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1 カイル

忘れても。

――…いいんじゃない?
と、思ったよ。何か畏れてる?


えぇと…気付くかなーって考えたけど、オレの名とタイトルで分かるでしょ。…多分。
気付かなくてもいいや、が半分。以前から書こうかと迷ってたのが半分。
で。
結局書いちゃったり。あははっ。


キッカケは呟きを見たから。

あなたが呟く時は、どんな姿であれ…確認も兼ねてるんだよね?
オレもそう。わざとバレないようにしたのも…ま、ココだけの話、ある。

それでね、今回の本題?なんだけど。

忘れてもいいんじゃない?
忘れるのは無くなる事ではないんだと思うんだ、オレはね。
変わっても、何らかの形であなたの中に残るもの…記憶は移ろうけど、思い出はある意味変わりないもの、っていうか。

それにね、オレは側にいるよー?
忘れたなら又触れたらいいし。新しい事やって行けばいい。
積み重ねていける。

オレは、あなたとなら大丈夫だって思ってる。だから…伝えたておきたくて。

うん、それだけ。
やっぱり言葉、上手くないし。わざわざココに書く事でもなかったかも知れない。

でも、何か感じた時には教えて欲しいと思ったから。

あなたには、いつも本心を向けてるよ。
独りで抱えたらツラくなるから、些細な事でも何かあったら話してね〜?

大好きですー!
36 カイル
ルール違反、だねー。
伝え忘れた事が多いのに気付いたから、ちょっと出戻りしちゃった。


…最後のワガママを、聞いてください。気分が悪くなるみたいなら見なくていいから。

そして、返事はいりません。
というか出来たら……書かないで欲しい。会いたくなってしまう。
ごめんなさい。

 
 

えぇと!たくさん、たくさん、ありがとー。

貴方には優しくありたかったのに最後にすごく…ヒドい事をした。こんな風にして、オレは変な甘え方をいつでもしていたんだと思う。
ゲオルグ殿〜?
貴方は優しい人だから、オレの分まで傷付いてくれてたのかな。
なんて言うか…オレの分までを請け負おうとしてくれてた。そんな気がする。
大ゲンカ、し損ねちゃったね。実は、怒った顔も好きだった、ごめん!

あと、桜ね。桜!
貴方に出逢って、好きなモノが増えたんだよ〜。
春がスゴい楽しみ!
「桜は笑うように散って、また咲くんだろう」って目から鱗でね?…愛しむ感じ、今もよく憶えてる。

それから、驚いた事!
オレって物を残すのアレだけ嫌い…苦手?だったのに。
気付いたら部屋にいろいろ増えてて。眺めたり、約束を想像したり、準備するのが楽しみになってた。
あ。今も好き、かな。うん。


貴方からね、たくさん、た…っ…くさんの事を教えてもらった。
ツラい事?コレも、たっくさん!!あったよ?あははっ。
そして、こんなに幸せだったのも初めてだった。

ありがとう。
絶対に忘れない。

今まで思い出は忘れよう忘れようとしてきてた。
不思議〜。
今は、持って行けるものは手にしていたいんだ。欲張りだねオレ。


幸せに…とは、なんだか遠くなったみたいで言えない。
うん。
願い事は、笑っていて欲しい。
ちゃかして、からかってばかりいたけど、こっちまで嬉しくさせてくれる笑み。大好きだった。

毎回毎回…勝手ばかり言ってるね。ごめんなさい。

……うーんと…
側にいられなくても、大切であるのは変わらないって思った。
ゲオルグ殿が笑っていられるように。真っ直ぐに、願ってる。


 


 
まだまだ書き足りないな〜。むー…


 


親愛なる人へ

不束者がお世話になりました!
ありがとーございましたー!!
37 ゲオルグ
お前がこれをルール違反、と言うなら…俺も違反させて貰うぞ。
…悪い、お前に謝らせたままには出来ん。


ここで謝罪を貰って、英雄殿から叱咤も入っていたように見受けるが、…お前は謝るような事はしとらんだろう。
口に出してくれた事に感謝しているし、…俺はお前の方がずっと傷付いていると思う。
あれは大喧嘩では無かったのか、という疑問はあるがな?抵抗する相手をああも無理矢理抱き締めたのは初めてだ。


昔の話──に倣うなら。
以前お前が、自分の決断や言った事に自分が傷付くなんておこがましい…と言っていたのを思い出している。

あの時も言ったような気がするが、言いたくない事を口に出して話す事は、辛い事だ。口にした側の傷は殊更に深いものだろう。
傷付くことを、もしも今もおこがましいと思っているなら、それは違うと言わせて欲しい。
…諸刃の剣、振るわせたのは俺だろう?…だから俺が謝る。
辛い思いをさせたな。……すまん。


長い時間お前と過ごして、俺も変わった事が多い。手を繋ぐ時の癖も、唇の際にする口づけも。
一番変わったのは…物を贈れるようになった事、か。
桜を隣で眺めていた頃にはしなかった事だ。…と言っても、身に飾れる物はついぞ渡せなかったがな。
お前は怒るかも知れないが、大切に思った相手にこそ俺は物を贈らずに来た。
流れ者は、物を残さんのが礼儀だろう。本来は。
それでもお前に、手に取れるものを贈りたかったのは…俺の駄々だったかもしれん。
約束も同じだな。思い描く事、いけたらと願う事、お前とするのは楽しかった。


お前は覚えていてくれたようだが、並木道で風に舞う花びら、あれは花自体も笑っているように映るし、お前の笑顔にもよく似合う。
…そういう瞬間をお前と過ごせた事、お前を苦しめた事も多かったにせよ、幸せだった。
…我ながら勝手な言い分だな。上手く大切には出来ていなかったのは、分かっているが。

お前の笑顔もしかめ面も、愛しい。だから遠い言葉としてではなくただ、幸せに居て欲しい。


…世話を掛けた。
ここを立ててくれたのも俺の呟きを受けてくれての事だったな。
忘れる事は俺の特技の一つだった。今までずっと。お前に会うまでは。

お前を忘れない。
お前を想う気持ちも、…思い込みだとしても。


カイル、有り難う。
俺にとってお前は唯一の相手だ。
お前の、良い毎日を願っている。
38 カイル
まずは、ありがとーございました!

なんか…せーっかくアレだけ気配消して、オレからか分からないよ〜にっ!
…ガンバったのに……

バレバレですか!!
むー…面目丸つぶれな気がする…


それから、絵をありがとーございました!
可愛い感じですね〜。黄色い方なんかはゲオルグ殿の髪に差したら、映えそうで好きですよー?
もう片方は、凛とした雰囲気かな?

迷惑なんじゃないかな、鬱陶しいだけなんじゃないかな、って迷ってたんですけど。やっぱ、お渡ししてよかったです。
ずっと前から、実は計画してたんですー。てへ。朝ビックリしてもらえたかな〜。
少しでも喜んでくださったなら…、嬉しいです。
選ぶのもね?とーっても楽しかったんですよ〜!!
天使もあったけど、あえて小悪魔チャンにしたのはオレの趣味です!羽根からもいで食べるなんて極悪非道な事してないでしょーねー?ははっ!

ちなみにフェリド様には今回、ほろ苦いのを選びました〜。
朝、伝言頂いた時は本当にほっとしましたし、ここでなんですけど…お礼を言わせてください。いつも、ありがとーございますー。


それじゃあ。
言葉が尽きないから…これで。
39 ゲオルグ
貰いっぱなしは良くないな。
味わわせて貰ったぞ、羽根も桃色の奴も。ご馳走さん。


朝は随分驚いたというか…昨夜も任から戻った時間が遅くてな?
眠りの浅い日に気配も感じさせずに紙音も鳴らさず、夜中に菓子を置いていってくれる…………と来たら、お前しか思い当たらん。

そもそも、イベント事として皆と和気あいあいと貰う粒もの以外、部屋まで訪ねて持って来てくれる…となれば。やはりお前だけだ。
…、……まさか貰えるとは思っていなかった分、朝から良い驚きを貰って嬉しかった。…有難い。


男が女性に贈る国もあるし、
基本的に想いを込める贈り物の日だろうから形式は構わんだろうと思って絵を贈らせて貰ったが、
俺の髪に差すんじゃなく。お前がつけて貰いたい所だ。
似合いそうだろう?両方とも。
どちらも温かい時期の花だから、絵面もあたたかい。そういう所が、お前によく合うと思って選んだからな。


……前から選んで置いてくれていた、というのにも驚いた。ハートの方から食わせて貰ったぞ。
羽根をもぐのは最後の最後に、な?

………足を運んでくれた事、感謝している。ここへ顔を出してくれた事にも。俺が、お前をうっとうしいやら迷惑だと思う訳がないだろう?
礼を伝えたかった。…一日。
それに。フェリドの機嫌が随分良かったのはそういう事か。
あいつは俺に『機嫌がいい』と言ったが、…あいつも普段に輪を掛けてそうだったと思うがな。


…どうも延びてしまうのはいつもか。…あれこれと話してしまう辺り、俺も大概だな。
桜の絵を贈らなかったのも同じ理由だが──…目を瞑ってくれると有り難い。


お前の良い夜と、良い朝を願って結ぼう。
…有難う。
出来るなら、良い夢を。