1 リ／ド／ル(twst)
理解不能な隣人
不可解なタイトルだったのに開いてくれたことにまずは感謝しよう。時間はそう取らせないつもりだよ、良ければ最後までお付き合い願えるかな。
親しい友人、あまり話したこともない学友、後輩寮生や恋人...ボクたちは人との関係に名前を付けようとする。だが最初は互いの顔も名前も知らない他人からの始まりなんだ。出会って一秒で親しい友人にはなり得ない。時間をかけてゆっくりとその名前に近付いていくものだとボクは思っている。
その他人を分かったつもりにはなれると思う。もちろん相手からしてもそうだ。ボクを分かったつもりにはなれる。でもそれはつもりであって全てが正解とは限らない。不確定な感情を持った人間の全てを理解することは不可能だと思う。ただそれは理解出来ないからと恐れるものではないし、避けるべき存在でもない。誰にとっても人の心は未だ解明されてない宇宙のようなものだ。分からなくて互いの距離や感情を模索して...そう、他人という存在を通してボクたちはきっと自分が見えるんじゃないだろうか。こんなことで笑える自分が居たこと、こんな言葉で傷付くんだと知った瞬間、その言葉を許せないと怒りを表すこと。自分一人じゃ気付けなかったことを知ることが出来ることに気付かせてくれる。それが他人...つまり理解不能な隣人だと思うんだ。自分を好きになったり嫌いになったり、今まで知らなかった世界を見せてくれる人と出会いたくて筆を取っている。どんな名前の関係になるかは出会ってみないことには分からない。ただ、名前が決まってしまえばどんな名前だとしても愛おしくて堪らなくなるんだ。簡単に言えばキミを大事にさせてほしい。
2020/9/9(水)12:30
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で？