42 無名さん
初恋とその名残
469:オージェ・フォン・ガバルディ(BWS)
2013/12/04(水) 23:28
おれはあの子の、誰のものにもならないところが好きだった。
あの子はおれの、誰のものにもなるところが好きだったんだと思う。
だからね、おれは。あの子がおれに愛を込めて微笑むのが気に入らなくて煩わしくて堪らなかったんだ。
それでね、あの子は。おれがあの子の手を握るのが気持ち悪くて信じられなくて仕方がなかったんだよ。
だからね、おれは。あの子に愛を込めて聞いたんだ。これ以上は必要ないよね?
それでね、あの子は。おれを睨みながら言ったんだ。“オージェ殿下”の御心のままに。
おれはね、君ならおれを変えてくれるんじゃないかなぁって。思ってたんだけど。それだけの話だよ。兄さんも知らない。
470:オージェ・フォン・ガバルディ(BWS)
2013/12/05(木) 00:53
絵に描いたような逸話も日常もおれは要らない。大人になったんだよ。可愛い可愛い白猫ちゃんもワインの味を覚えたんだ。見ない振りをして突き刺すことも、聞かない振りをして突き落とすことも。小指の爪の憐憫に縋るあの手を折ることも、諦めて飲み干したあの喉も、ゆらゆら揺れるあの影も。おれは大人になったよ。猫はしなやかで、したたかに。おれのそういうところ、君は好きだって言ってた。確かに言ってた。
471:オージェ・フォン・ガバルディ(BWS)
2013/12/06(金) 18:25
追い詰めるのは得意だけど、追いかけるのも縋り付くのも好きじゃない。だからさ、止めたんだ。×蝋にも惹かれはしたけど、それって結局は過去に祈ってるようなものだろ。
願いを叶える誰かが居るのなら、おれは終わりよりも続きを祈る。おれだって別に××狂なわけじゃない。楽しいことの過程と終結に必要なだけで、続きがあるなら、そしてそれが半永久的であるなら、おれはずっと手を繋いでいたよ。
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472:オージェ・フォン・ガバルディ(BWS)
2013/12/10(火) 09:38
今度こそ、間違いなく、××。
そして目の前のそれは両手を叩いて享受する。“おれ”でないと駄目なんだってさ。
それなら完璧に突き刺してあげるよ。笑ってごらん。
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469:オージェ・フォン・ガバルディ(BWS)
2013/12/04(水) 23:28
おれはあの子の、誰のものにもならないところが好きだった。
あの子はおれの、誰のものにもなるところが好きだったんだと思う。
だからね、おれは。あの子がおれに愛を込めて微笑むのが気に入らなくて煩わしくて堪らなかったんだ。
それでね、あの子は。おれがあの子の手を握るのが気持ち悪くて信じられなくて仕方がなかったんだよ。
だからね、おれは。あの子に愛を込めて聞いたんだ。これ以上は必要ないよね?
それでね、あの子は。おれを睨みながら言ったんだ。“オージェ殿下”の御心のままに。
おれはね、君ならおれを変えてくれるんじゃないかなぁって。思ってたんだけど。それだけの話だよ。兄さんも知らない。
470:オージェ・フォン・ガバルディ(BWS)
2013/12/05(木) 00:53
絵に描いたような逸話も日常もおれは要らない。大人になったんだよ。可愛い可愛い白猫ちゃんもワインの味を覚えたんだ。見ない振りをして突き刺すことも、聞かない振りをして突き落とすことも。小指の爪の憐憫に縋るあの手を折ることも、諦めて飲み干したあの喉も、ゆらゆら揺れるあの影も。おれは大人になったよ。猫はしなやかで、したたかに。おれのそういうところ、君は好きだって言ってた。確かに言ってた。
471:オージェ・フォン・ガバルディ(BWS)
2013/12/06(金) 18:25
追い詰めるのは得意だけど、追いかけるのも縋り付くのも好きじゃない。だからさ、止めたんだ。×蝋にも惹かれはしたけど、それって結局は過去に祈ってるようなものだろ。
願いを叶える誰かが居るのなら、おれは終わりよりも続きを祈る。おれだって別に××狂なわけじゃない。楽しいことの過程と終結に必要なだけで、続きがあるなら、そしてそれが半永久的であるなら、おれはずっと手を繋いでいたよ。
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472:オージェ・フォン・ガバルディ(BWS)
2013/12/10(火) 09:38
今度こそ、間違いなく、××。
そして目の前のそれは両手を叩いて享受する。“おれ”でないと駄目なんだってさ。
それなら完璧に突き刺してあげるよ。笑ってごらん。
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