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1 紅姫

金騎士様

少しだけ、本当にまだ少しだけ未練がある。

なんでお前はアイツを選んだかなんて一目瞭然だし、当たり前なのに。
馬鹿だよなー。俺さまったらまだまだがきんちょだぜぇ…でひゃひゃ

とは言っても背後は変わらないんだからいちいちグチグチ言ってたら本当にただのキチガイになっちまう。
愚かでのうたりんな弱虫だと叱ってよ、ハニー。

埋まらない隙間
埋まらない誤解
全部俺のせいだ

もう俺という人格が消える事…許して?
逃げ出したいんだ。自分が招いた闇から。
でもお前が求める紅は、永遠にお前の傍にいる。
どうよ?理想的っしょ?

ただお願い、離れたいとは言わないで。
アイツは縋る事が出来ないから。
代わりに別れの話は絶対にしない筈だからさ。
どうしても離れたい時は此所に綴っ、て?
無い事を願うけどさ。

はー…はは…
もう俺さまの口調が思い出せねぇや。
それじゃあハニー。
愛してた。
まだアイツはバリバリ愛してるけど俺は消えます。

愛してる、愛してた

大好き、俺だけのものだったガイくん

あ、あと!
10か月も一緒に居てくれてありがと。
これからもアイツを宜しくな?
バイバイ
39 ガイ
こんばんは、ちょいと失礼させて貰うぜ…っとアンタは元気にしてるかな?
なんで此処に顔を出したんだろう、と自分でも思う。俺はまだ何処かでアンタの事が忘れられていないのかと思うと…申し訳ないよ。…ごめんな。

俺はさ、また新しい人を不幸にさせちまってるんだ。
こんな俺はもういい加減にこの世界から消えるべきだろうか?

アンタとの一件があって…今度こそ幸せにしてやるつもりだったのに、また…駄目だった。
なんで幸せにしてやれないんだろうなぁ…なんて、ぜーんぶ俺がいけないのは分かってる。

…アンタの方はどうだい?
今、誰かと幸せにやってる?

アンタも俺が沢山傷付けちまったよな…本当にごめん。
しかも俺は自分の非を認めないで上手く行かない事は全部アンタのせいにしたりして、最低だったと思うよ。

だからこそ心配で、幸せになってほしい…折角俺から解放されたってのに未だ不幸なんじゃ割に合わないだろ?


…あー、と、一々記事掘り上げて…こんな事書いて悪い。
どうしても自分が嫌で吐き出したかっただけだから…さ。

だからって此処使うなって話だよなぁ…マジでごめん、勝手に吐いて勝手にだけど場所有難う。
40 ジェイド
全く…相変わらずですねぇ、ガイ。
貴方は何時も謝ってばかりで…ん?それは私でしたか…ふふ、あまりにも懐かし過ぎて忘れてしまいましたよ。
…なんて、ね

私の方はなんだかんだでまだこの世界に止どまる形になっています。友人も出来ました。…幸せとは言えないかも知れませんがねぇ?

しかし…、貴方は私を不幸にしたと言いますがそれは少々言い過ぎなのではありません?
私は…十分な程幸せを頂きました。悲しみなどそれと換算すればお釣が来ます。

きっと今の貴方のお相手様も優しく包み込んでくれる貴方に、幸せを沢山貰っていたのではありませんか…?
それならばきっと幸せだと思ってくれている筈ですよ。

……はぁ、私もなんだか丸くなってしまいましたねぇ。

…貴方が幸せになりますように。私は世界で一番に願っているつもりです。
早く幸せになったと、年寄りを安心させて下さいよ〜?

ではガイ、前を向いて…笑顔を見せてくれる事を願っています…

失礼
41 ガイ
…驚いた、まさか返事が貰えるとは思わなかった。

ん…ダチが出来たんなら良かった。まだ幸せじゃなくても、不幸でもないのなら取り敢えずは安心だよ。余計なお節介だが、本当に溜め込まないで言える奴にきちんと言うんだぞ?
それにそう言ってもらえるなら少しばかり救われる…ただな、優しいのは俺じゃあなくてアンタの方だぜ、ジェイド。丸くなったもなにも、元から俺なんかよりずっとずっと優しい、当時はアンタに何度助けられたことか分からない。
尤も、アンタはころりと本心と裏腹な事を言うから怖いんだけどなぁ。


でも有難う、凄く励みになった…俺もジェイドが心から笑って幸せになってくれることを世界で一番に願っているよ。

本当に、有難うな(にこ)
42 ルーク
あー…あれ、お前だよなぁ。
違ったらハズいけど多分お前の書き置きを見付けて、お前が俺の事をまだそんなに覚えていてくれたのも…未だ頭の中に住まわせて貰えるくらいに俺の存在を残してくれていることも凄く驚いた。
なんてーか…同じなのな。

俺も毎月のある日にちが来ると、こっそり、年数を数えちまうんだ。例えば続いていれば今月で一年何ヶ月だったとか…それに、お前の住んでたトコって有名な場所だからよ…地名見るたんびにモヤモヤするっつーか、参るぜ。

それに俺だってお前の幸せを願いてぇよ。
でも俺はお前を逃がしてやる方法なんて分かんねー…お前が望むんならお前の望んだままの内容を書く、…思っていない事を書くのは苦しいけどな。

そう言ってくれんのは嬉しいけどさ、俺はお前の事を全然理解してやれてなかった。
理解してやれてたなら今、別れてねぇよ。…そうだろ?
しかも俺は馬鹿だから未だお前に手を放された理由が分かってねーの。


…なあ、何かあったのか?
今更幸せにしてやりたい、なんてさ…その言葉の真意はよく分かんねーけど…お前が捨てた俺なんかに言うくらい、切羽詰まってるのか?

何度も言ってっけど、なんかあったんなら話ぐらいは聞けるからさ…余計なお節介でもな。