52 張 飛龍
「ありがとうアル。」
商品の交換にも快く応じてくれたことに礼を言うと袋とお釣とレシートを受けとる。
「完成したらまたテストしに来るアルよ。その時はまた相手して欲しいアル。」
和泉にそう言う。
商品の交換にも快く応じてくれたことに礼を言うと袋とお釣とレシートを受けとる。
「完成したらまたテストしに来るアルよ。その時はまた相手して欲しいアル。」
和泉にそう言う。
53 鷹山 和泉
「はい、またよろしくお願いします」
さすがに中途半端な結果となってしまい、此方もあまり気持ちが良い結末とは言えない。
今度はディスプレイされているガンプラではなく普段使っているもので勝負しようと決める。
相手に頭を下げた。
…と、次の瞬間には店長に呼ばれてしまいレジを離れていく。
「またお待ちしています」
去り際にもう一度軽く会釈をしてからその場を立ち去るだろうか。
さすがに中途半端な結果となってしまい、此方もあまり気持ちが良い結末とは言えない。
今度はディスプレイされているガンプラではなく普段使っているもので勝負しようと決める。
相手に頭を下げた。
…と、次の瞬間には店長に呼ばれてしまいレジを離れていく。
「またお待ちしています」
去り際にもう一度軽く会釈をしてからその場を立ち去るだろうか。
54 張 飛龍
「また来るアルよ」
誰かに呼ばれてレジを離れる和泉。
用が済んだのに長居しては迷惑になるかもしれないと思い和泉にそう声を掛けて店を出る。
次に戦う時が来ることが無いことを彼ははまだ知らかった…
誰かに呼ばれてレジを離れる和泉。
用が済んだのに長居しては迷惑になるかもしれないと思い和泉にそう声を掛けて店を出る。
次に戦う時が来ることが無いことを彼ははまだ知らかった…
55 鷹山 和泉
レジに戻った時、既に青年の姿はなかった。
恐らく既に帰宅したのだろう。
ちょうど休憩の時間だった為らそのまま別の店員に任せてレジを離れて休憩室に向かう。
休憩室のロッカーから今では珍しいスライド式の携帯電話を取り出した。
メールのチェック……と。
また見知らぬ番号から着信が着ていた。
「…もしもし」
その時だった。
また同じ番号から着信が。
意を決して出てみる。
…電話先の声を聞く限り、若い男のそれだった。
「……分かった、そこに行けばええんやな」
何らかの勧誘ならばさっさと断ってしまおう。
しかしとある名前を出されて電話を握る手に力が入る。
やがてどこかで会う約束を持ち掛けられ、それを承諾するだろうか。
エプロンをロッカーに入れて電話を切り、指定された場所へと急ぐ。
携帯電話はカバンの中に残したままだ。
…休憩時間終わりギリギリに間に合うと踏んで誰にも話さずにこっそりとバイト先を抜け出した。
―――…これ以降、彼の姿を見た者は居ない。
第7話 END...
恐らく既に帰宅したのだろう。
ちょうど休憩の時間だった為らそのまま別の店員に任せてレジを離れて休憩室に向かう。
休憩室のロッカーから今では珍しいスライド式の携帯電話を取り出した。
メールのチェック……と。
また見知らぬ番号から着信が着ていた。
「…もしもし」
その時だった。
また同じ番号から着信が。
意を決して出てみる。
…電話先の声を聞く限り、若い男のそれだった。
「……分かった、そこに行けばええんやな」
何らかの勧誘ならばさっさと断ってしまおう。
しかしとある名前を出されて電話を握る手に力が入る。
やがてどこかで会う約束を持ち掛けられ、それを承諾するだろうか。
エプロンをロッカーに入れて電話を切り、指定された場所へと急ぐ。
携帯電話はカバンの中に残したままだ。
…休憩時間終わりギリギリに間に合うと踏んで誰にも話さずにこっそりとバイト先を抜け出した。
―――…これ以降、彼の姿を見た者は居ない。
第7話 END...