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13 無名さん
BL関連の日本の市場規模は、オタク市場に限れば215億円(2012年)、その他の市場まで含めば350億円(2013年)ほどといわれる[8]。レーベルは小説とコミックス合わせて100程度存在する[8]。巨大な商業BLジャンルの背後には、それを上回る規模の同人・二次創作の世界が存在している[8]。商業BLへの同人界からの影響はかなり大きい[9]。市場が成長する一方で、2010年前後頃からはBLに対する規制の動きも出てきている(後述)。
14 無名さん
日本を代表するポピュラー文化として国際的に知られ、海外各地でファン向けコンベンションの開催、日本の作品の翻訳、その影響を受けた海外作家の作品の出版が見られる[14]。このようにグローバル化しながら各地でローカル化も進んでいる[14]。アメリカやヨーロッパではBLも日本より男性読者が多いといわれることもあり、主にゲイだが、異性愛男性も少なくないようである[15]。BLとゲイコミックが一緒に出版されることもある[15]。 英語圏では日本語を導入して、「Boys Love」、「Shōnen-ai」、「Yaoi」という用語が使われる。少年愛を直訳するとBoys Loveになってしまうこともあり、Boys Love、Shōnen-ai、Yaoiもあまり区別されていない。英語では、ボーイズラブという言葉が小児性愛を連想させると敬遠され、YAOI(やおい)と呼ばれることが多い[8]。欧米ではライトテイストの作品が「少年愛」、性描写のある作品は「やおい」と呼ばれる[14]。
15 無名さん
BLコミックの翻訳も少なくなく、アメリカ「amazon」のコミックス売り上げランキングで半分近くを占めたこともあったという[8]。これらBLとは別に元々英語圏にあった、男性同士の関係性に焦点を当てた(しばしば性関係も含む)ファン・フィクション(二次創作)は、「Slash fiction(スラッシュ・フィクション)」という。女性作家による男性同性愛の物語は古くからあるが、英語圏でのスラッシュは、『スタートレック』や、BBCで70年代末に放送されていたSF『ブレイクス7』(Blake's 7)の人気が引き金になり、1970年代のSFファンダムで広く認知されるようになった[16]。海外は、日本と比べてボーイズラブはまだニッチなジャンルであり、市場も日本ほど大きくない(海外で一番大きい市場はフランス)[15]。東アジアでは、日本などのライトノベルは「軽小説」(中国語版)と呼ばれ、村上春樹を超える売れ行きの作品も数多くある[17]。BLも人気で、女性が好んで読む[17]。