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14 無名さん
木葉くん、俺は俺の所為で君が独りぼっちになってしまった事を知った。君を救いたかった。木葉くんは友達を俺から守りたかっただけなのに、友達は皆離れていっちゃったんだよね。全部俺の所為だから、せめて俺だけは君を独りにしてやらないって、そう思ったんだ。
でも君は、独りじゃなかったね。

最終手段は、本当はココに書き込む事じゃない。君のTwitterに連絡する事だったんだ。何で知ってるかって?鷲尾が教えてくれたよ。あの掲示板に鷲尾から連絡が来て、俺が木葉くんの連絡先を教えてほしいって言ったら、手元にはもうこれしかないってTwitterを教えてくれたよ。教える代わりに自分達には二度と関わるなっていう条件付きでね。あいつらに関わるつもりはもう無いのに。
Twitterで見た君は、美人で、仲間が多くて、なりきりの世界に居るのは嘘みたいなくらい、『リア充』だった。本当に君なのかと疑って去年まで遡ったら、君だと確信した。
鷲尾くんを庇っていた君は信じられないかもしれないけど、本当だよ。嘘だと思う?君はショートカットで、赤い口紅がよく似合う、動物と触れ合う姿が愛らしいね……って言ったら本当だって信じてくれるかな。
近々大事な日が来るんだよね、頑張って。

君は恐らく本名でTwitterをしている。それを、鷲尾は自分を守る為に簡単に差し出した。もしもここの住人の言う通り、君が鷲尾を好きだったんだとしたら。そうでなくても君にとって大切な友人だったとしたら。縁を切って正解だったね。勿論、俺は木葉くんのTwitterを悪用しないよ。
君の幸せそうな笑顔を見れて安心した。俺は必要無かったね。心配要らなかった。もし気が向いたら、あの掲示板から連絡を頂戴。
それから最後に、あの掲示板に応援連絡をしてくれた人、有難う。ココにもあのサイトにももう現れない、さようなら。