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41 無名さん
士道「……起きてた?
それいつも何聴いてんの」
冴「……。」

(裸のまま背中から
冴の身体を
抱き寄せる士道
耳のイヤホンを
片方取ると自分の耳にあてる
自分と繋がる時間に
冴は少しドキドキした)

(士道は少しして
枕から離れていた
自分のスマホに手を伸ばす
冴は薄目を開けて
心地よくしてくれる
お気に入りの音楽と
この腕の中に
少しでも長く続くようにと
願っていた。
士道は冴に
スマホ画面を見せた)

士道「冴のセンス好き」

(冴は思う
どんどん溺れていっていると。
共有するお気に入りの音楽
もう少しだけ
長く続くようにと
願っていた)

(もっと輝くとことこに
君をつれていくよ)