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34 無名さん
(遠征の連続で忙しさのあまり会えずすれ違いばかりしていたのも今日で終わり、早く帰って愛おしい男に会いたいと思えば思う程帰る足は早くなり小走りで本丸へと帰城、息を切らしながらも目的の相手の部屋まで余所見もせずに向かえば親しい仲故に入室の許可は取らず勢い良く襖を開け放ち中にいる男が驚いてるのも気にせず飛び付くように抱き締めて肩口へ頬を寄せ乍息を整え)…ただいま…、寂しかった。会いたかった…御前も同じ気持ちだと嬉しい。