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1 揚羽蝶

向日葵へ

‥会いに来い。


青空の様な碧玉と、金糸。

繋ぐ手を揺らす癖。

忌印に重ねた唇。

狐の嫁入り。


こんなにも満たされるなんてな。持ち寄った熱は冷めそうにない。
18 向日葵
秋もすっかり終わっちまって、もう‥冬だよな。

初めてオレんちに遊びに来た日、持って来てくれた肉まん。
おいしかった‥

あの日から10ヶ月が過ぎて…――お前んちがオレんちになった。

初めてお前が土産って買って来てくれた肉まん、オレのは胡麻のあんまん。
…フゥフゥしながら二人で一緒に食べて懐かしいなって話した。

‥色んな思い出あっけど、オレが一番嬉しかったのは、‥やっぱサスケと結婚出来たことかな。
断ったのに、またプロポーズしてくれて…
今度は何だか真剣に。
お前が真剣だったから、オレなりに悩んで先送りな約束って形にしたけど、
……すげー、嬉しかったんだぜ。‥本当はさ。


オレ達が出会って‥
もうすぐ1年になる。


お前との揃いのモンも増えて、それ以上に気持ちもドンドン増えちまって、もうサスケが居ねー毎日なんて考えらンねェ。

だからさ、だから……里抜けすんなよ?


なーんちゃって。


オレだけの王子様、
相変わらずウスラトンカチな奴かもだけど、これからもヨロシク頼むぜッ!


……あ、あのさ
オレもサスケ、てめーが大好きだかんなッ!だからっ、いろいろ覚悟しとけってばよッ!!
19 ひまわり
クリスマス・イブ。
朝っぱらからお前の腕の中で夢をみた。


それから届いた
プレゼント……
ホントにたくさんあって、…その数以上に込められたお前の想いが、すっげー‥嬉しかった。

……サスケ。
オレはクリスマスだろーが正月だろーが、関係なしのお構いなしで…オメーの無事な顔が見られりゃ、そんでいいんだ。無理だけはして欲しかねー‥
頼むからぜってーに‥それだけはすんじゃねーぞ!


お前が贈ってくれた
香りに包まれて…
今夜…――お前の色に……、その…‥高島〇のってヤツ!
……‥寝ても覚めても…‥ずっと、離すなってばよ‥
20 向日葵
サスケはマメだと思う。
じゃなきゃ、毎日毎日‥…電話に鳩なんて、して来ねーだろ?


限られた時間で、
たくさん伝えてくれる気持ちが嬉しいんだって。


いつもいつも
いっぱいの大好きを
オレにくれる…

そんなサスケ、お前が大好きだってばよ!
21 揚羽蝶
お前が少し拗ねたりするのを見ると可愛くて仕方がない。

お前が笑うと明かりが灯るようで幸せな気持ちになれる。

お前が泣くと守りたいと思う。

毎日毎日、鮮やかな色が蘇ってくような…そんな感覚になる。柄にもなくな。

ずっと一緒に居て欲しい。