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14 無名さん
月友サの燭もアレだな
ゲームで長谷部君ってきちんと言ってるのにへし部君はないわ

え、ええっ…?ご、ごめん、大丈夫…………って、……はは。はいはい、これで良いかな?(突然痛がり始めた様子に一瞬本気と受け取って隻眼を大きく見開き、焦ったよう心配の声を掛けようとするのも相手が本を所望するまでで、指差す方と相手を交互に見比べた後、意図する事を察して思わず笑みの声が洩れ。参ったとでも言うかのように眉尻を下げた笑顔を見せながら示された位置へ腕を伸ばして指示された赤い本を抜き出し、ちらりと表紙の文字に視線を走らせてから片手に持って相手に差し出し)ああ!君があの!会えて嬉しいよ。僕も他の仲間と会うのは君が初めてなんだ、ええと…なんて呼んだら良いかな。……へし部君?(名乗りを聞くと途端に目を輝かせ、半歩退いた身をずいっと一歩近付かせて本を持たぬ左手で相手の右手をわしっと掴み取り。到底握手とは呼べぬその握り方で手は離さぬ侭、あからさまにわくわくとした様子が見て取れる喜色満面で妙な呼び名を口にするものの、自分でも可笑しいと気付いて僅かに小首を傾け)