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1 バクラ

まだまだこれから一ヶ月

ここなら見付からねえだろ。もちろんぜってえ言ってやらない。
ここを見付けれたらほんと、そんときは何でもしてやるって感じだぜ?


敢えてフェイクを入れたのもオカルトらしくていいかなってな。社長はオカルト嫌いでも俺様は好きなんだぜ、大目に見ろよな。

毎日毎日俺様の為に早起きしてくれて、ありがとな。なのに殆ど昼頃に寝ちまって、無理して起きなくてもいいだろー。心配してんだからな、これでも。


こっからゲームの始まりな。今日から3日待っててやる。そんで、もし見付けなかったらその日からは拗ねてやる。

構って欲しくて口滑らせっかもしれねーけど、見付けたらここでもいいし、直接言うのでもいいから反応しやがれよ。

3000年と17年前から愛してる社長へ。
7 バクラ
いつから寂しがりになっちまったんだかなぁ、俺様は。

社長が帰ってくるまであと何時間、か。社長と一緒にいると短く感じる一時間も、一人じゃすげえ長いぜ。
寂しくて死にそうだ。俺様ほんとにウサギなのかもしれねえな。あー、実はウサギって群れねーから寂しくねえんだっけ?…ま、俺様が寂しいっつーのは変わらねえ。
帰ってくるまで起きてるからな。直ぐに飛び付いてやる。

言いたいこと全部昨日書いちまったから今日は特に無し。
ただよ、会えねえ時間が愛を育てるっつー言葉は当たってんなって思ったぜ。


さてと、大人しく待ってっかな。
 
8 海馬瀬人
…寝た用だな。
さて貴様が起きるまでの時間を少し此処に使う事にする。


先ずは大人しく待っていた事を褒めてやる。
それと、俺への此処からの言葉に礼を言う。


叱る事は先程済ませたからもう良いな?
溜まった寂しさも埋めてやったつもりだ。


お前を待たせる事は好きではないが不安はない。
何故ならお前は絶対に俺を待っているからだ。


待っているお前が居るからこそ安心して待たせれる俺が居る。


感謝してるぞバクラ。


―‥本当に言葉と言うのは難しいな。この気持ちをどう伝えたら良いのか。

ええい面倒だ。


好き勝手お前が飽きる迄膝の上で遊ばしてやる。
仕事中にくっついてくるのも払わないでいてやる。
シュークリームも好きなだけ食わせてやる。
名を呼ばれたければ何度でも呼んでやるし髪も撫でてやる。


待たせる事はあっても、帰らない事はない。
おかえりしゃちょーってあの馬鹿みたいな間抜けな声でこれからも俺を出迎えろ。分かったな?


‥そろそろ寝るとするか。
どうせ貴様の方が早起きだ。昼に起こせ。
9 バクラ
なかなか起きねーから宿主放って俺様はこっちに来ることにした。
ちょっとした悪戯だろ?んで、いつもありがとーの感謝を悪意に変えてみた。俺様らしいだろ。起きたらどんな顔するか見物だな。


叱ってくれてありがと。
別に叱って貰うことに嬉しいわけじゃねえけど、えーと…なんつーか、社長に何か言われんの好き。…あれ、あんま意味は変わらねえ、のか?

ま、とにかくだ。ちょっと会って抱き締めて貰っただけで、寂しさなんつーのは直ぐに埋まって、もう愛しさが溢れて零れやがる。

いっつも俺様らしく素っ気無くしようとしても、社長に甘えちまう。飽きられねえか心配だ。
あー、女々し過ぎんだろ…さすがに…。


なぁ、知ってたか?ぎゅーて手ェ握ってそいつだけのこと考えると、そいつの考えてる事分かるんだってよ。
今度やってみようと思ってっから、手握られても払うなよな。


それと、またこうやって二、三日連絡出来なくても安心して仕事頑張ってこい。社長だけ待ってるからよ。

言ったろ、爪先から頭の先まで全部社長のことでいっぱいなんだぜ。これ以上考えてたら爆発しそう。


今日も俺様は仕事だ。俺様が用意すんのと、社長が起きるの。どっちが早いだろうな。

よし、起こしてやるか。
10 無名さん