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1 漆黒と沈黙

金色の天使

これは、ずっと昔の話だ。本当に昔の…話

あの時、君にお腹に子供がいると聞かされた時…本当に嬉しかった。それまでより一層愛しくなって嬉しさも増したんだ、なのに…………何故、奴に抱かれた?
俺だけを愛していると言ったのは嘘だったのか?あの笑顔は偽りでしかなかったのか?……俺はもう、君を信じられなくなってしまった。
俺は本当に君を愛していた…だからこそ、俺はあの世界から消えたんだ。君を俺という闇から解放する為に。
今更だとは分かっている。それでも一言、ちゃんと言っておきたかったんだ。

どんな存在よりも美しく儚き地の天使…君だけを愛していた…愛していた………

…さよなら