女性

相も変わらず馬鹿な奴。

気付かんと思ったか、詐欺師の異名を持つ俺を欺こうなんざ無理な話。探してくれたんじゃろう?御前さんの言葉は確と聞いたぜよ。有難う。
なーんか、気になるんだけど、鍵を貰える?


一応、この姿は代理人だから。
反応感謝するぜよ。鍵は…そうさな、安っぽい口説き文句。織姫と彦星。二度の別れ。俺を捜索。全てに心当たりがあるなら、期待しても良さそうじゃが。
しかし、奴さんの性格を考えるなら恐らくは本来の姿で来るかと思う。
女性
俺か。

お前の心を掻き乱す前にと消したが、見付かって居たとはな。

俺が此処に居る理由は、婚約破棄。
お前にこの意味が分かるのなら、俺の探して居た仁王に違いねェ。

何時も俺は勝手だな。
そうしてお前を巻き込み、傷付ける。
愛しているのに、守ってやれねェ。
不甲斐無い俺で、悪かった。
どうやら本物が現れたらしいな。
独り言のつもりで宛てた言葉がついに意味を持っちまった。

こういう時、どう言葉を掛けたら良いのか俺には分からん。浮かぶ言葉はどれもこれも安っぽく聞こえちまう。
ほんに、御前さん程自分勝手な奴も珍しい。今まで幾度となく嫌味を言ってきたが、今回は其れを嫌味と受け取りなさんな。御前さんらしいと言ったまでよ。
俺は礼を言う為に言葉を綴った、謝罪の言葉は求めとらん。もう言うな。御前さんには感謝しとう。