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35 無名さん
サンドーノはさっそく、テストのための体力作りや勉強をボイコットするためにこそこそと教室を離れようとした。

「おっ、サンドーノ!! わざわざジャージに着替えてやる気満々だな!!」

「え、あ……これは……」

制服を汚したくない一心で着替えただけなのだが、熱血で有名な先生であるベルンにはそれが欠片ほども理解されていない。そう、サンドーノがボイコットをしようとしているなんて彼は微塵も感じていないのだ。