1 S(創作男)
謝罪と感謝
Mくんへ。この場を借りて謝罪したい。まず、おれが「Mくんがいろいろとやりたいこともあるだろうし、自分も残り少ない期間でタイミングが合えば一度やってみたいくらいに思っているので、手すきのときにでももう一度検討・返信してもらえたら嬉しい」と伝えたうえで、Mくんは二度目の提案に対してOKをくれたんだよな。最初の提案はNG、後日修正案として上げた二度目の提案にOKが出た流れで、何度も断られたのにしつこく押しきって要求を通したっていうような事実はなかった。また、最後のほうはおれがそもそもMくんの言い方に対して最初にきつさや棘を感じてしまって、同じく棘のある言い返し方をしてしまっていたのも紛れもない事実だけど、話の内容として「酷いこと」は言わなかった。ほかでもない、Mくんにならわかるはずだと思ってる。
おれに悪いところがあったのは充分承知してる、本当に反省もしてる。ただ、敢えておれのいないところでかなり露悪的な表現をされたことに関しては正直戸惑った。「とにかくしつこかった」「酷いことを言った」、あるいは「特定の方への恐ろしい執着」とやらもかな、そういう事実があるのならおれの目の前でその実際のやりとりやおれの発言まで全部みんなに見せてもらって構わなかったのに。おれは実際に起こったこと、事実に関しては包み隠さず見せられる。おれの実際の言葉や双方のありのままのやりとりを第三者に正しく知らせることなく、一方的な目線や事実を誇張する言葉で語られたことには驚きが隠せないけど、ただその一方でそういう思いにさせてしまっていたことは事実だし、そのことに関しては本当に心苦しく、申し訳なく思ってる。ああいう形とはいえMくんの考えていたことがようやく知れた今、ああしたほうがよかった、こうしたほうがよかったっていう悔恨もある。ごめんなさい。