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47 無名さん
初ソロルにて、(ソロルと呼べるかも分かりませんが) お目汚し失礼します。
アドバイスや感想などがあれば気軽にコメントしてくれると嬉しいです。

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幽霊でもいいから、 会いに来てください。

どこまでもどこまでも淡い桃色が続いている,果てのない空間。 足がついていなければ上も下もわからなくなりそうなその世界は,私がそれを願う度に行くことが出来る私だけの____ いや,私と彼だけの世界。

こちらに背を向けた遠くの彼がゆっくりと振り返り、 優しい微笑みを浮かべてくれた気がした。
どれだけ足を動かしてもその距離が縮まることはない。抱きしめることも出来ない。運命に逆らうかのように放った声だってあなたには届かない。だから、精一杯の笑顔で応えるしか他なかった。

子鳥のさえずりと暖かい朝の陽射しに照らされて目が覚め、上体を起こしてゆっくりと伸びをする。
隣でスヤスヤと眠る小さな命を見下ろせばそっと頭を撫でて優しく微笑み、 頬にキスをした。


「私、頑張るね。」

私はひとりじゃない。たとえさよならをしても、彼はそばに居てくれる。
あの微笑みと優しい眼差しで、あなたはきっとまた会いに来てくれる。 そう信じているから、私はどこまでも強くいられる。


コルクボードに貼り付けられた二人の笑顔の一枚が、今日もそのかけがえのない瞬間を思い出させてくれた。