紅いピアスの貴方

「それは私じゃねえ」…と背後が泣き叫んで煩いものですから、確実に私の声を届ける為にこちらに、と。

やれやれ、実際甘ったれですが…。
やはり、応えて貰えると嬉しいものです。

また来年にと言っておいて、我慢の出来ない子供のようだ。

高望みしてしまうんですよ。偶に此所で会う事を許してくれるから、また何時かは私の元に帰って来てくれるのではないかと。

私も諦めの悪い男ですねぇ…(苦笑)

…何も泣き叫ぶことはないでしょう。
あれは見事に私の勘違いで、とてもみっともないという事が今雑談版を見てきて充分わかりましたよ…ここを覗いているかはわかりませんが、代理のルーク…改めてすみませんでした。

ふん…でも、貴方が甘ったれなのは事実ですよね。
甘やかしてしまっているのは、私か。


…似たようなことを前にも言ったかもしれませんが、私は貴方の所には戻りません。
ここまで平気で話せるようになったのは私の最大の譲歩だと思ってください。


…きつい言い方をしたようですが、私だって嫌いな相手にいちいち返信する程暇ではありません。

貴方のことは嫌いじゃない。
嫌いになれない、の方が正しいでしょうか。
だからこうして話しているんです。

ここまで頑なに繋がりを拒んでいるのは、またお互いがお互いを駄目にする危険性の大きさと、私の今のお相手様への誓い。

ここが私と貴方を繋ぐ唯一の線。
貴方もマルクトの師団長として、ジェイド・カーティスとして、理解なさい。

ここでだって、貴方の姿を見ることは出来るから。

ええ、貴方が私の元に戻るというそれは夢にして私は唯貴方の幸福を祈りましょう。

但し、私は貴方を忘れる事はありません。貴方を嫌う事もない。

何か遭った時は、此の場を借りてでいい…少しくらい愚痴を零してくれたら、私はそれを聞いて慰めてやりたいと思う。

…貴方は…本当に、もう。
何だか、すごく申し訳ないじゃないですか。貴方、ずっと待っていてくれそうで。
貴方には、貴方自身の幸せを見つけて欲しいのに…

私の愚痴を聞きたいと仰いましたが、貴方の方がよっぽど鬱憤をためていそうですよ。
違うならいいのですが。


…貴方、今お相手様は？
これだけ経っているんです、いてもおかしくはないと思いますが。

おや、気付けばもうひと月も過ぎてしまったようですね。
お久し振りです、サフィール。そちらもそろそろ暖かい風は吹くのでしょうか？やぁ、何せ鼻垂れでしょう？花粉にやられては無いかと心配しているんです。

冗談はさて置き。
私にも、えぇ…護もりたくなる存在が現れました。今回はその報告に…。

貴方との思い出は遺るけれど、想いは薄れていくものです。想いを弱め、貴方との貴重な体験や感情、忘れないままに胸に終いたい。

もう貴方を求めたりはしません、ですが、特別な日はそっとまた顔を出して一言、伝えていきたいと思うんです。