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42 無名さん
消される前に貼っとく

7:高尾和成
2014/03/29(土) 19:33

幼い頃から偽ること、隠すことが得意だった。人とは違う身体を持っているから余計に


「大丈夫」「寂しくないよ。待ってるよ」
そういえば、和奏の為に自分を捨てた母親が、酷く安心した顔をするのがわかっていたから


「痛い」も「怖い」も「さみしい」も、全部引っくるめて飲み込むのが癖になった


「和奏ちゃんのそばにいるのはね、自分を自慢するためなんだよ。アピールの為」

自分の身体が、みんなと同じにはならないと、普通、を欲すことを諦めた時、

友達だと思っていた子はあっさりと言い切った。


そうだろうとは思っていた。優しいのは、受かりたい学校へのアピールのためだと


「さみしい」「痛い」「助けて」


言えずに、逃げ込んだ


今だって、素直に言えばいいんだ。サブアド怖い。本アドがいい、桜一緒に見たい。声が聞きたい。直接、ありがとうって言いたい。って

なんでも言え、遠慮すんな。そう言った清志は、きっとちゃんと考えてくれるんだろう。でも、もしも、もしも、負担になったら、悩ませたら、嫌いになったら、捨てられたら

そう思うと、とたんに言えなくなって、飲み込むしかできなくて、待つしか出来なくなる


「痛い」「怖い」「さみしい」こんな汚いのは俺じゃない。

あの人が帰るまでに好きだっていってくれた、和奏に戻らないと


気づいて、気づかないで