでもないから。俺は俺がしたいようにしているだけだ。

想いが溢れて…言葉が止まらない。あんたが相手なら、幾らでも話せる。
…きっとあんたと俺の感情は、同じものだと思う。だからその感情は、愛しさだ。…同じ感情を抱いているからこそ…分かる。

だとしても…俺は、寝不足でフラフラしているあんたは見たくない。…デートの時までに、何か良い手はないか考えておく。
…今度、あんたと俺の組み合わせで行うミッションの立案書を纏めてヴェーダに直談判してみようかと思う。そこで手柄を立てれば、ヴェーダも俺達の組み合わせでのミッションを考えてくれるようになるかもしれない。
59 ティエリア・アーデ
君が先に…と言いたい所だが立案者が俺である以上仕方が無い…。

………電信に使用するアドレスだが…もし、君が構わなければ、偽りでは無く…本当のアドレスで遣り取りがしたい。
事故の心配が減るというのも勿論あるが…その方が、特別な気がする。ただの自己満足に過ぎないが…。
無論強制はしない。嫌なら断ってくれ。

…分かった。それならば、君の言葉を信じる。
最初といえば…、以前から時々…いや、割と頻繁に過去貰った電信を読み返しているのだが、出逢ったばかりの頃と今を比べると…君は良く話すようになった。

…分かった。対応策は君に任せる。
ならばその立案書の作成、俺も手伝おう。
ヴェーダだけではなくスメラギ・李・ノリエガも納得させなければ。
60 刹那・F・セイエイ
通常の電信はきちんと届いているが、伝えたい事もあるので先にこちらに綴りを残す。

……驚い、た。まさか、俺と同じ内容の我が儘を言うとは思わなかったから。
…俺は、前々からその願いを抱いていた。そして、あんたの言葉に甘え我が儘としてその旨を切り出そうとしたんだが…先を越されてしまった。
俺も、偽りのアドレスではなく本当のアドレスを使用している方が…特別な仲だと感じる。だから…受け入れさせてほしい。その我が儘を。
次回の返信時に、本文の一番下に本当のアドレスを綴っておく。心に留めておいてくれ。
…ちなみに…俺達が所属する場のリーダーを除き、あんたしか俺の本当のアドレスを知らない事になる。他の奴には教える気も、教わる気もないから安心してくれ。

それくらい…あんたと話している時は、自然に言葉が紡げるようになったという事だ。あんたと話していると、自分自身でも驚くくらいに言葉が出てくる。

…あんたと一緒なら、必ず素晴らしいミッションプランが出来上がる。共に頑張ろう。
……きっと組織の人間は、俺達が不仲だと思っている筈だ…まずは皆の意識を変える為にも、そのミッションをコンプリートさせよう。
61 ティエリア・アーデ
同じ…?
俺も…以前から、抱いていた。まさか、互いに同じ願いを抱いていたとは…。
一つずつ我が儘をと提案を持ち掛けたのは俺の方だが…、実際、此処に綴るとなると…綴り難く、俺にとっては相当の勇気を必要とする事だった。
初めて誰かを、人を…愛した…、だから…何処まで踏み込んでいいのか判らない…。
だが…君に拒絶されず、良かった。嬉しく思う。
…俺だけが知り得る君の真実のアドレス。
君の言葉を借りるが…、大切な、宝物だ…。
無論俺も所属する場のリーダーへ報告したのみだ。知りたいと…欲しいと願うのも君だけだ。

それは俺が君に齎した物なのだろうか?
だとしたら…、幸せだ。
…当たり前だ。やるからには徹底的にやらせてもらう。
周りにどう思われようと関係ないが、君と俺が組めばミッションの成功率は上がる。
不仲だと思われている事により君と組めないのであれば、ヴェーダの推奨するミッションを忠実に遂行する為にも、…分からせるまでだ。
62 刹那・F・セイエイ
あぁ…同じだ。俺が言おうとした我が儘の内容と、寸分違わず。…互いの心が重なっていると感じられて、幸せだ…。
…確かに、幾ら我が儘を言っても良いと言われても伝えるのには相当な勇気を必要とする。実際…俺があんたの次に我が儘を綴ろうと決意した際には、とても怖くて…不安だった。受け入れてもらえなかったら…嫌な思いをさせたら…と考えてしまって。
…だが…あんたはそれを乗り越えてまで、俺に真実の願いを伝えてくれた。それが…とても、嬉しい。
俺は、あんたになら深淵まで踏み込まれても構わない。俺の心の最奥まで…来てほしい。
あんたの宝物が、俺の本当のアドレス…大切にしてもらえると、嬉しい。無論、俺もあんたの本当のアドレスを宝物にする。…沢山溜まる宝物…どれもこれも、大切な物ばかりだ。

…そうだ…全て、あんたが齎したものだ。
あんたとやり取りを重ねていくうちに、俺は変わったと思う。俺がこの世界でこんなにも誰かを愛せるなんて…思ってもいなかった。…あんたと知り合い、想いを交わし合った事で…この喜びを、幸せを、知った…。

力強い言葉だ。俺も頑張るが…頼りにしている。
俺も周りにどう思われようが構わない。…だが…不仲だと思われているからミッションのパートナーにはしてもらえないのなら…その認識を壊してやる。…しかし…どうやって分からせようか?
63 ティエリア・アーデ
通常の電信は届いているが時間の都合上此方を先に返す。
それと…今日はミッションの終了予定時刻が通常より遅い。
すまないが、今夜は電信を送れないかもしれない。

君の想いと俺の想いは…恐らく同じ重さで…仮に天秤に乗せたなら…どちらかに傾く事無く、均衡を取り合う…そんな気がする。
互いに抱く願いだった訳だが…、結果として君が願いを叶えてくれた。感謝…する。
君は…他に何かないのか…?俺も君の我が儘を叶えたい。

深淵まで踏み込んでいい…か。そんな事…初めて言われた…。嬉しいが…だが、俺は君の心に土足で踏み込んではいないだろうか?それが心配で、不安だ…。

それは俺も同じだ…。誰かを愛せるなんて、思わなかった。俺には…関係のない事だと思っていた…。これは君が齎した感情だ。

…ああ、任せておけ。
そうだな…まずは戦術シミュレーションで好成績を残す。これは基本中の基本だな。その後データを突き付けた上で………不仲ではないと…言えばいいの…だろうか…。
64 刹那・F・セイエイ
ミッションが忙しいんだな。この時期は何かと大変だろう?応援する事しか出来ないが…頑張れ。
返信の件、了解した。ミッション後に疲れているようであれば、返信は後回しにして休め。
寂しくないと言ったら嘘になるが…此処でこうして逢えているから、大丈夫だ。

俺もそんな気がする。どちらの想いの大きさも、深さも、熱さも同じで…お互いがお互いを同じだけ想っていると考えているから。
あんたの言葉を借りる事になるが…礼は不要だ。俺は俺が叶えたいと思ったから叶えたまで。そんな自己中心的な奴に、礼は似合わない。…あんたが喜んでくれれば…それだけで幸せだ。
…他の我が儘、か………あの願いしか頭に無かったから、直ぐに思い付かない…思い付いたら言うから、暫く待ってもらって良いか?

そんな事はない。だが、例え土足で入り込んできたとしても…俺はあんたなら両手を広げて迎え入れる。大好きなあんただけを、な。

俺が…齎したもの…どうしようか…嬉しくて嬉しくて、黙っていられない。直ぐにでもあんたを抱き締めたい気分だ。

そうか…よし、分かった。宙に帰ったら、早速スメラギ・李・ノリエガにあんたとのペアでシミュレーションを行わせてほしいと申請する。要らない心配を掛けられそうだが…必ず実現させてみせる。
65 ティエリア・アーデ
……君が掛けてくれる言葉はいつだって俺に力をくれる。
君が傍に居るからこそ、どんなに過酷な任務であろうと日々を闘い抜ける。

君は自己中心的等では無いと思うが。
何故そう思うのかは知らないが、少なくとも俺の前では違う。

…分かった。
だが、無理に絞り出す必要はない。浮かんだら…その時は教えてくれ。
君の我侭なら…どんな事でも構わない。

君がそう言おうとも、土足で踏み込むつもりはない。
君の繊細な場所にそんな真似は出来ない、したくもない。
触れるときは、大切に…触れる。

此処では物理的に無理だ。抱き締めるならあの場所で。
…君の場合、抱き締めるよりは抱き付くと表現した方が相応しい気もするが。

ああ、そうだな。先ずはシミュレーションで結果を残す事に全力を尽くす。戦術フォーメーションも再確認だ。
66 刹那・F・セイエイ
…俺の言葉が…俺の存在が、あんたにとっての支えとなれているのなら…とても嬉しい。
これからも傍で…誰よりも近い場所で、あんたの事を支えさせてほしい。

そう…だろうか?俺は結構自己中心的な気がするが…だが、あんたにそう否定してもらえるのは嬉しいな。

分かった…約束する。いつか自然と我が儘が浮かんだら、あんたに伝えると。
…俺も…あんたの我が儘なら、どんな事でも構わない。どんな願いだって叶えてやる。…あんたが抱く願いは、俺にとっての願いでもあるからな。

大切に…か。…俺は既に大切に…柔らかな真綿でくるまれているように触れてもらっている。おれの事を心底大事にしてくれているように思えるその行動が、酷く嬉しい…。

分かった。あの場所で、あんたを抱き締める。互いの隙間が無くなるくらい、ぎゅっと…抱き締めたい。
………言うな…俺もそう感じている…抱きついているという表現の方が、俺には相応しいと…。

そうだな。今まで使う機会があまり無かったが…今後は沢山使用していきたい。あんたと一緒なら、どんな敵にだって勝てると…そう思う。
67 ティエリア・アーデ
君の言葉は嬉しいが…支えられてばかりは嫌だ。俺も君を支えたい。甘えるのは楽だが、甘えてばかりはいたくない。
寄り添い、支え合う…、…それが恋人じゃないのか?

…そもそも、人は誰しも自己中心的な部分を持っている。問題はそれを内に押し留めるか外に振り翳すかだ。振り翳す愚かな人間が多いからこそ争いは起こる。
…だが君は違う。君は前者の人間だ。断言してもいい。

……約束…。…君の我が儘を聴き、叶える日が…今から楽しみだ。
俺は既に沢山言っている。此処でも言ったし…、あそこでも言った。だから今は…満ち足りている。幸せ、だ。

…もしかして、気にして…いたのか…?
………言葉での表現の仕方が違うだけで、やっている事は同じだ…まあ、あまり…気にするな。
それに…君が小さな腕を使い精一杯抱き締めてくれるのは…可愛いと思うし好きだ、俺は気に入っている。

…当たり前だ。どのような敵であろうと、負けるつもりはない。
68 刹那・F・セイエイ
寄り添い、支え合う…か。確かに、それが恋人というものだ。片方だけが甘え、甘やかす…それも恋人には違いないが…俺は互いが同等の位置に立ち、互いに甘え甘やかすという関係の方が好ましい。
…互いに支え、甘え、甘やかし合おう。俺達は、上下関係がない…対等な関係の恋人だから。

断言しても良い、か…そんな風に言ってもらえると、心底安堵する。
…言っておくが…例えあんたが自分自身で自己中心的な面があると感じていても…あんたも前者の人間だ。少なくとも、俺はそう断言する。

…早くも、約束を実行する日が来たようだ。先日、あの場であんたとやり取りを交わしている際に…我が儘が…浮かんだんだ。だから…言わせてもらう。
…あんたと俺…どちらかが忙しく、疲れ果てている日がこの先に必ずある。そんな時でも…一日に一回は、あんたと言葉を交わしたい。此処でも良いし、電信内でも良い。電信だとしたら、やり取りとは別にして短い文章だけを送り付けても良いから…一日に一回、話したいんだ。
無論、強制はしない。嫌だと感じたら断ってくれ。

…気にして、いる。まるで、俺が子供のようだと…気にしている。
…だが…あんたに可愛いと…好きと言ってもらえるなら…悪くない。ユーカリの木にしがみついたコアラのように…抱きつく。

頼もしい限りだ。惚れ惚れする。…足手まといにならないよう、全力を尽くす。
69 ティエリア・アーデ
時間の都合上此方を先に返す。

俺も支えられてばかりではなく君を支えたいと考えているし、君も片方が支えるより互いが互いを支え合う方が好ましいと考えている。
…やはり、俺達は似ているようだな。物事の考え方や感じ方が。

…先手を打たれたな。
俺が…自分は後者の人間だと、そう考えると心配をしたのか…?

ああ、分かった。断る理由は何もない。
君と過ごす時間が増える我が儘を嫌と感じる訳がない。
というより…、漸く君の我が儘を叶えられる。それが、酷く嬉しい。
忙しい時でも、例え少しの時間でも…君と繋がっていられる。俺にとっても…嬉しい。

…ユーカリの木にしがみついたコアラ…面白い…表現をするな君は。
そのユーカリの木にしがみつく君を想像すると可笑しさが込み上げる…。
70 刹那・F・セイエイ
俺達は似た者同士…みたいだな。
あんたと俺の心がぴったりと重なっているようで…とても嬉しいと感じる。
…って…俺は以前も似たような事を言ったな。それくらい、毎日嬉しさや幸せをあんたから貰っているという事か。

…ああ。俺と似たような考え方等を持っているとしたら、そう考えると思った。
…違っただろうか?

…ありがとう、ティエリア。俺の我が儘を叶えると言ってくれて。俺は今、とても幸せだ。そしてあんたとその幸せを共有出来ている事が…嬉しい。
どんなに忙しく疲れている時でも、あんたと繋がっていられるなら大丈夫。あんたは俺にとって、癒しの存在だ。疲れが吹き飛ぶ。

…あまり想像するな。俺も…想像してみたら、おかしかった。
だが、コアラのようにしがみつきたいというのは本当の気持ちだ。…片時も離れる事無く、隙間無くくっついていたい。
71 ティエリア・アーデ
まだ…今のような関係になる以前の事だが、傷の舐め合いだと俺が言った事を覚えているか…?
あの時は確かに傷の舐め合いだと、そう感じたが…、今は確かに君を支えたいと…支え合いたいと、心がそう訴えている…感じている。

…違わないと思うが…、だが、今回は別だな。
今回に限って言えば…君の事で頭がいっぱいで、正直自分がどうとまでは…まだ考えが及んでいなかった。
それ位…君が自己中心的な人間だなんて話は俺にとって有り得ないという事だ。

癒やしだなんて…初めて、言われた…。
君の疲れを癒せている…嬉しい…幸せだ…。幸せ過ぎてどうにかなってしまいそうだ。

想像するなと言われても、もう想像してしまった。それに今ふと気付いたのだが…、ユーカリの木では君を抱き締め返す事が出来ないな…。
それでは不満だし困る。だからその表現は却下だ。
俺も君を隙間なく抱き締めたい。抱き締められたのなら…、抱き締め返したい。
72 刹那・F・セイエイ
あぁ…覚えている。
…俺も同じだ。あの時の俺達は、確かにそんな関係だった。互いの心に生じた隙間を埋め合えれば、それで構わない…と。
だが…今は違う。俺の心に存在していた隙間は完璧に埋まり、あんたへの想いで溢れている。溢れすぎて漏れるくらいに。
隙間を埋めるだけの存在は、もう必要ない。代わりに互いに支え合い、慈しみ合い、愛し合える人が必要だ。そしてそれを成し遂げられるのは、あんた以外に居ない。俺が欲しているのは、あんただけだから。

…あんたが俺を自己中心的な人間ではないと否定してくれた以上に、あんたの頭の中が俺の事で一杯だったという事が…酷く、嬉しい…。
あんたの頭の中も、心の中も…俺で埋め尽くされてしまえば良い。

幸せすぎてどうにかなってしまいそうな気持ち…あんたも感じたんだな。…俺はいつも、そう感じている。
それくらい…あんたから幸せを貰ってるんだ。

…そうだな…ユーカリの木では、あんたの温もりも香りも感じられない。俺もそれは嫌だ。…俺が抱きつくのは、あんただけだ。安心しろ。
73 ティエリア・アーデ
最近は君との時間が増え、…毎日が幸せだ。
満ち足りているとは…こういった時に使う言葉なのだろうな…きっと。

互いが互いを縋ったあの日…俺は自分の行動が信じられなかった。醜態を晒してしまった事もそうだが…、何より、暗闇を恐れる君を独りで放っておけないと思った事…それが信じられなかった。自分にもそんな人のような感情があるとは…思わなかった。
今思えば、あの時既に…君に惹かれていたのかもしれない。

…もう、埋め尽くされている。君塗れだ。

俺が背に腕を回し…、抱き締め返すのも君だけだ。
74 刹那・F・セイエイ
俺も幸せだ。今まで以上に充実した、楽しい日々を過ごせている。それは、あんたと過ごせる時間が増えたからだ。だから、俺はこれから先まだまだ幸せになれる。…そう考えると…幸せで幸せで仕方がない。
今のままでも充分に満ち足りているが…俺は足りない。もっともっと幸せを感じて、俺の中だけではなく外も満たせるくらいに満ち足りたいと…そう思っている。

俺が暗闇を恐がっていたあの日…あんたが傍に居てくれると言ってくれた事が、とても嬉しかった。俺はあんた以外に暗闇を恐がってしまう事を言わなかったから、知られてしまう事を少し恥ずかしく思ったが…それ以上に、俺を案じてくれたあんたの気持ちが嬉しかったんだ。
…俺も…その時既に、あんたに惹かれていた…そんな気がする。…もしかしたら…初めて言葉を交わした瞬間から惹かれていたのかもしれない。

それで良い。これから先、もっともっと俺の色で染め尽くしてやる…覚悟しろよ。

それを聞いて安心した。…もう俺達を隔てる物は何もないから…好きなだけ抱き合おう。
75 ティエリア・アーデ
此処に綴りを残す行為は随分と久し振りだ。
此処も君と俺との大切な場所だ。早く綴らなければと考えていたが、どうしても電信の方を優先してしまう。
その電信だが…最近は朝も、昼も夜も君を感じられて幸せだ。
挨拶はまだ少し気恥ずかしいが…いつか自然と…当たり前に言えるようになりたい。

最近…ミッションの合間などふとした時に君のくれた言葉を思い出している。
逢えない間も…相手を想い、愛を育む…。
非科学的だが俺にとっては魔法のような言葉だ。この言葉を思い出すと…幸せな気持ちになれる。心が…暖かくなる。

あと数時間もすれば朝だ。朝になればまた君と逢える。
余談だが、朝…君に送る些細な会話を考える事が…最近では楽しみになりつつある。俺の知らない君の些細な一面を知る事も出来る。
これからも…そんな些細な会話を繰り返し…愛を、絆を深めていければいい。
76 刹那・F・セイエイ
俺の方も、此処に言葉を綴るのは随分と久しぶりになってしまったな。
あんたの言うとおり、此処も俺達二人の大切な場所だ。だから早く綴りたいと思うが…どうしても電信を優先してしまう。困ったものだ。
……自分で言っておいて何だが…何とも贅沢な悩みだな。

最近はあんたと俺の愛と絆がどんどん深まっていっていると実感出来て幸せな限りだ。あんたからの電信も順調に溜まっている。
…俺の電信があんたの端末を圧迫していないか心配だ。

俺は朝、昼、夜、それぞれの時間帯で綴る電信内容を考える事を楽しみにしている。一日が過ぎる度にあんたの事を少しずつ知っていっている。
これから先もあんたの事を沢山知っていきたい。お互いが知らない事がないくらいに…。
77 無名さん