かつて日本で行われた軍事教育により当時の子供たちは偏った愛国精神を植え付けらた。そしてバブル崩壊後に誕生した暗黒時代平成、今まさに教育改革と銘打ち情緒教育の幅を狭くした学力主体の教育が行われ、俗にいう団塊ジュニア世代のニート化、情緒が育つ段階からネットワーク端末を手にしたゆとり世代と若者の間で何かが起こり始めているのではないだろうか。経験を持たぬうちから膨大な知識に晒され、それを俄仕込みで手にした知識で消化する──経験を伴わない故に下す結論は総じて厳しく独善的であり、他者に完璧を求める。その背景にあるのは団塊世代が自らを守るために生み出した、過保護な福祉制度と倫理観念、米国が植民地化を推し進めるために崩壊させた家制度、その後に行われた核家族化があるものだと小生は考える。地域や親族を切り離し、氏族の団結を失った現代は親戚付き合いという観念が入り込みにくく、家族の半数が勤労を余儀なくされた為に近所付き合いが困難になり、親戚との関わりのみならず地域の繋がりすらも希薄となってしまった。唯一の繋がりは核家族の内側のみであるはずなのに、生まれた格差を埋めるため大人は働き続ける。かつて女性が担ってきた密な子育てや家庭内での情緒教育も共働きが主流の現代においては困難を極める。失った親戚関係より孤立した老人の孤独ﾀﾋも目に付きやすい為に話題に上りやすい。小生はなりきりというジャンルに目を付けた。繋がりを求め、頼りない現代社会に立ち向かうために情緒を自分自身で養おうと赤の他人と対話する子供たちのなんとしたたかで頼もしいことか。君たちは今後の日本を形成する主格人物となりえるに相応しい。ゆうゆうぎんかは日本の縮図だったのではないかとまた思う。崩壊し、その後新たなコミュニケーションを生みどのような進化を遂げるのか、小生は楽しみでならない。

さあはばたけ嵐諸君。立派な日本を生み出すのは君達だ。