1 マルス

第6話 黒の紅白

ブラック・レイ内の紅白戦をメインにした話です。
乱入歓迎。
97 藤谷 瞬
「すまねぇ、恭弥……結局……」

勝てなかったことに対して
謝罪の言葉を口にしようとするが

恭弥「凄い……凄かったよ、瞬!」

「??」

恭弥「あのレッドフェニックス隊を相手にあんなに戦えるなんて!」

完成したばかりのガンプラであんなに戦えるとは思ってもみなかった、と恭弥が驚きの声を出すが

「………つっても、結局勝てなかったぜ。あんなにスゲェガンプラを用意してもらったのに。」

勝つことしか考えていなかった瞬にはやや複雑であった
そこへ

「俺達がブラック・レイに……?」

智恵子や檜山から誘いを受ける

恭弥「ぼ、僕達が……ブラック・レイに入る……」

那美「………なるほど、確かにそれはあるな。」

突然の誘いを受け、驚いていると
彼等へ話しかけてくる女性の姿が

恭弥「あ、貴女は、黒陽の一人……宝条那美さん!?」

那美「安川君や、南の奴が君達を呼んだ理由があの戦いから分かった気がする。もっと強い奴と戦いたいなら入ると良い……好きなだけ戦えるさ。」

「………強い奴らと……戦える……」

今、静かにではあるが
自身の心に火が付いたことを感じる

那美「まぁ、どんなものかは見ていると良い……」


南「やー!良いよ!ちょうど決勝で当たるから良い感じだよね!今日は黒陽はあたしとなっちゃんだけだけどやっちゃおう!」

ノリノリでテストを引き受ける南

那美「お前は……まぁ、私も構わないが……まずは1回戦が始まるぞ、早く準備しろ……」

南「はーい!頑張るよー!」
98 藤谷 瞬
黒陽の一回戦
それを見た瞬は“もっと強い奴らと戦える”という言葉の意味を理解した

圧倒的な実力差

特に宝条那美と呼ばれた女性の操るガンプラの強さ、そして操縦テクニックは群を抜いていた
あれが黒陽……

恭弥「凄い……さすがブラック・レイ最強チーム。」

真那「まぁ、うちら……ブラック・スワンのリーダーだからな。那美さんは。」

「スゲェ……あんな戦い方が……」

その後
黒陽は危なげな事も無く
順調に勝ち進んでいき、そして……

決勝へと進むのであった
99 レッドフェニックス小隊
目の前で繰り広げられる黒陽の1回戦。圧倒的に実力が違い過ぎる。

智恵子「やっぱあの人達は化け物だわ。」

そう洩らす智恵子。あの那美さんでさえブラックレイ最強では無いのだ。

そうこうしているうちに智恵子達レッドフェニックス小隊も決勝まで勝ち進む。
100 石動 南
「やー!チエチエ、凄い気合入ってるねー!」

自分達と決勝で戦うために勝ち進むレッドフェニックス隊の戦いを見てそう感じる

那美「そのようだな……そうでなければ困るが。」

小町「そら言えてるかもしれんね。」

今回
黒陽のメンバーが南と那美以外居ないため、ブラック・スワンNo.2であり古参メンバーでもある小笠原小町が黒陽にピンチヒッターとして入っているが
特に何かする必要もなく、那美一人でほとんど全て終わらせている


そして……


瞬「決勝まで勝ってるじゃねぇか!レッドフェニックス隊!」

真那「凄い……今日はかなり気合入ってるじゃん。」

ついに決勝へ進出したチームが決まる
黒陽とレッドフェニックス隊

真那「智恵子さんの黒陽入りをかけた戦い……」

恭弥「こんな戦い、普通じゃ見られないよ……」


「やー!早速決勝戦始めちゃうよ!決勝は黒陽昇格戦も兼ねてるから、ダメージレベルはAで行くよ!」

那美「そうだったな……問題は無い。」

そう言うと、黒陽のメンバーがバトルシステムへガンプラをセットし始める

「ふふふ、チエチエ達には悪いけども……手加減はしないよー!」