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62 無名さん
NOV. 20 : 大。倶。利。伽。羅

主の身が危険に晒され、機関に頼るまでの迫害を受けた訳だが…理不尽過ぎる攻撃に我が身がどうなろうがあんたらを懲らしめたかったし、山。姥。切を一度は許そうと試みたが、その後の反省のなさをグレーゾーンのあいつに聞かされ湧き上がる怒りを抑えきれなかった。山。姥。切や浮気相手の友刃の情報を俺に売り付け、悪くいうことで自身への怒りの矛先をあいつらに向けようとするグレーゾーンのことも見ていて情けなさから涙が出た。主の事は親しい者が理解してくれてるならそれで良い。何を言われようが笑われるような人生は送ってきてないんでな。ただただ悲しかった。正直スッとしたし、みな謝ってきたが、あの友刃だけはやり逃げたなと尊敬どころか今では見下してる。

だがやり終えたあと虚しさしか残らなかった。優しく在るためには優しい言葉を紡ぐべきだと考え、グレーゾーンにも諭してきた俺自身がとうとうミイラになっていた訳だ。誇りを捨てるくらいなら唇を噛んで身を退けばよかったと今では後悔してる。

…自傷行為のようだとあいつが泣くならやめておけばよかった。あんたらが泣き喚こうがなんの感情も湧かない。まだまだ生温いと感じるくらいには嫌いだ。…だが、あいつが傷付くならやめておけばよかったと思う。


なにこれ