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39 無名さん
1 夏/油/傑
泡沫の、
春を思う度、自分が遠くへ行ける気がした。春の雨の匂い。独りで揺蕩う静かな夜は気怠い。一人思いに描いていた成功例、それ以上のことは面倒で、見上げたちっぽけな天井へ。放り投げた言葉は「明日の私へ」

きっと泣かない方が泣くよりはいいのだろう。都会の街並みが水面に融解。取るに足らない夜の帳。
電波に乗った感情が。置き去りにしてきた青の写真。置き去りにした記憶が。千切り捨てた過去が。ただ麗らかに春めいた。

今宵だけは欲していいだろうか。君を、君の声を。
2021/5/23(日)20:21

こういう文面のやつってツイなりしてたりするから注意した方がいい