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昼間、出かけた帰りの電車にて、20分寒空の下で電車を待ち、凍える思いで席を確保したのに、発車間際に息を切らした老夫婦が最後列の車両に乗り込み、俺の隣におばあさ…奥さんが座り、言う
「やっと座れたね」
しかし、おじじ…旦那さんは立ったままだ
ここは常識的に考えて、席を譲るタイミング
そう思った俺は、席を譲る。しかしかたくなに遠慮する旦那さん、こちとら東北生まれの江戸っ子でい、一度立ったら座れるか。そして近くで立ってペルソナのアンソロコミックを読んでいた青年も助け舟を出してくれ、何とか座らせ、青年の隣で天海春香のプロデュースを再開する。
そして私が遣る瀬無い疲労感に打ちひしがれていたとき、向かいに座っていたカップルは、こっそり接吻を交わしていた。
それでも地球は回っている。
「やっと座れたね」
しかし、おじじ…旦那さんは立ったままだ
ここは常識的に考えて、席を譲るタイミング
そう思った俺は、席を譲る。しかしかたくなに遠慮する旦那さん、こちとら東北生まれの江戸っ子でい、一度立ったら座れるか。そして近くで立ってペルソナのアンソロコミックを読んでいた青年も助け舟を出してくれ、何とか座らせ、青年の隣で天海春香のプロデュースを再開する。
そして私が遣る瀬無い疲労感に打ちひしがれていたとき、向かいに座っていたカップルは、こっそり接吻を交わしていた。
それでも地球は回っている。
(PC)