もう、逃げて、しまおうかなあ…。なんて、ね。追いかけっこには、なりそうもないから…ちゃんと、考えないとね。鬼さんが追いかけて来てくれるのなら、僕はすぐ捕まるのに。

…僕は居て良いんだろうか、と何度も喉の奥に迫り上がる。
居て良い、或いは居て欲しい、と肯定して欲しいが為だ。…自身で理解しているからこそ、情けない。

一騎打ちの燭はなんでこんな気持ち悪いのばっかりなのか