数年前のことだけど家族が勤める会社の同僚Aさんが自宅で自殺していて
連絡がつかない事を不審に思った上司と同僚Bと自分の家族の３人で仕事帰りに様子を見に行きそのまま第一発見者になった

Aさんは真面目で仕事の愚痴も零さないような人だが正反対のような兄弟がおり
半ばタカリのような要求の金銭的援助や借金返済の肩代わりまでしていたそうだ
そんな中での遺書なき自殺で周りには明確な理由は分からないまでもおそらくは…と言う状態

第一発見者となった３人で連れ立って通夜に参加すると件のAさんの兄弟が近付いてきて「お前んとこよう無理な残業させとったらしいな？過労でやったんちゃうんか？」と半笑いで絡んできたらしい
それが何かこう何かや誰かのせいにしなきゃやりきれない遺族の悲しみから来る怒りとかじゃなくて
あわよくば会社に非を認めさせて金を引っ張れないか探るようないやらしさがあったらしく3人とも絶句したそうだ

それに加えて自殺に第一発見者になったことを知ると「現場どうだった？」と興味本位や野次馬根性で面白半分に聞きたがる人間が何人もいて「生きてる人間の方が怖い」と家族は落ち込んでいた