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13 無名さん
改行多い

悪と正義(r20)
白魔術を使う魔法使いと黒魔術を使い魔法使いの話。


昔捨て子だった俺たちは世界の平和を望んでいた


同じ夢を見ていたはずだ。


けれど、俺たちが大きくなるにつれて治安も悪くなり、世界は荒んだ。

でも、その間に俺たちは魔術という力を手に入れた。


同じくらいの力量だったから競い合うのも鍛え合うのも丁度良かった。


だけど、そんな平和は長くは続かない。
一度、犯罪組織に君が殺されかけた、その時決めたんだ。


『君を護るよ。』


人類すべてを敵に回しても、護りぬく。


そしてその日

お前は正義側の組織に命を救われ

俺は悪側の組織に攫われた。


そして、再会した時お互いもう子供ではなく、

君は治安を正す正義側の組織「フリーデン」の幹部

俺は悪側の組織「マサークル」の幹部だった。


もう、子供ではいられない、大人なのだと思い知らされた。

もう、戻れないのだと。


その時、歩み寄るお前にかけた言葉。


「近寄ったら殺す」。


小さい頃紡いだ言葉とは真逆。


護るといったはずだったのに…ーー皮肉なものだ。


なあ…?もう一度だけお前と笑い合いたいよ。