1 アレン
互いを忘れず。
あの紫花が謳う花言葉
そうやって僕らは透明な時間軸に隔てられて彼越しに逢い続け…気が付けば、あと二ヶ月もしたら一年か二年ですよね。僕も君もしぶといというか何と言うか。
時々直に触れたくなる衝動を殺しては君の悪態が懐かしかったり寝顔に微笑ましい気持ちになったり。むしろ君の姿を見るだけで顔面殴り飛ばすか罵詈雑言飛ばしたくなったり…あ、コレ僕なりの愛情表現ですから(笑)
違う僕のシルエットが見えただけで心臓が跳ね上がったと直接伝えたら笑われそうなので直接言いません、ちなみに笑った場合はその頭丸刈りにして売り飛ばしますよ(…)
僕らに甘い言葉って本当に似合わなくて。それでもあの最後の日はお互い必死になって言葉を探してた気がするんです、それは僕が思い出を美化し過ぎているのかもしれないけれど。
ねえ、いつかその顔殴らせてください。
くだらない喧嘩の延長戦、その続きをしましょうよ。僕も君も全く違う思考の持ち主だから一触即発の言い合いだって悪くないものになると思いますから。
散々喧嘩して、喧嘩が終わったらその肩貸してください。それに寄りかかって君の隣で休むのは多分悪くはないんじゃないかって思うんだ。
僕は神の使徒には成れても聖者には成れないから。…だから僕は君の中にいつまでも僕が居れば良いと思います。
それを嗤うものは許さない
道化師は
嗤われる為ではなく
嗤う為に在るのだから
さあ、そろそろ道化のカタリ噺はおしまいにしましょうか。ちなみに僕が代理かどうかは本人のみ知るという事で。
道化は観客に
正体を知られちゃいけないんですよ。