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65 無名さん
>>63
(目の前を白い大きな蝶々が通り過ぎたの。とってもキレイ。思わず手を伸ばしてみたけれど、指先が触れる前にひらりひらひら躱されてしまったから私も真っ白なスカートを翻して駆け出したわ。どこまでも──どこまでも。けれど、待って頂戴。周囲を見渡してみても、)パパ、ママ…どこ?(首を傾げて小さな唇でそっと呟いたけれど、しんとした深い森には私以外誰もいないから、段々心細くなってきて、帰り道もわからなくって、歩幅は少しずつ小さくなってきて。とうとう立ち止まっちゃった。私は迷子──…此処は、どこ?)