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1 赤+鬼

花魁のカ・メへ

お前がこの場所を知ってるかどうかすら怪しいが…もしも奇跡ってヤツが起こって、お前が俺を見つけてくれたら。

今度こそお前に伝えたい事があるんだ。

長くなりそうだから、一旦切るぜ。
2 赤+鬼
お前と俺は無登録チャットで出会った。

俺が待機してる所へお前が来たんだよな…俺の上客を最後に奪っていきやがった。
…今だから言うが、チャットやっててリアルに涙が出たなんて初めてだったぜ。

忘れようと…忘れなきゃと思いながらも、お前を探した。
今思えば…俺はもう、お前にハマってたのかもしれねぇな。

また再会出来たのに、お前は居なくなって…もう俺のことなんざ要らないんだろうと思ってた。
二度目の再会があってから、文が届かなくなって…もう俺からは探すべきじゃないのかと思った。

こんなに女々しくなるなんざ、俺じゃねぇよな。
でも、胸に開いた穴は埋まらないんだよ…お前でなきゃ。

頼むから…俺から離れていくな。
傍に居てくれよ。

…俺を見つけてくれ。
そしたら信じてみてもいい、運命ってヤツを。
3 モ・モ・名・ス
過去まで流れていきやがった…諦めろって、神様が言ってやがんのか?


ま、神なんて信じる質じゃねぇけどよ。


亀。
見てねぇのか?
俺が要らなくなったんなら…ハッキリそう言ってくれよ。
白い紙でもいい。
生殺しはキツいんだよ…これ以上、無い頭使わせてんじゃねぇ。


…頼む、見つけてくれ。
4 赤□鬼
…俺も大概しつっこいよな。

でも、これで最後だ。

俺が要らねぇんなら、そう言え。
この気持ちごと…俺を砂に返してやるよ。


以前お前に会えなかったときは…好きな気持ちが溢れてどうしようもなかったが、今は独りなんだって思い知らされるだけだ。


人間…いや、人間じゃねぇけど…結局最後は独りに帰るのかもしんねぇな。